「フタリシズカ」 センリョウ科
山林のやや湿った、比較的暗い場所に群生。草丈は、ヒョロヒョロと頼りなげにのび、約40cm。葉も大きく色も薄い。花は、5月〜6月。茎の先に穂状花序を(基本的には2本)を出し、小さな米粒のような白い花をつける。和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に例えたものという。しかし、この花は3本、時には4本もある。いくらあっても三人静、四人静とは言わない。何本あっても「二人静」である。古来から日本に生育している花で、万葉時代は「つぎね」と呼ばれていたという。4枚の大葉の先に立ち上がった姿は、清楚で美しい。いかにも山草という雰囲気だ。また、これに似た花で「ヒトリシズカ」がある。「シズカ」とは、もちろん義経の愛妾、「静御前」のこと。この花はその名のとおり、気品があり、その名にふさわしい風情がある。ヒトリシズカもフタリシズカも共に好きな花だ。
山林のやや湿った、比較的暗い場所に群生。草丈は、ヒョロヒョロと頼りなげにのび、約40cm。葉も大きく色も薄い。花は、5月〜6月。茎の先に穂状花序を(基本的には2本)を出し、小さな米粒のような白い花をつける。和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿に例えたものという。しかし、この花は3本、時には4本もある。いくらあっても三人静、四人静とは言わない。何本あっても「二人静」である。古来から日本に生育している花で、万葉時代は「つぎね」と呼ばれていたという。4枚の大葉の先に立ち上がった姿は、清楚で美しい。いかにも山草という雰囲気だ。また、これに似た花で「ヒトリシズカ」がある。「シズカ」とは、もちろん義経の愛妾、「静御前」のこと。この花はその名のとおり、気品があり、その名にふさわしい風情がある。ヒトリシズカもフタリシズカも共に好きな花だ。