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もやもや日記

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『シュペルヴィエル幻想短編集 沖の少女』

2005年01月12日 | 読書日記ーフランス
ジュール・シュペルヴィエル 三野博司訳(社会思想社)


《あらすじ》

愛する娘を亡くした水夫が航海のあいだにあまりに長く、あまりに強く娘のことを思い描いたばかりに、海の沖合にひとりの少女が現れて・・・・(「沖の少女」)

シュペルヴィエルの宇宙では、生と死、動物と人間、現実と夢想、地上と天上が、たがいに呼びかけあい、こだましあい、交通可能である。本書の読者は、かならず、この夢幻の世界に魅了され、快感に誘われるはずである。


《この一文》

” 任務を帯びた夜の霊のように、犬が一匹入ってくる。
                     ---「足あとと沼」より ”


作者の名前からして、フランスの人なのだろうと思っていたのですが、読みながら、これはどうもあれに似ているような・・・という気がして仕方ありませんでした。
あとがきによると、やはりシュペルヴィエルという人は、フランス人ですが、9歳になるまでは南米のウルグアイで育ったそうです。
また南米。