ジュール・シュペルヴィエル 三野博司訳(社会思想社)
《あらすじ》
愛する娘を亡くした水夫が航海のあいだにあまりに長く、あまりに強く娘のことを思い描いたばかりに、海の沖合にひとりの少女が現れて・・・・(「沖の少女」)
シュペルヴィエルの宇宙では、生と死、動物と人間、現実と夢想、地上と天上が、たがいに呼びかけあい、こだましあい、交通可能である。本書の読者は、かならず、この夢幻の世界に魅了され、快感に誘われるはずである。
《この一文》
” 任務を帯びた夜の霊のように、犬が一匹入ってくる。
---「足あとと沼」より ”
作者の名前からして、フランスの人なのだろうと思っていたのですが、読みながら、これはどうもあれに似ているような・・・という気がして仕方ありませんでした。
あとがきによると、やはりシュペルヴィエルという人は、フランス人ですが、9歳になるまでは南米のウルグアイで育ったそうです。
また南米。
《あらすじ》
愛する娘を亡くした水夫が航海のあいだにあまりに長く、あまりに強く娘のことを思い描いたばかりに、海の沖合にひとりの少女が現れて・・・・(「沖の少女」)
シュペルヴィエルの宇宙では、生と死、動物と人間、現実と夢想、地上と天上が、たがいに呼びかけあい、こだましあい、交通可能である。本書の読者は、かならず、この夢幻の世界に魅了され、快感に誘われるはずである。
《この一文》
” 任務を帯びた夜の霊のように、犬が一匹入ってくる。
---「足あとと沼」より ”
作者の名前からして、フランスの人なのだろうと思っていたのですが、読みながら、これはどうもあれに似ているような・・・という気がして仕方ありませんでした。
あとがきによると、やはりシュペルヴィエルという人は、フランス人ですが、9歳になるまでは南米のウルグアイで育ったそうです。
また南米。
教養文庫版の短編集もなかなかよい訳だったと思いますが、今回の新訳も、こなれていてよいですよ。本邦初訳(たぶん)の作品がいくつか入っているのも、うれしいです。
このシュペルヴィエルという人の作品は、結構面白いですね~。みすず書房の方も知らない作品があるようなので、読んでみたいです♪