大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑩

2007年10月09日 | Weblog
単なる嫌がらせににしか見えない下品なコメント、トラックバックを入れるのは止めなさい。
全て発見次第削除します。

こう言うのはまさにネット社会の弊害です。
匿名性の為に、無責任で無法な情報が流される、異常です。
匿名に基づくものは自動的に排除するSNSサイトの構築が望まれます。

そうなると偽名の問題が持ち上がるでしょうが、銀行同様真実その人物である事が証明されない限り入会を認めない、と言うシステムにすれば相当数不正は防止出来るでしょう。

さて根管治療の最終回として、未来の展望を書きましょう。
それは、もう言わずと知れた3DCT、3DX、マイクロCTによる治療でしょう。
特に、私も所有している3DXこそその画質、実際とずれのない像を映し出してくれる事で右に並ぶものが有り得ません。

最近は他社も似たようなものを出してきていますが、その性能差は益々広がっていて、来年早々に又バージョンアップされますが、驚異的な性能になります。
他に圧倒的に差を付けて新しい世界を展開し始める事でしょう。

はっきり申し上げれば、インプラント治療のみなら、ここまでの性能が要らないかもしれません。
これは正しく、根管治療や歯周病治療、更には矯正治療に、その威力を発揮するものであると言えると思います。
即ち3DXこそが歯を大事にしながらインプラント治療を行うに相応しい機械であるとまで断言しても良いと私は信じています。

海外のDRは殆どがこの機械の凄さを認識出来ていません。
彼らは、自分達が持っているi-catでこと足りると考えています。
それは、彼らが根本的に抱えている専門医制が関わっていると指摘して置きます。
ここではこれ以上は詳しく触れません、後々触れる事もあるでしょう。

それではマイクロCT,3DXが如何に優れているか根管治療を根本から変えるかを述べましょう。
今回の一連の根管治療の話しのこの中で、私は削り過ぎる事の危険性を繰り返し指摘してきました。
全ては医療側の都合、薬をキチンと詰められない、消毒し切れない、と言う理由から発生して来ている事も指摘しました。

ここを根本から解決出来るのに、3DXほど役に立つ機械はないのです。
削る前からその歯の中の根管がどう言う走行をしているのか、どういう風に削れば最小限で最大の効果を挙げられ、治療を完了出来るのか、それを見せてくれるのにこれほど相応しい機械は他にありません。

この分野に掛けては、私は語るのに不十分です。
相応しいのは愛知の月星先生等でしょう。
先生は初期から3DXを導入し、全く新しい概念で色々始められています。
その代表例が根管治療です。

私自身は先生ほど、真のMIを歯科医療全ての分野で実践されているDRを存じ上げません。
先生が外傷治療、歯牙移植治療に置いて世界的な権威であるのもむべなるかな、と思います。
再生療法の父プリチャードの教え子でもあられ、親交を深め、プリチャードのクリニックに倣って医院を作られた事は有名です。

インプラント治療に置いても、実に斬新な治療をされていて、患者さんに与える苦痛を出来る限り減らすMI治療を実践されています。
私自身も非常に有り難い教えを頂きました。
先生こそ真の天才です。

その応用で、そのまま根管治療もされています。
根管形態を3DXで把握し、何処からどういう風にアクセスすれば最小限の削合出で目的を達成出来るのか、それは千差万別であり、その時々に応じて治療するしかありません。
私自身も修練中の身でしかない者で、偉そうな事を言い難いのですが、これからの真の根管治療はこう言う機器と、拡大鏡始め顕微鏡下治療にしかないと断言します。

歯を大事にする出来る治療をインプラント治療と絡めて実践出来る為には、やはりMIの概念、歯質をどれだけ残せるか、全ての領域根管治療、歯周病治療、外科、矯正、そして補綴まで通じて、総合的に包括的に、解決するしかないのです。

安易に歯を抜いて、今流行の抜歯即時植立インプラント治療を本当にしなければ行けなのかどうか、問われる時代が来ている、正当性、整合性が取り上げられる時代なのであると予言しましょう。

明日からは、いよいよ歯周病治療のお話をしたいと思います。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
何度も公言しているが、有志にはオペ見を幾らでもして頂いている。
是非お越し頂きたい。
全ては患者さんの為、1発全治をお見せしよう。








インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑨

2007年10月06日 | Weblog
どうも世間は、私をインプラント馬鹿だ、と思っているらしい。
しかし、私は恩師の教えもあり一市井の歯科医でしかないと、自分では信じている。
最近は、インプラント関係の方が突出してしまって、勘違いを自分でもしそうに成るが、根の治療、歯周病の治療、外科の治療、そして義歯の治療と全てにおいて、恩師に厳しく鍛えられた。

