半透明記録

もやもや日記

『シュペルヴィエル幻想短編集 沖の少女』

2005年01月12日 | 読書日記ーフランス
ジュール・シュペルヴィエル 三野博司訳(社会思想社)


《あらすじ》

愛する娘を亡くした水夫が航海のあいだにあまりに長く、あまりに強く娘のことを思い描いたばかりに、海の沖合にひとりの少女が現れて・・・・(「沖の少女」)

シュペルヴィエルの宇宙では、生と死、動物と人間、現実と夢想、地上と天上が、たがいに呼びかけあい、こだましあい、交通可能である。本書の読者は、かならず、この夢幻の世界に魅了され、快感に誘われるはずである。


《この一文》

” 任務を帯びた夜の霊のように、犬が一匹入ってくる。
                     ---「足あとと沼」より ”


作者の名前からして、フランスの人なのだろうと思っていたのですが、読みながら、これはどうもあれに似ているような・・・という気がして仕方ありませんでした。
あとがきによると、やはりシュペルヴィエルという人は、フランス人ですが、9歳になるまでは南米のウルグアイで育ったそうです。
また南米。

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2 コメント

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シュペルヴィエル (kazuou)
2006-03-16 09:16:09
シュペルヴィエルつながりでトラックバックさせていただきました。

教養文庫版の短編集もなかなかよい訳だったと思いますが、今回の新訳も、こなれていてよいですよ。本邦初訳(たぶん)の作品がいくつか入っているのも、うれしいです。
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どうも! (ntmym)
2006-03-16 17:06:03
TBありがとうございます!

このシュペルヴィエルという人の作品は、結構面白いですね~。みすず書房の方も知らない作品があるようなので、読んでみたいです♪
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