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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

根拠のない玄海原発再稼働

2011-07-06 | 原発と再生可能エネルギー

 九州電力が、限られた人だけしか意見を言わせなかった悪評高い、ネット放送の国の説明会で、関連会社の職員に再稼賛成の”やらせ”意見をメールするよう促していたことが解った。

 私はこれまで、多くの公共事業の説明会で嫌と言うほどこうした光景110706 を見てきた。国などの説明会には、我々のようラフな服を着たお互いがどこ かで見たことのある人たちと違って、ネクタイを締めた土建会社の社員が駆り出されて席を埋めるのである。

 よくあることである。こうした説明会で、一般の人の意見を聞いたことになるのである。意見が1対9であっても、併記して報告される。賛否両論があったことになるのである。驚くことではない。

 渋々記者会見した九電社長も、悪びれたところがない。いつもやっているからである。

 今回はさすがに問題になったのは、原発であるからである。しかも、こんな状況の中でも、真っ先に懐柔された町長が再稼働容認するのである。拙速な再稼働であるが、キナ臭い話がないわけがない。

 玄海原発再稼働へ向けて、またもや菅首相が「ストレステスト」をやると、唐突に発言した。 原発再稼働に従来の検査では不十分と、菅首相が玄海原発再開根拠などで突っ込まれ、予算委員会で発言したのである。

 つまり玄海原発再稼働の安全宣言は、根拠がなかったことを菅首相自らが認めたのである。これでも、日本で機能的に最も問題がある、玄海原発の再開をするのであろうか?

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原発再稼働へ動く日本

2011-06-30 | 原発と再生可能エネルギー

 海江田経産相が玄海町を訪れて、町長に玄海原発の再稼働へ協力を要請した。町長の要求に応えて、国が安全性は補償すると返答した。海江田は何の根拠を示したか解らない。単なる口約束である。町長も知事も容認へと傾いた。

 今回の、あるいはこれまでの原発行政を見れば解ることであるが、原発推進のためなら国は何でもやってきた。金はばら撒くし嘘もつく。脅しもやれば自治体を恫Biz11062912300014p5喝させる。知事さえ貶めることもやってきた。

 海江田は経済評論家であり、新自由主義者でもある。この男は、産業の停滞の方を優先課題と考えている。

 この二日間で行われた、電力会社の株主総会では、個人投資家たちの悲痛な声が沢山上がっていた。各総会の会場では、人的には脱原発が圧倒していたBiz11062912300014p1ようである。しかし、基幹投資家は圧倒的な株数を誇っている。

 どの会場も原発については大いに論議があったようであり、そのことは評価しなければならない。しかし、結局は原子力行政は多大の金を地域に落とし、地域は潤うし産業は安価な電力を得ることになる。

 政権与党の民主党内でも、脱原発へと動いた人たちも大勢いる。政党としての態度も決めかねている。そんな中で、菅首相は脱原発を旗印にしようとしているような、いないような解散含みの発言である。

 しかし、現実には日本は原発再稼働へと大きく舵を切りなおしたと言える。世界中にショックを与えた、福島原発事故である。ドイツやイタリアやスイスは脱原発を決め、フランスもイギリスもアメリカも論議をまき起こしている。中国もインドも当惑しながらも、原発稼働へと恐る恐る歩もうとしている。

 こうして見ると、福島原発事故で最もショックを受けていないのは、日本の政界と産業界ではないだろうか。ヘンな国である。

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原発を容認する電力会社

2011-06-28 | 原発と再生可能エネルギー

 今日は東電をはじめとする電力会社の株主総会であった。原発を巡っ110628 て、各会社は多いのもめた。特に東電は、昨年の3342人の参加が、今年は3倍の9204人にもなり、夕方までかかった。

 東電は毎年反原発運動家たちが脱原発を提案している。今年は、当然のように様子が変わっていた。一般投資家も基幹投資家たちも、原発に 対する不安があった。

 こんな危険な施設を、一般企業で持つことに対する、企業運営としての問題点を誰もが抱いていた。東電の株価は、10分の1以下になり、002脱原発を議決するのかと思っていた。