始めの3年間で、レントゲン写真、模型等をチェックされ、師のお眼鏡に叶わなければ、当然やり直しをさせられた。
その時必ず、院長(恩師)の診断でこれではいけないと叱られましたので、やり直しをさせて下さい、と患者さんに言い、例え根充が全て終了して、支台築造までも出来ていて患者さんが何ともなくても、全て綺麗に外してやり直させられた。
恩師は可及的に歯を削らないようにしながら治療を出来るだけしなさいと、常に厳しく叱られていたので、今でも恩師の名前を聞くと背筋が伸びるくらいだ。

それだけ厳しくさせられても、2年経った時にはほぼ叱られなくなった。
義歯だけが難点で、その後更に1年を要したが、一応免許皆伝と言われた。
そして、直ぐに開業しなさい、誰にも負けないだけの腕に仕上げたから、と励まされた。

しかし、自分自身ではまだ30歳にも成っていなくて、未熟者である自覚があったので、外に出て、修行を続けた。
開業したのは、結局法人にいたのだが、そこが自分の意志が通らない事が分かって、仕方なくした、と言っても良いだろう。
卒業して11年が経っていたのだから。

それでも、やはり患者さんへの治療上では学び続けるしかない。
自分一人になって、何処にも出なければ、それでお終いだと信じているからである。
だから、開業しても直ぐに研修会に行っていた。

色んな分野のセミナーに行き、かつては毎週何かのセミナーに行っていた。
何処何処に行ったと出しているのは、ほんの一例にしか過ぎない。
自慢でも何でもなく事実だが、勉強に使った費用は3000万を下らないだろう。

全ては患者さんから頂いた大切なお金である。
それを還元するには、まず患者さん、次に業界であろう。

私は一歯科医に過ぎない。
しかし、努力の量、突き詰めて考え実践して行く事に掛けては、人には譲らないものがある。
それでもまだまだ未熟と感じている。
生涯これは続くであろう。

言いたくはないが、全て事実。
その為、何処かの流派に属する事もしていない。
誰かにぶら下がっていては、自分自身とは違うと信じているからだ。
洗脳されていれば、そりゃ楽だろう。

孤軍奮闘出来るか?
そこが私が人を評価する指標である。
私はPRDのポスターで2004年、2007年と2回連続で受かっている。
さあ、私と同じ事が出来るかな?

世界中から、2000を軽く超えて応募があるそうだ。
その中から2004年は25人、2007年は33人。
私には何のコネもない、完全に独力だ。
出来ますか?

今日は、コメント氏への返答でブログを使用してしまった。
ご容赦頂きたい。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
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インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑧

2007年10月05日 | Weblog
根管治療は繊細な手技を必要とする。
それは触感として知るレベルの世界である。
これもそのままインプラント治療に応用出来る。
DRはもっと、患者さんの骨とか粘膜とかの指で触れた感覚を大事にして、オペするべきである。

最近インプラント植立を指でするのではなく、機械に付けてねじ込んで行くのが格好良い、進んでると言う間違った風潮が広まっている。
ナンセンスと言おう。
骨に植立して行く時の、その手応えは、絶対に機械では分からない。

特に即時荷重を目指すDRは、必ず指でする事、機械でしては成らない。
ここの基本的な事がまずずれているから成功出来ないのだ。
そしてこの指の繊細な感覚を磨き上げるのに、根管治療ほど良いものはない。

強調して置こう、機械で植立するのはナンセンス!

但し現在ある器具は、非常にハンドリングが悪い。
改良を求める。

こう言う、一見下らない簡単そうな事にしか見えない所に、玄人の工夫、技術は宿る。
出来る様になった人間には当たり前でも、何か壁がある事を知って欲しいと明言しよう。
因みにインプラント編での詳しい話を、もう直ぐ出る”歯科医療”に書いて置いた。
今号はインプラント特集らしいので、他のDR達との私の書き方、内容の違い、自分でも注目している。

さて、根管治療の話、続きである。
根管内を出来る限り無菌化するのに、カルシウム等が用いられ、それで治せると信じているDR達がいまだに多く、無意味に何回も通院させるDRが多い。
アメリカ等の専門医は1,2回で根管充填まで出来てしまう。

因みにアメリカでは、根管専門医が、歯科医の中で最も地位が高い。
所謂ステータスが高いのである。
それだけ専門性が高く、優秀なDR達がなるものなのだ。
彼らの成功率はなんと95%もあるのだ。

