半透明記録

もやもや日記

お知らせ

『ツルバミ』YUKIDOKE vol.2 始めました /【詳しくはこちらからどうぞ!】→→*『ツルバミ』参加者募集のお知らせ(9/13) / *業務連絡用 掲示板をつくりました(9/21)→→ yukidoke_BBS/

『変身』

2005年01月21日 | 読書日記ードイツ
フランツ・カフカ 中井正文訳(角川文庫)


《あらすじ》

平凡なセールスマンのグレゴール・ザムザは気がかりな夢からさめたある朝、一匹の巨大な褐色の毒虫と変わった自分を発見する・・・・。非現実的な悪夢をきわめてリアルに描き現代人の不安と恐怖をあらわにした傑作中篇小説。


《この一文》

” ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。     ”


カフカについては結局、最初に読んだこの作品が一番印象的です。
といっても、まだまだ未読のものを沢山のこしているので今後はどうなるかわかりませんが。
読むたびに思いますが、不条理です。
しかし、不条理というのはどういう状態のことなのでしょうか。
読み終えると、とてつもない不安と混乱に陥っている自分に気がつくのです。
昔、宿題で『変身』の読書感想文を書いたような記憶がありますが、当時の私はこの作品を読んで一体なにを思ったことでしょう。
内容はすっかり忘れてしまっていますが、今と同じように大混乱して、支離滅裂な感想を書いて無理矢理提出したのだろうことは何となく思い出せるのでした。