 ところが、各電力会社は脱原発の提案をこぞって否決した。それでも原発を手放さないのである。電力供給の建て前はいつまで掲げるのであろうか。国策として進められた原発の甘い汁は、運営者たちにとってはそんなに簡単に抜け出せるものではないらしい。

 しかし、エネルギーの在り方を企業内でとはいえ、真剣の討論するのはかつてなかったことである。国策として掲げられてきた原発ではあるが、企業内の討論がいくら真剣であっても限界がある。推進主体であった自民党政府が崩壊したにも拘らず、民主党は脱原発を掲げる勇気すらないのは困ったものである。政権交代の意味がない。

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怒るべきして起きた原発事故

2011-06-20 | 原発と再生可能エネルギー

 『福島第2原発事故は、想定外の津波によって起きた』ことになっている。事故発生3カ月を経て、徐々に判明してきた事実が数多くある。

 それらのことを総合的に考えると、この原発は起きるべくして起きていることが解った。

 この原発は、“想定外”の津波によって電源が消失したことが最大の原因であると、東電が発表している。しかし、通常の配電装置が、津波前の地震そのもので、供給できなくなっていたのである。55

 確かに自家発電は津波によって破壊されてしまい、電源を失くしてしまった。しかし、最も危険な海岸側に自家発電装置を設置したことそのものも、大きな過失である。それより何よりも、蓄電装置による電源の確保も十分でなかったことも解ってきた。

 当初最も先に行うべきであった、圧力の開放”ベント”という作業が、電動以外では訓練すら行われてこなかった。手動のベント作業は、本を見ながら、放射能との戦いの中の手探りの作業であったのである。

 もっと恐ろしいことは、2009年の安全基準の見直しの時に、耐震の見直しはやられたが、津波への見直しは不要と却下されていたことである。直前に専門家から、今回と同程度の貞観大津波の報告を受けていたのもかかわらず、考慮すらしなかった。

 更に恐ろしいことは、この時に作成された安全基準に、電源消失は考慮する必要がないと、わざわざ盛り込まれたことである。電源は消失することはないから、マニュアルも訓練もする必要がなかったのである。

 こうして、ベントも行われず、冷却も出来なかった結果、地震発生間もなくメルトダウン、更にはメルトスルーが起きてしまった。そして、爆発。そして周辺への大量の放射性物質の拡散。

 そして、3ヶ月間の事実の隠ぺい。いつまで続くか解らない、20万人以上の人たちの終わりの見えない避難。政府のうろたえと、政治の混乱。

 彼方はそれでもまだ原発を必要と思いますか?原発行政を信じますか?

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世論が下火になるの待つ連中

2011-06-15 | 原発と再生可能エネルギー

 イタリアの圧倒的な反原発の国民投票結果を受けて、反原発の高まりがヨーロッパで大きなうねりとなっている。フランスやイギリスも、いつまでも原発推進を掲げていられなくなるのではないか。

 日本の政府は、原子力政策については疎く、緩慢である。浜岡原発の稼働を、菅直人は止めさせたのではない。停止させたに過ぎない。防波堤が完成すれば認めるかもしれない。原発は必要と11061201も発言している。

 要するに、菅首相の原発についての発言は、曖昧この上ないのである。石原自民党幹事長のように、「イタリアはヒステリッ クになっている」と、無神経な発言も飛び出している。

 日本の世論調査も、これ以上原発はいらないまで含めると、原発非容認は70%を超えている。世論調査で70%を超えれば、殆ど全部と言われている。

 110612先週の日曜日には、日本各地で反原発のデモがあった。大阪では、5000人を超えたそうである。「もういらん原発」と名付けた、こんな大々的なデモすらマスコミの報道姿勢は、鈍重である。