凄い成績である。
日本の場合は、一般的に60%位と信じられている。
これも知られていないようなので、良く知っておいて欲しい。

では彼が何故そこまで成功率が高いか?
ラバーダムシートを必ず用いているから?
まあ普通の答えだろう。

それよりも大きな事は、拡大鏡の使用とマイクロCTの使用が、これからの標準的な治療と成って欲しい、と私は願っている。
アメリカでは、拡大鏡、顕微鏡を根管治療で用いている事は、専門医教育では当然とされている。
ここが根本的に違う。

マイクロCTに関しては、アメリカでもまだまだ遅れている。
逆に日本の方が進んでいるくらいだ。
なのでもしかしたらこの分野では、日本人DRが近い日に世界を指導する可能性も高いと信じている。
具体的にいうと、大阪のハービスの福西先生はぴか一だ。
私と同世代だが、全然先行っている。

拡大鏡とか顕微鏡レベルの治療は、インプラントの精密な治療でも求められているもので、MIの概念でも、従来のように大きな術野の拡大は否定されており、大きく見える中で、必要最小限且つ充分な治療を、整合性、正当性を持って語らねば成らない時代に来ている、と断言する。

そのトレーニングも非常に難しい。
使いこなせるには時間が掛かる。
いきなりインプラントで使える筈もない。
まずは通常の治療で、使いこなすべきである。

こうして述べれば述べるほど、インプラントをする前に一般歯科治療のレベルの高い事が、重要な事が明らかに成って来るであろう。

今日は、拡大鏡とか顕微鏡がこれからの歯科治療では常識であるという事を強調しておいた。
今すぐにでもしていないDRはし始めて欲しい。

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インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑦

2007年10月04日 | Weblog
根管治療を通じて、インプラント治療にも通用する歯科医療上の概念のお話をして来ました。
生物学的は治癒を目指す場合、大事な事は根管形成とか根充法とかの話ではなく、如何に悪いものをキチンと取り除けるのか、そして、後は、その人の持つ免疫力に委ねられ、治るものなのである、と言う事です。

インプランとも全く同じです。
医学的生物学的な治癒は考慮に入れず、複雑なGBRやサイナスリフトをしても成果が得られ難く、現実に、今その結果が到る所で現出しているのです。

私はその事を憂い、こうして敢えてインプラント以外の話を書き、インプラントしか眼中にないDR達、特に若いDR達に警告を発しているのです。
インプラントを物凄いレベルで出来ているDRの、後ろにある基本的な歯科医療レベルの高さを知って欲しい、と願っています。

歯科の基本こそ、インプラント治療の未来を切り開く底力であると、何度でも主張します。
インプラント医よ、義歯を学び、根管治療を学び、歯周病治療を学ぶべし。
諸兄を私が馬鹿にするのは、そこが怪しいからだ。
明らかに複雑過ぎるインプラント治療にのみ嵌り、義歯を馬鹿にし、根管治療を面倒臭がり、歯周病治療を甘く考えるのを止めるべし。

真っ当な感覚を持つ医療人なら、全ての技術、知識を掌中に入れ、そのありとあらゆる引き出しの中から、その患者さんにとって最善の方法を探すべきである、と助言して憚らない。
私には、それを言えるだけの力がある。

それを証明する為に、こうしてインプラント以外の話を意図的に日々書き連ねている。
ここはプロが読む事が多いブログと知った上で、敢えて書いている。
耳に痛い、と感じる心があれば、まだ救いがある。

私とて修行中の身。
生意気な事を言えた義理ではない事は、重々承知している。
その私の目から見て、現状は酷い。
酷い事は見過ごしに出来ないのが、私の生まれ付いての性分である。

さて今日は、何故根の先に病巣が出来てしまうのか?の話をしよう。
根管形成が下手だから?
根充が不十分だから?

もう私の主張を読んで下さっている方は、分かってしまうだろうが、答えはNo!である。
勿論、いい加減で良い訳ではない。
しかし、忘れてはいけないのはそう言う事ではない、と言う事だ。

神経を取ってしまった歯には金属で鋳造して築造して土台を作る。
これが問題である。

私は、かなり前からもう金属の鋳造の土台は用いていない。
何故か?
せっかく根管内に緊密につめた薬を、かなり根の先に近付くまで削り取るからだ。

実はリサーチがキチンと出ていて、根の先に病巣が出来るのは、再感染であると分かって来ているのだ。
つまり、根の治療を一所懸命にして薬詰めて治しても、それをかなり取り除く為、しかも型を取り、鋳造の土台が出来るまで日にちが空く事が危険性を高めている、と指摘して置こう。

