半透明記録

もやもや日記

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『歌おう、感電するほどの喜びを!』

2005年01月17日 | 読書日記ーSF
レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫・他訳(ハヤカワ文庫)


《あらすじ》

母さんを失くした、ぼくたちの家
に、魔法のようにやってきた電子
おばあさん。料理の腕は最高で、
凧をあげれば天まで届く。暗く沈
んだ家の空気も元のように明るく
なった。でも妹のアガサだけは、
どうしてもおばあさんに心を開こ
うとせず・・・。子守りロボットと
子供たちとの交流を描く表題作ほ
か、願いが何でもかなう火星の都
を訪れた地球人たちの不思議な体
験「火星の失われた都」など、ブ
ラッドベリが優しく歌う短篇集。


《この一文》

” グレート・ブリテンの最後のひとり、とハリーは思った、そうだ、聞け。そのひびき。時の流れにたえ、すべての霧雨をついて聞こえていたロンドンの大いなる鐘の音、それがこの奇妙な日、奇妙な時をかぎりに静まり、最後の、ひとりを除く最後の一団が、この民族の塚、冷たい光の海を彩るみどりの墓所から去ってゆくのだ。最後の。最後の一団が。
             --「ヘンリー九世」より   ”


レイ・ブラッドベリ、とても有名ですがずっと読んだことがありませんでした。
ほかにも沢山有名な作品がありますが、はじめて読んだのがこの作品です。
邦題が美しいです。
引用した「ヘンリー九世」は真面目な話だとは思うのですが、設定があまりに面白いので、とても気にいっています。
イギリスは寒過ぎるので、とうとう誰もいなくなってしまった・・・。
あり得る!!

これまた有名な『華氏451度』の映画を観ましたが、参りました。
ラストシーンが美し過ぎます。
しかし、原作はまだ途中までしか読んでいないのでした。
今はまだ少ししかブラッドベリの作品に触れていないのですが、その表現には何か独特な雰囲気があるように感じます。