即時荷重インプラントの最前線と銘打たれた私の新連載。
一番新しい記事の校了が本日終了しました。
季刊歯科医療最新号は、7月10日以後を目安に発刊される予定です。
インプラント業界の世界、国内の細心の潮流の流れ、動向を解説し、更にもっとも抜歯即時植立即時荷重インプラント治療が難しいと言われている上顎の臼歯部への症例を解説しております。
毎回毎回上顎臼歯部ばかりで面白くないかな、とも思ったのですが、上にも書いているように上顎の臼歯部こそ骨が薄く、密度も低く、即時荷重インプラント治療が難しい、と言われる部位ですので、最前線と言う名に恥じないように、ここまでのことが日常的に出来ているのだ、と言うことを証明する為に続け様にあげているモノです。
ご理解いただきたいのは、私の場合こう言う治療方法をもう10年以上も前からし続けて来ていること、決してまぐれとか偶然、偶々とかで成功させている症例を供覧しているのではなく、即時荷重することを狙い、かなりの高い確率で成功させ続けている、と言うことです。
そのような実例は、世界的にも殆どないモノです。
facebook内や私のfacebookページで、次々と事例を紹介し続けて来ています。
インプラントを植立、埋入したら、その日のうちに固定式の歯を綺麗に装着する、即時荷重インプラント治療の普及の為に私は16年以上頑張り続けています。
2016年6月現在でもインプラント手術報告がネットで散見されますが、部分的に歯がない所へのインプラント治療で即時に歯が入っている実例は見受けることが出来ません。
実に悲しいです。
私自身は2000年、16年も前からしていることが、日常では起きていないんです。
インプラントが入ったら、そこにはちゃんと固定式の歯が入る、そうインプラント治療が患者さんの為に一層普及しますように、心から祈ります。
又、有志の先生方には、どうぞ私は全てを公開しておりますので、セミナーにご参加いただきたい、とお願い致します。
患者さんは、歯が欲しいんです。
別にインプラント埋めて欲しくて来ている人はいません。
取り外しの入歯ではなく、自分の歯のように固定されて歯が入るから、インプラントを埋めて貰いに来るんです。
その為に、嫌な手術を我慢して受けて下さっているんです。
なら、最初から歯を入れてあげたいじゃないですか?
歯がなくなって、淋しい気持ちになってしまった患者さんの気持ちを解決して差し上げたいじゃないですか?
だったらそう言う解決方法を創り上げてでも治して差し上げたい、と思いませんか?
私はそう思いました、2000年の時。
だから前例がない、エビデンスがない、と言うことは百も承知の上で、慎重にも慎重を重ね、異常な程小さな変化すら見逃さず適時対処し、誰もやったことがない部分即時インプラント治療、片側遊離端欠損へのと言う無謀な挑戦と詰られた治療を始めました。
今では2時間程度で出来るだろう症例でしたが、一番最初の症例では丸1日掛かりでした。
朝10時には患者さんが来て、帰られたのは夜10時過ぎてました。
それ位大変でした、初めてでしたから。
右も左も分からない、誰にも教えて貰えない、勿論教科書なんて何処にもない、そんな状態でした。
全ては手探り、その場その場での解決を必死で積み重ねる、それしかありませんでした。
16年過ぎた今、かつて12時間掛かったモノが6分の1の2時間で出来ると豪語出来るまでになりました。
更には症例を広げて行って、遂には最も難しいとされる上顎臼歯部の部分欠損でも即時荷重出来る症例が次々と生まれるようになりました。
私自身は出来るようになりました。
だから次は、このバトンを次代へと渡そうと頑張っております。
全ては患者さんの為、業界の未来の為。