頑張って治して薬詰めたのを取り除き、しかも、その日のうちにはまず土台が入らない。
これでは、又根の中に最近が侵入し、やがては病巣となってしまいかねない、と言う事だ。
相当にしっかりとした蓋をしたつもりでも、最近から見たら大通りなのだ。
これを忘れてはいけない。

なので、私は築造する時には、基本的に直接築造してしまう。
今は凄く良い材料があり、接着性の材料があるので、それで根の中の薬を削って、即そう言う材料で築造してしまう。
そうすれば、最近が入り込む時間がなく、綺麗に封鎖され、後は生物学的な治癒に任せると言う事だ。

金属の土台自体が、現在では古くなって、今は使われなくなっているから、その点は素晴らしいと明言しよう。
金属の土台は、歯が割れる最大の原因であるから、もうなくなるであろう。

因みに、キチンと治って、冠まで被せて、その後10年位してから、再び病巣が出る事のもある。
何故か?
この答えは分かっていない。
恐らくは、3DX始めマイクロCTが答えを教えてくれるであろう。

私の仮説は、恐らくは再感染で被せ物の境目からの感染で、少しずつ少しずつ進行して行き、やがて根の先に到り、時間を掛けて病巣に成ったのであろうと感じている。
これは残念ながら従来の方法では、防ぎようがない。
しかし、今なら接着性のものが使用されているから、防げるかもしれない。

何れにせよ、再感染以外に根の先に病巣が出来る可能性は、物凄く低いと考えている。
では、何が?と考えるしかないだろう。

さて、ここまでで、かなり言いたいことは言えた。
だがまだ引き出しはあるので、暫くお付き合い頂いて、根の治療の話をして行く。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
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インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑥

2007年10月03日 | Weblog
生物学的な治癒と言う概念は、これからの歯科の全ての治療に置いてキーと成るものです。

この概念の裁断の特徴は、必要最小限の介入だけにして最大効果を挙げる、生物としての人間が持つ治癒力を最大限活用しようと言う治療です。
簡単に言ってしまうと、治療結果を予測して、最小限の侵襲しか与えないようにしようと言う事です。

インプラントでも最近語られ出して来ているMISミニマムインバッシブサージェリー、MI、21世紀に成って更に語られ出している概念と、基本が同じなのです。
しかし、残念ながらこの具体的な内容では、世界的に統一見解が得られていません。

特に根管治療でもそうなんですが、インプラント治療においてそうです。
失礼ながらDR本人が知らなさ過ぎると言うのが、私の個人的な見解です。
DRは自分をMIを実践していると言う。
しかし、それはMIではない、と言う現実が殆どであるといわなければいけない所が、辛い所です。

インプラントオペ後の表現でも、痛み腫れがないと言ってても、その程度が相当に差があり、私のインプラントオペ後は全くと言っても良いほど、腫れないし痛みません。
が、他のDR達も平気で腫れないし痛まないと言っています。
中には沈静法を紹介している勘違いDRまで出る始末です。

横にずれますが、沈静法に関して言えば、オペ中は麻酔が効いているのだから、相当に必要な方は少ない事、又逆に鎮静効果が切れた時に、人によってはこんな筈じゃなかったという辛い痛みや腫れを経験する方が結構いると言う事実を知って欲しいと思います。
大事なのはオペの翌日で、その時に本当に何ともないかどうかが重要、と一言述べておきます。

さて根管治療ですが、DRの関心の中心は根管形成とか根充とかの手技の面です。
しかし、実はこれよりも重要な事が有ります。

それは根管洗浄です。
根管は非常に細い先細りのトンネルのようなものと考えて下さい。
それも根の先に行くほど細くなっています。

と言う事は、先端までを綺麗に洗浄して悪いものを取り除く事が困難であるという、実に簡単な事実を知って欲しいのです。
一般的に2種類の洗浄液等で洗い流す事が為されている事と思いますが、これでは実は根の先までは綺麗に洗浄は出来ません。

余程の短い根なら出来るかもしれませんが、10mm以上あればまず無理です。
所が、これが案外重要視されておらず、簡単にしか為されていません。
そのくせ根管形成(バーティカルとかです)、根管充填とかに関心が言ってしまっていて、その前提である悪いものがキチンと取り除かれていますか?が中途半端なのです。

医療の基本は全て一緒です。
病気の元になっている悪いものを取り除き、後は体が治してくれる事を待つ。
我々DRが治しているのではなく、その患者さんの体が治しているのです。