 電力会社や官僚の考えているのが、今を乗り切りさえすればその内事故のことなど忘れると思っている。原発事故を過去のものとしすっかり忘れ、世論が下火になり日本人がすっかり他のことに気がとられるのを待っているのである。戦争もそうである。

 世界唯一の被爆国日本が、ビキニ沖で第5福竜丸が被爆した時には、日本は平和になっても放射能・死の灰を浴びるのだと、その当時は因果なものだと思ったものである。国民すべてが、死の灰はもうこりごりと思っていた。

 時が経つと、こんな重要なことも忘れてしまうのが、日本人である。いっそのこと、福島原発周辺は100年単位で無人化して、メモリアル地域としてとどめ置くべきである。でないと、30年もすればすっかり忘れてしまうかもしれない。

 それとも、晩発性の放射線の影響がその頃になると、多くの人に出てきてそれどころではないかもしれない。これはブラックユーモアでも何でもない。

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自殺した酪農家

2011-06-14 | 原発と再生可能エネルギー

 福島県相馬市の45歳の酪農家が自殺した。フィリッピンからの嫁さんPhoto を、3人の子供とともに実家に帰していた。出荷停止になって、搾乳した牛乳を廃棄する毎日だったが、結局3月末に乳牛は全頭売却した。

 この 酪農家は、昨年建てたばかりの堆肥舎で首をつった。壁には沢山の周辺知人へのお礼とともに、恨みに満ちた言葉か書き捨てられていた。農家は全てそうだが、とりわけ畜産農家は、原発の被害を深刻に受ける。

 畜産農家の中でも、酪農家はさらに厳しい。毎日生産するために、今回のような基準の、曖昧な放射線被害にうろたえるばかりである。さらに何よりも大切な牛乳を廃棄する、断腸の思いに耐えるにはあまりにも過酷である。

 酪農家は誰もが負債を多かれ少なかれ背負っている。収入を断たれた酪農家は、毎日餌を与えるかわいい牛を愛玩動物のように飼うわけにはいかない。全国の酪農家とその関係者は、昨年建てたばかりの堆肥舎で自らの命を絶ったこの酪農家の自殺を、涙なくして見ることが出来ない。110614_2

 自殺した酪農家が、壁に残した言葉である。「原発で手足ちぎれる酪農家」あるいは「原発さえなければ」と言うような心情を、東電や原発推進派の人たちは理解できるだろうか。

 このブログで何度も同じことを書くが、核の事故は一般の事故とは全く異なる。事故はつきものだとか、すぐに影響はないとか、核に対する無知な言葉でマスコミは彩られている。

 報道で、汚染物質を除去したなどと、まるで放射性物質がなくなったような表現を平気で行う。表面を削っても、汚染した土は存在する。冷却水のセシュウムを除去したとしてるが、場所を変えたにすぎず汚染物質がなくなるまで、10万年を要することなど書かれることはない。 

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矢張り起きていたメルトダウン

2011-05-24 | 原発と再生可能エネルギー

 矢張りと言うべきには、あまりのもバカげた見え見えの発表である。事故当時は、炉心溶融などあり得ないような、東電の話であった。

 しかし、今日東電は1号機についで2、3号機もメルトダウンしていた ことを認めた。一号機のメルトダウンの発表の反響を見ていたようである。

 当時の彼らの発言を子細に見ると『否定できない』とか『可能性はゼロではない』と言った類の言葉で表現して、メルトダウンは起きていないとは言っていないと、平然と反発する。

 11042604私はこれまで、官僚のこうした発言を何度も聞かされてきた。初めは、慎重な発言かと思ってはいたが、経験を重ねるに従い、彼らは責任の逃れ方を熟知しているのであることが解った。

 発表内容は、事実関係の最小評価を基本としている。発言する言語は、責任を誰かに押し付けるためのものである。発表時期は、世間の風向きを見て行うのである。

 今回も同じである。東電も官僚も原子力委員会も同じである。ついでにの仲間の、原子力評論家も同じである。もう一つ、官邸も同じである。

 2カ月以上経って、3機がにメルトダウンが起きていたと発表したのは、世間の熱気が引いてほとぼりが冷める頃を狙った発言である。いつもなら、ここらでの発表ならマスコミも大きく取り上げることはない。取り上げたところで、冷めやすい日本社会ではほとんど忘れ去られていることが多い。こうして責任者である、当局は責任を逃れることになるのである。

