大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラント臨床医が考えるエンドドンティクス根管治療、最後まで歯を大事にする臨床⑤

2007年10月02日 | Weblog
昨日当院は、デジタルレントゲン装置を搬入する為に休診でした。
その為、書き込みをお休みしました。
今日もレセプトで多少眠たいですが、書き込みます。

根管治療は、歯を保存して長く残せる為の基本中の基本です。
歯周病治療も同じです。
要するに、骨に埋まっている根の部分がしっかりしていないと、幾ら高価なセラミックの被せものをしても全くの無駄であると言う事です。
しかも、これらの治療の結果が出るには時間が掛かります。

恐ろしい事に、この事を患者さんは余り重視してくれません。
さっさと早く治してくれて、痛くなければ上手であると判断してしまうのです。
これらの結果を追うには、レントゲン写真が最も有効です。

腕の良いDRが治療すると必ずレントゲン上で好転反応が写ります。
私の所のように3DCT=3DXがあれば尚更はっきりと確認出来ます。
マイクロCTは、インプラントだけの為ではなく、通常の歯科治療にこそ威力を発揮するのです。

やがて殆どの医院でマイクロCTを備えている事が常識となる時代が来る事でしょう。
立体的なものを平面のレントゲン写真で表現したり、診断したりする事自体に無理があったのです。
この事は、はっきりとさせておくべきでしょう。
もう立体的に診断し、治療計画を立て、治療して、その結果を評価するべき時代に突入してしまったのです。

立体画像で見ると、歯根が如何に曲がっていて、どう言う方向に流れているのかが分かります。
そうすると、立体的に治療したくなりますが、はっきり申し上げて、まず出来ません。
見え過ぎてしまい、何処までやれば良いのか、全く不明なのです。

我々が解剖学の本で知っている墨汁による染め出しの根管形態を思い浮かばれる方は、まさにあの事だと思い出して下さい。
全ての根管面を綺麗に研磨して薬を詰める事など、幻想です。

それを無理してやろうとしているのが、バーティカルだったと言って良いと考えています。
ざらざらの面を全て削り取りつるつるにする事を目指し、しかも流し込みで薬が入る事を目指した。
概念は素晴らしかったと思いますが、如何に頑張っても象牙質自信が極細のストローの集合体のようなものです。
そこをつるつるにするには無理があると言って良いでしょう。

肉眼的、触診的につるつるな感じがしていても、細菌から見たらそこはやっぱり凸凹でしょう。
つまり、結論から言うと根管治療は、有り得ない理想を追い求める治療である、まるで、総義歯の世界のようなものであると言えると思います。

では、何故キチンと治ってしまうのか?
答えは、人間の体が治してくれるからです。
人間の体には自然治癒力が有ります。
所謂生物学的な治癒と言う概念です。

この概念は、歯科の全ての分野に置いて非常に重要です。
簡単に言えば、人の持つ免疫力、治癒力と悪さをする菌との喧嘩で、免疫力が勝てば良いのです。
結論から言えば、人が作るセメント質に拠る根尖孔を封鎖する事こそが生物学的な治癒の姿なのです。

実を言えば、これこそが私がバーティカルを根本的に嫌う理由です。
機械的な封鎖では細菌の目から見たら封鎖ではない、と思うからです。
これで何故私がバーティカルを嫌うか、理由が分かって頂けたかと思います。

*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
何度も公言しているが、有志にはオペ見を幾らでもして頂いている。
是非お越し頂きたい。
全ては患者さんの為、1発全治をお見せしよう。

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