省スペースや小回り良さが特徴の軽自動車。 最近は機能やデザインも充実してきているという。
近ごろ目立つのは普通車のような「黄色ナンバー以外の軽」だ。 そもそも軽が黄色ナンバー
である理由は何なのか‥。 白ではなんでダメなのか。
「一見、普通車」の軽自動車が目立つようになったのは、2017年10月に交付が始まった
東京五輪・パラリンピック大会の記念ナンバーの影響が大きい。 デザインは普通車も軽も
共通の2バージョンで、プレートに色はいずれも白だ。
21年9月に受け付け終了し、約289万4000件が交付されたが、軽が267万7000
件と9割を占めた。 乗用車全体に占める軽の比率が4割程度なのを考えると突出した数字
に驚いた。
定額カーリース事業を手掛けるナイル(東京・品川)が車を所有する全国の男女1390人に調査
(21年6月)したところ、軽自動車オーナー627人のうち238人(38%)が「黄色ナンバーが
嫌」と回答。 黄以外のナンバーを「利用している / 利用したい」は49%に達した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/33/de47e298a5ab16ee46117a25b19322fa.jpg)
軽の黄ナンバーは1975年、プレートの大きさや表示方法が普通車と統一されたのを機に導
入された。 有料道路の料金徴収や交通違反の取り締まりのため、軽をナンバーの色で識別
する必要性が生じたからだ。 軽の通行料金は割安で、当時は高速道路の制限速度も普通車
より低かった。 ところが2000年に軽の制限速度は普通車と同じ時速100㌔に引き
上げられ、料金徴収に関しても自動料金収受システム(ETC)が普及。 軽と普通車を識別
する必要性は以前より低下してきた。 17年4月から交付の19年ラグビーワールドカッ
プの記念ナンバーも共通して白ナンバーだった。 プレートの色が共通して白となったのは
デザイン上の理由だ。 「業界からは『普通車との識別で問題が生じないか』との指摘は出
ていた」(業界団体幹部)が、ETCの普及に加え、速度違反自動監視装置(オービス)やNシス
テム(ナンバー自動読み取り装置)の精度向上も背景に「白ナンバー化」が進んだ。
確かに分類番号と呼ばれる地名の右側の数字で識別は可能。
例えば1桁目の「5」は小型乗用車でも軽でも使われるが、
軽の2桁目は8以上のように「普通車とは重複しない運用に
なっている」(軽自動車検査協会=東京・新宿)。 実際「無人料金
所ではカメラで番号を識別して料金を徴収している」(長崎
県道路公社)ケースもある。 ただ、運用を始めると「分類番
号だけの識別では、有人料金所で誤徴収の恐れが指摘され
るようになってきた」(国土交通省自動車情報課)。そのため、
18年10月から交付の「地方版図柄入りナンバー」は軽
自動車用に黄色の枠が付くなど、軽のナンバープレートの色をめぐっては若干の揺り戻しも
起きている。
一方で、普通車と軽の通行料金の差については、見直しも視野に議論が進んでいる。
国交省の社会資本整備審議会国土幹線道路部会では「最近の軽自動車の規格は普通車とあ
まり変わらない」「軽自動車等の車種区分の見直しについて検討する必要がある」との意
見も出ており、ナンバープレートの色を統一する議論とは別に普通車と軽の料金差が解消
されていく可能性は否定できない。
「多様性」の名の下、あらゆる嗜好への対応が求められる時代。 視認による差別化の必要
性が薄まっていったとき「軽自動車、白ナンバーじゃダメなんですか」との声に対し、行
政がどう応えていくのか興味深い‥‥。 どうするんでしょうね? ごちゃごちゃ言って
結局は先送りなんで、得意技で逃げ切るのがあるかもしれませんな~ マジで。
近ごろ目立つのは普通車のような「黄色ナンバー以外の軽」だ。 そもそも軽が黄色ナンバー
である理由は何なのか‥。 白ではなんでダメなのか。
「一見、普通車」の軽自動車が目立つようになったのは、2017年10月に交付が始まった
東京五輪・パラリンピック大会の記念ナンバーの影響が大きい。 デザインは普通車も軽も
共通の2バージョンで、プレートに色はいずれも白だ。
21年9月に受け付け終了し、約289万4000件が交付されたが、軽が267万7000
件と9割を占めた。 乗用車全体に占める軽の比率が4割程度なのを考えると突出した数字
に驚いた。
定額カーリース事業を手掛けるナイル(東京・品川)が車を所有する全国の男女1390人に調査
(21年6月)したところ、軽自動車オーナー627人のうち238人(38%)が「黄色ナンバーが
嫌」と回答。 黄以外のナンバーを「利用している / 利用したい」は49%に達した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/33/de47e298a5ab16ee46117a25b19322fa.jpg)
軽の黄ナンバーは1975年、プレートの大きさや表示方法が普通車と統一されたのを機に導
入された。 有料道路の料金徴収や交通違反の取り締まりのため、軽をナンバーの色で識別
する必要性が生じたからだ。 軽の通行料金は割安で、当時は高速道路の制限速度も普通車
より低かった。 ところが2000年に軽の制限速度は普通車と同じ時速100㌔に引き
上げられ、料金徴収に関しても自動料金収受システム(ETC)が普及。 軽と普通車を識別
する必要性は以前より低下してきた。 17年4月から交付の19年ラグビーワールドカッ
プの記念ナンバーも共通して白ナンバーだった。 プレートの色が共通して白となったのは
デザイン上の理由だ。 「業界からは『普通車との識別で問題が生じないか』との指摘は出
ていた」(業界団体幹部)が、ETCの普及に加え、速度違反自動監視装置(オービス)やNシス
テム(ナンバー自動読み取り装置)の精度向上も背景に「白ナンバー化」が進んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/78/5aecbbbebb418f7db02156fda64d2841.jpg)
例えば1桁目の「5」は小型乗用車でも軽でも使われるが、
軽の2桁目は8以上のように「普通車とは重複しない運用に
なっている」(軽自動車検査協会=東京・新宿)。 実際「無人料金
所ではカメラで番号を識別して料金を徴収している」(長崎
県道路公社)ケースもある。 ただ、運用を始めると「分類番
号だけの識別では、有人料金所で誤徴収の恐れが指摘され
るようになってきた」(国土交通省自動車情報課)。そのため、
18年10月から交付の「地方版図柄入りナンバー」は軽
自動車用に黄色の枠が付くなど、軽のナンバープレートの色をめぐっては若干の揺り戻しも
起きている。
一方で、普通車と軽の通行料金の差については、見直しも視野に議論が進んでいる。
国交省の社会資本整備審議会国土幹線道路部会では「最近の軽自動車の規格は普通車とあ
まり変わらない」「軽自動車等の車種区分の見直しについて検討する必要がある」との意
見も出ており、ナンバープレートの色を統一する議論とは別に普通車と軽の料金差が解消
されていく可能性は否定できない。
「多様性」の名の下、あらゆる嗜好への対応が求められる時代。 視認による差別化の必要
性が薄まっていったとき「軽自動車、白ナンバーじゃダメなんですか」との声に対し、行
政がどう応えていくのか興味深い‥‥。 どうするんでしょうね? ごちゃごちゃ言って
結局は先送りなんで、得意技で逃げ切るのがあるかもしれませんな~ マジで。