 今回はいつもとは、様子が多少違うようである。第一事件が相当大きく国家予算も、経済の根底をも揺るがす事故である。。福島原発を誰もが注視している。

 さて起きたことは取り返しがつかない。メルトダウンが起きても、炉心は冷えているとのことである。今後の大きな問題は、高濃度に汚染された廃棄物の処理である。多分30年以上かかるであろう。

 これでも原発を容認する人たちがいることの方が恐ろしい。

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「原子炉時限爆弾」を読む

2011-05-23 | 原発と再生可能エネルギー

 広瀬隆氏の「原子炉時限爆弾」(ダイヤモンド社刊)を読んだ。原子力発電の危険性を、多角的論じ警告した本である。本書が昨年8月に発行されていることの意__2 味は大きい。

 広瀬氏の指摘の殆どが的中している。震災の発生の確率規模そして津波と、かなり正確に予測してる。

 しかも彼の地震による被害の対象は、浜岡原発であって福島ではないのである。昨年の時点では、広瀬氏は福島は地震予測、ゼロの資料を採用しているからである。

 簡単に言えば、日本列島の原発は地震発生の確率ゼロなどはあり得ないことなのである。広瀬氏は、優秀な科学者ではあるが地震の専門家ではない。門外漢の広瀬氏ですら簡単に、そしてこれほどまでに的確に予測した、震災を推進派のクロウトは「想定外」と呼ぶ。

 大陸を動かす大きな、プレートテクニクスの理論を国は認めようとはしなかった。中部電力は、偶然に建設した御前崎の地下構造に無知なまま今日至り、浜岡原発の耐震性を誇大宣伝し続けていた。

 更に、今日稼働する原発の事故ばかりが論じられているが、必ずでる放射性廃棄物の処理の問題は、未解決のままである。本書の指摘は、殆どあらゆる面で、今回の東日本大震災による、原発事故を言い当てているのである。

 その他、MOXの矛盾を指摘し、もんじゅの破綻するのは時間の問題と断じている。原発が特定の学者たちによって作られ、支え合った虚構であること、プルトニュウムに固執する原子力産業の異常な姿。今回の事故でそれらが、想定され警告していたことを我々は知らなければならない。

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無人地帯がどれほどになるか

2011-05-21 | 原発と再生可能エネルギー

 矢張りと言うには、余りにもブラックジョークのような話である。

 実は、福島原発一号機は、当初からメルトダウンが起きていたのである。本当に知らんかったとは到底思えない。本当に知らなかったのであれば、ロクにモニターすらない、いかにも杜撰な5000億円の安普請である。

 多分他もメルトダウンしていることであろう。放射能汚染は我々が思っているより相当深刻であろう。

 放射線リスク欧州委員会(ECRR)のクリス・バズビー委員長は、限Photoられていると思われる発表されたデーターだけから次のように分析している。

 フクシマはチェルノブイリより悪いというのである。100キロ圏内の300万人のうち50年以内に約20万人ガンが発病する。10万人は20年以内に発病する。

 100~200キロ圏内の700万人のうち、50年以内に約22万人ガンが発病する。10万人が10年以内に発病する。

 しかしこれは、かなり控えめの数字である。現実には、もっと多くのガン患者が出るだろう。それ以前に、チェルノブイリに見られるように、心臓病や脳卒中で亡くなる人が出るだろうと予測している。