どんな場合も同じです。
虫歯でも病巣=感染している所を取りきり、後は置換するもので補う。
脳内腫瘍でも病巣を取り除き、後は治るのを待つ。

それが外科的な治療で、歯科の殆どの手技が外科と言われる所以です。
但し、歯科は置換するもので補う為に、それが治療の本分と勘違いされている面が強いのです。
これは、大変に重要な概念なので、皆さんにチャンと知っていて頂きたい概念です。

幾ら綺麗に根管形成しても、根管充填しても洗浄、悪いものが取り除き切られていなければ意味がないのです。
根管治療の大きな基本は、洗浄。
これを繰り返して強調して置きます。

では私がどうしているかですが、簡単です。
根管長をしっかり計って、超音波の根管洗浄用具を用いて洗浄していれば充分です。
具体的には、エナックとかジロソニックとかを用いて、しつこい位洗浄しています。
それだけです。

簡単な事なのですが、案外キチンと為されていません。
こう言う事をもチャンと理解して、実践出来ている臨床医がインプラント治療においても、医学の基本的な概念である生物学的治癒を実践出来るのである、インプラントの実力は従来の歯科治療からも推し量れると言うことを明言して置きます。
逆に言うと、インプラント馬鹿ではいけないと喚起して置きましょう。

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インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑤

2007年10月02日 | Weblog
昨日当院は、デジタルレントゲン装置を搬入する為に休診でした。
その為、書き込みをお休みしました。
今日もレセプトで多少眠たいですが、書き込みます。

根管治療は、歯を保存して長く残せる為の基本中の基本です。
歯周病治療も同じです。
要するに、骨に埋まっている根の部分がしっかりしていないと、幾ら高価なセラミックの被せものをしても全くの無駄であると言う事です。
しかも、これらの治療の結果が出るには時間が掛かります。

恐ろしい事に、この事を患者さんは余り重視してくれません。
さっさと早く治してくれて、痛くなければ上手であると判断してしまうのです。
これらの結果を追うには、レントゲン写真が最も有効です。

腕の良いDRが治療すると必ずレントゲン上で好転反応が写ります。
私の所のように3DCT=3DXがあれば尚更はっきりと確認出来ます。
マイクロCTは、インプラントだけの為ではなく、通常の歯科治療にこそ威力を発揮するのです。

やがて殆どの医院でマイクロCTを備えている事が常識となる時代が来る事でしょう。
立体的なものを平面のレントゲン写真で表現したり、診断したりする事自体に無理があったのです。
この事は、はっきりとさせておくべきでしょう。
もう立体的に診断し、治療計画を立て、治療して、その結果を評価するべき時代に突入してしまったのです。

立体画像で見ると、歯根が如何に曲がっていて、どう言う方向に流れているのかが分かります。
そうすると、立体的に治療したくなりますが、はっきり申し上げて、まず出来ません。
見え過ぎてしまい、何処までやれば良いのか、全く不明なのです。

我々が解剖学の本で知っている墨汁による染め出しの根管形態を思い浮かばれる方は、まさにあの事だと思い出して下さい。
全ての根管面を綺麗に研磨して薬を詰める事など、幻想です。

それを無理してやろうとしているのが、バーティカルだったと言って良いと考えています。
ざらざらの面を全て削り取りつるつるにする事を目指し、しかも流し込みで薬が入る事を目指した。
概念は素晴らしかったと思いますが、如何に頑張っても象牙質自信が極細のストローの集合体のようなものです。
そこをつるつるにするには無理があると言って良いでしょう。

肉眼的、触診的につるつるな感じがしていても、細菌から見たらそこはやっぱり凸凹でしょう。
つまり、結論から言うと根管治療は、有り得ない理想を追い求める治療である、まるで、総義歯の世界のようなものであると言えると思います。

では、何故キチンと治ってしまうのか?
答えは、人間の体が治してくれるからです。
人間の体には自然治癒力が有ります。
所謂生物学的な治癒と言う概念です。

この概念は、歯科の全ての分野に置いて非常に重要です。
簡単に言えば、人の持つ免疫力、治癒力と悪さをする菌との喧嘩で、免疫力が勝てば良いのです。
結論から言えば、人が作るセメント質に拠る根尖孔を封鎖する事こそが生物学的な治癒の姿なのです。

実を言えば、これこそが私がバーティカルを根本的に嫌う理由です。
機械的な封鎖では細菌の目から見たら封鎖ではない、と思うからです。
これで何故私がバーティカルを嫌うか、理由が分かって頂けたかと思います。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
何度も公言しているが、有志にはオペ見を幾らでもして頂いている。
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