 チェルノブイリでは、1㎡あたりセシュウム137が55万ベクレルが避難の基準となっているのに、フクシマでは300~1470万ベクレルになっていたというのである。

 不都合な資料は公開しないのであろう。国民が不安に陥らないための配慮とかばうつもりは毛頭ないない。

 メルトダウンによって、高濃度汚染水が大量に溜まっているはずである。この処理は、事故そのものを想定せず、自衛隊ヘリで海水を霧散させたり届かない高圧車で放水したりと、滑稽な対策しか出来なかった東電には到底無理なことである。

 結果として、相当の範囲で人すらすむことができない地帯が、フクシマに生まれることになるのではないかと思われる。

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怖ろしい放射性廃棄物

2011-05-18 | 原発と再生可能エネルギー

 原発では、稼働中の事故が大きく取り上げられている。安全な稼働、震災に強い原発があればそれでいいの言った雰囲気さえある。

 確かに、日本のような地震大国でなければそれも可能であ002 るかもしれない。上手く核稼働させれば何とかなる可能性もなくはない。

 しかし、核融合反応の結果生産される放射車性廃棄物、死の灰の処理はほとんど永久に不可能であることに変わりない。死の灰は無害にも出来なければ、生産をしないようにすることも出来ない。

 死の灰の処理は驚いたことに、1993年に禁止されるまでは、海上投棄が一般的であった。原発稼働や原爆生産でできた、死の灰はドラム缶に入れて海上にどの国も投棄していたのである。

 1993年と言えばつい最近であるが、それ以降陸上の地下に埋蔵することが一般的となった。しかし、驚くことに海上投棄は船からすることが禁じられただけである。陸上からの投棄は現在でも許されているのである。先日東電も、海上にたれ流していた。

 先日、驚くべきドキュメント番組が深夜、BSで放送されていた。フランスの製作であったが、原発大国のフランスからロシアに死の灰は運ばれているのである。

 地下深くに驚くような施設が建設されて、次々と死の灰が保存されている。100年はここに廃棄される。その後200年は管理される、予定になっていると言うことである。

 しかし、専門家は20万年間は危険であることに変わりはないと発言している。その間に、何が起きる変わらないが、300年先のことは、その時の人が考えればいいというものであった。

 日本や一部の国では、僅か1%生産されるプルトニュウムをウランと混ぜて使うことを、再利用と表現している。まるで循環させるような宣伝を行っている。人類にとって最も危険な、プルトニュウムがなくなるわけでもなく、循環することもない。

 番組で知ったのであるが、クリプトン85と言う放射性ガスの処理は、ほとんどどの国も行っていないと言うのである。海上投棄された、廃棄物は動物たちに取りこまれて、食物連鎖の中で濃縮さえしているのである。

 番組の最後に宇宙学者の、ユーベルリンクス氏が「未来を抵当にしている」と、警告している。地上で、人類が核融合を行うことは愚かなことである。

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放射能の拡散は同心円でない

2011-05-11 | 原発と再生可能エネルギー

Photo  放射能汚染の拡散のモニタリング結果が発表された。かなり早い時期から、拡散予想は検討されていた。SPEED問わっるれる拡散予測は、原発事故当初からすでに検討されていた。(クリックすると大きくなります)

 海外のメディアや研究者たちの汚染拡大予測は、海洋無含めかなり公表されていた。日本が公表しなかったのは、混乱を避けるためだと説明されている。事実よりも、混乱を避ける姿勢は、責任拡散と建て前重視の官僚そのものである。

 小佐古内閣参与が辞任の中で、このことの公表がされていないことも指摘していた。

 ところでこの図を見ると、同心円状に避難地域を特定することの無意味さが解る。陸上の拡散は風や雨で運ばれたりして、天候はもちろんのこと地形と大きく係わる。

 殆ど原発の交付金の恩恵にあずからない、飯館村がこの図の先端にある。まるで飯館村を狙うかのように、セシュウムの拡散が起きている。この村は30キロ圏外である。

 飯館村の11戸の酪農家は、牛を手放す決定をした。決定と言うよりも、選択の余地がなかったと言うのが正解である。口蹄疫なら、処分後の再開に向けて決意もあるかもしれない。苦しくとも先が見えた。

 彼らの処分は、何の法的な根拠もなく何処からか要請があってわけでもない。酪農経営の実態を知らなければ、牛を処分するなど一般の人には理解できないであろう。

 毎日の搾乳と餌やりは、乳牛に欠かすことが出来ない仕事である。それも、牛乳を販売してこそ酪農家の生きがいがるというものである。売れない牛乳を搾るので、減らせばいいのであろうが、乳量の調整もままならない。何よりも、酪農家の意欲がそがれたままで営農など不可能であろう。

 乳牛を手放した酪農家の、「我々が何をしたわけでもない。ただ原発が今は憎い」と言う言葉を、原発推進した者は心に留めるべきである。

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東電に土下座させるだけで良いのか

2011-05-05 | 原発と再生可能エネルギー

 東電社長が土下座行脚をやっている。津波でも地震でもあるいは、人が捜査する核融合の危険性でも、その危険性を訴110504えている人たちの意見を聞かなかった彼らに、言い訳は許されない。

 特に「想定外」の意見を排除していた経緯は、通産省も電力 会社も同罪である。これらのことは、とっくに想定されていたのである。想定する意見を排除したに過ぎない。

 いかに騙されたとか、知らされなかったとは云え、原発を受け入れた自治体は十分恩恵を被っていたはずである。

 東電の社長をはじめとする役員は土下座しながら、「お前ら金受け取った出ないか」と、腹では思っているはずである。埼玉の知人に避難してきた、原発を受け入れた自治体の避難民が、数家族来たところがある。彼らは例外なく羨むような高級車で乗り付 けてきた。

 翻って、原発が持ってくる金に目がくらむことなく、拒否した自治体も少なくはない。彼らは安堵の胸を下ろしていることだろう。例外なく彼らの町は貧しくとも、平和で健全な農漁村である。

 町独自の予算の倍額にもなる交付金は、口止め料のはずである。受け入れ自治体は、想定以上の恩恵にあずかっていたはずである。

 こんな大きな事故は文字通り、彼らは想定していなかったのであろう。交付金がはした金程度になる、補償を彼らはやら110504002なくてはならない。

 隣町のこうこうと輝く道路や公共施設を横目で見ながらも、懸命に我慢している自治体は、これまでほぞを噛んでいたのである。

 しかし、放射能の想定外の広がりは、交付金の恩恵を受けなかった地域にも及んでいる。彼らこそ補償されるべき、真の被害者である。

 彼らこそ、原発受け入れ「未来を作る原発」と、町のあちこちに掲げる自治体に対して、ものを言うべきである。金に目がくらんだ自治体こそ哀れである。

 そもそも、金をやるからお願いしますと言うものにろくなものがない。自衛隊の炎症上でも産業廃棄物でも、彼らは後ろめたいから、金を出すのである。しかも相当高額である。

 東電社長に土下座させるだけではなく、金に目がくらみ原発を受け入れた、自らの立場も検証するべきで、多いに反省するべきなのである。

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反原発運動を日本でも

2011-04-26 | 原発と再生可能エネルギー

 チェルノブイリ原発事故から、25年目になる今日、キエフでは大きな行事が行われた。しかし、メドジェイエフ大統領は、安全な原発が必要と発11042602 言している。

 ドイツでは全土で反原発デモが展開された。ドイツ全土60か所で約23万人の人が、原発反対のデモの隊列にに加わった。FUKUSIMAと書かれた、プラカードが目立つ。

 ドイツは元々原発には消極的で、再生可能なエネルギーの開発利用11042601 に積極的な国であった。メリケルが一時、原発に傾いてはいたが、FUKUSIMA事故で大きく原発から舵を切った。

 当事者の日本はと言うと、相も変わらず原発評論家が必要性を説いている。原発推進を掲げていたタレントも、口を封じたままで地震、津波の悲惨さを訴11042607 えている。

 火山国あるいは大陸プレートが交差する狭い国の日本は、真っ先に原発の危険性を認識して、脱原発への道を探るべきである。日本がいろんな意味での幅広い技術大国である。

 11042604 困難な課題をつくつけられると、必ず克服する道を見つけるであろう。安易に原発に依存した過去を反省するべきである。

 日本でも27日(日)に東京で反原発デモが呼びかけられている。どれほどの人が集まるか、そしてマスコミがどの程度の報道をするか注目したいところである。

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官僚体質の東電

2011-04-26 | 原発と再生可能エネルギー

 今ごろになって、 放射能飛散予測が示された。都合の悪いことは、出来れば黙っていようとするのが、この国の官僚志向である。都合が悪いのは、お役人にとってであって、国民にとってではない。ばれるまで知らぬ半兵ぇを決め込む。

 その結果として、なるべき事故を過小評価して、なんとかその場を取り繕うと必死になる。これは少なくともリスク対策としてあってはならないことである。最大評価する畜産の防疫基準とは大違いである。

 東電、官邸、安全委員会、評論家、学者の全てが、最小評価を繰り返している。昨日の北海道新聞の、金子勝氏の「暴かれた無責任体質」は、見事にこの辺りことを整理している。引用文献は割愛するが、それらのことを列挙して見る。

 福島原発は津波以前に「冷却材喪失事故」が起きていた疑いがある。地震当初のデーターが出ていない。津波でやられたが、地震には耐えたという彼らの論理が、ここから引き出された。

 海水注入は異常値が示されたかなり時間が経ってからやられている。これに関しては、全く思考停止の、自衛隊ヘリの空中散布の失敗、機動隊の放水車消防車ともに失敗。何の予備演習もなく知識も持っていなかった。

 何の根拠も示されず、原子力安全委員会が突如レベル5から7に上げた。マグニチュードも何度かあって9に格上げされた。そして東電も原子力安全委員会も原子力学会も、「想定外」の大地震による津波のためとした。

 「想定外」の地震はこの1000年少々の間に、3度はあったようである。想定外にしなければ、原発は作れなかったことがうかがえる。恣意110426的で作為性のある、見込みがうかがえる。

 電力会社幹部には当然のように経産省出身者がいる。経産省は保安院を通じて規制をかける一方で、同じ庁舎内の資源エネルギー庁舎内で振興策を打ち出す。つまり同じ仲間が、振興しチェックするのである。

 原発安全神話を作り出した、メディアも同じである。報道統制の事実には夥しいほどの資料がある。電力会社は巨大なスポンサーとして、多くの芸能人やスポーツ関係者を抱き込み、安全を吹き込ませている。

 そして、海外メディアが放射能飛散の予測データーを出しているが、ほとぼりが醒めた今ごろになって、数千枚の予測図の内の2枚をようやく開示した。

 こうした官僚体質は、水俣病についてもあるいはその後の多くの、政府に責任がかかるような事件の全てについて、同じことが言える。出来れば最小限の、資料開示で終わらせたいのである。

 官邸の発表が信頼されず、多くの国の大使館員が退去したり帰国するのも当然である。

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こんな時だから

2011-04-23 | 原発と再生可能エネルギー

 知人のブログで紹介があった、とても心打たれる歌である。千と千尋の神隠しの中で歌われた曲である。

 歌っているナターシャ・グジーさんは、チェルノブイリで故郷を失った女性である。

♪繰り返すあやまちのそのたびごとに ただ青い空の青さを知る・・・

♪悲しみの数を言い尽くすより 同じくちびるでそっと歌おう・・・

♪生きている不思議 死んでゆく不思議・・・
http://www.youtube.com/watch?v=xQJog0rs7Eg&feature=related

 私たちは何度な事過ちを繰り返すのだろうか。

 その都度悔い改めるのはポーズだけなのだろうか。

 原発は人ののど元を過ぎるのを待っているのである。

 安全なものなら自らの近くで稼働させるべきで、膨大なカネをバラ撒いてまで引き受けるところを探す必要などないはずである。

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羅臼港

春誓い羅臼港