スーパーやコンビニで導入が広がるセルフレジの隙を突いた万引き被害が後を絶たないいう。
客側もバーコードをスキャンする動作に不慣れなために悪質ではなく清算ミスをしてしまう
こともあるようだ。 人手不足で従業員の目が届きにくく、業界は対応に苦慮している。
問題となっているのは「未スキャン」と呼ばれる手口。 セルフレジは客自身が商品のバー
コードを機械で読み取り合計額を支払う仕組みだが、一部の商品をスキャンせず持ち去る
ケースが相次いでいるという。
九州を中心にディスカウントストアなどを展開し、ほぼ全ての店舗にセルフレジを導入して
いるトライアルカンパニー(福岡市)では、今年5月に判明した万引き被害のうち8割超が
セルフレジで発生した。 対策として香川大の”大久保准教授(犯罪心理学)”と共同で対応
マニュアルを作成。 従業員が積極的に「お手伝いしましょうか」などと声掛けすること
で、被害拡大を抑えた。 大久保准教授は「従業員の数が減っても、客とのコミュニケー
ションを積極的にとることで万引きの抑止効果を見込める。 セルフレジの操作に不慣れ
な人も従業員に尋ねやすくなり、ミスによるトラブルも減るハズ」とみる。
セルフレジを大手スーパーが国内で初めて設置した
のが約20年前。有人レジよりも清算待ちの時間短
縮を見込めるとして活用が広がった。全国スーパー
マーケット協会などが実施した2023年の調査に
よると、全国スーパーの約31%が導入。過去5年
で3培使くになったそうだ。 だが万引き対策は途
上とみられ、全国万引き犯罪防止機構が21年3~
5月に行った調査では、セルフレジを導入した10
0社のうち12社は被害が「増えた」と回答。「減
った」(1社)を大きく上回った。
8月に大阪市内の店舗にセルフレジを導入したスーパーでは、従業員がメーカーの担当
者と店頭に立ち研修を重ねた。 レジにモニターや動作検地のシステムを搭載し、買
い物かごかの品数に比べスキャンの回数が少ないと感じた際は声掛けをするなどの対
策をとる。 それでも「故意かミスか判断がつきにくい場合もある」(担当者)のが実
情という。 一方、セルフレジの操作に不慣れな客側からも懸念の声が聞かれる。
「未清算の商品を持ち帰りそうになって焦った」。 都内の10代に女性はスーパー
のセルフレジで買い物をした際、レシートをみて商品のスキャン漏れに気付いたこと
がある。 このときは慌ててレジに引き返したものの、このスーパーを利用する際は
できる限り有人レジに並ぶようになったという。
清算ミスが原因で刑事事件に発展したケースもあるという。
奈良市内のスーパーのセルフレジで水槽1点を清算しなかったとして、40代女性が
窃盗罪に問われた事件。 奈良地裁は22年、女性がほかにも多数の商品を購入して
いたことから「清算作業に気をとられるなどして水槽の清算を忘れても不自然ではな
い」と指摘。 窃盗の故意があったとは認められないと判断し無罪を言い渡した。
ロイヤリティマーケティングが実施した23年の調査によると、セルフレジの利用経験
がある人のうち毎回使うと回答した人は26%。 「時々利用する」も含めると8割
超に上った。 一方で「利用したことがない」「普段は利用しない」とした人に理由
を聞いたところ「操作方法が分からない」「苦手」といった回答が目立った。
消費経済財アナリストの”渡辺氏”は「人手不足が深刻化するんか、セルフレジは小売店
がサービスを維持していくうえで万引きの問題を抱えつつも不可欠なツール。 利用
者側はうっかりミスで不正とみられないように操作に慣れていく必要だある」と指摘。
その上で「業界側もさらに使いやすさを意識した開発を続けることで、5~10年後に
は買い物の当たり前の風景となっているのではないか」とみているそうだ。
私もセルフレジを利用したことがあるが、最初は戸惑いまして従業員さんを呼んで対応
しました。 以後はたまに利用することがありますが、待たずに比較的スムーズに処
理できるようになったので便利だと思っています。 最初が肝心のようです。
客側もバーコードをスキャンする動作に不慣れなために悪質ではなく清算ミスをしてしまう
こともあるようだ。 人手不足で従業員の目が届きにくく、業界は対応に苦慮している。
問題となっているのは「未スキャン」と呼ばれる手口。 セルフレジは客自身が商品のバー
コードを機械で読み取り合計額を支払う仕組みだが、一部の商品をスキャンせず持ち去る
ケースが相次いでいるという。
九州を中心にディスカウントストアなどを展開し、ほぼ全ての店舗にセルフレジを導入して
いるトライアルカンパニー(福岡市)では、今年5月に判明した万引き被害のうち8割超が
セルフレジで発生した。 対策として香川大の”大久保准教授(犯罪心理学)”と共同で対応
マニュアルを作成。 従業員が積極的に「お手伝いしましょうか」などと声掛けすること
で、被害拡大を抑えた。 大久保准教授は「従業員の数が減っても、客とのコミュニケー
ションを積極的にとることで万引きの抑止効果を見込める。 セルフレジの操作に不慣れ
な人も従業員に尋ねやすくなり、ミスによるトラブルも減るハズ」とみる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/8f/f1e531e3e6cb635eb8cfbfc802392eff.jpg)
のが約20年前。有人レジよりも清算待ちの時間短
縮を見込めるとして活用が広がった。全国スーパー
マーケット協会などが実施した2023年の調査に
よると、全国スーパーの約31%が導入。過去5年
で3培使くになったそうだ。 だが万引き対策は途
上とみられ、全国万引き犯罪防止機構が21年3~
5月に行った調査では、セルフレジを導入した10
0社のうち12社は被害が「増えた」と回答。「減
った」(1社)を大きく上回った。
8月に大阪市内の店舗にセルフレジを導入したスーパーでは、従業員がメーカーの担当
者と店頭に立ち研修を重ねた。 レジにモニターや動作検地のシステムを搭載し、買
い物かごかの品数に比べスキャンの回数が少ないと感じた際は声掛けをするなどの対
策をとる。 それでも「故意かミスか判断がつきにくい場合もある」(担当者)のが実
情という。 一方、セルフレジの操作に不慣れな客側からも懸念の声が聞かれる。
「未清算の商品を持ち帰りそうになって焦った」。 都内の10代に女性はスーパー
のセルフレジで買い物をした際、レシートをみて商品のスキャン漏れに気付いたこと
がある。 このときは慌ててレジに引き返したものの、このスーパーを利用する際は
できる限り有人レジに並ぶようになったという。
清算ミスが原因で刑事事件に発展したケースもあるという。
奈良市内のスーパーのセルフレジで水槽1点を清算しなかったとして、40代女性が
窃盗罪に問われた事件。 奈良地裁は22年、女性がほかにも多数の商品を購入して
いたことから「清算作業に気をとられるなどして水槽の清算を忘れても不自然ではな
い」と指摘。 窃盗の故意があったとは認められないと判断し無罪を言い渡した。
ロイヤリティマーケティングが実施した23年の調査によると、セルフレジの利用経験
がある人のうち毎回使うと回答した人は26%。 「時々利用する」も含めると8割
超に上った。 一方で「利用したことがない」「普段は利用しない」とした人に理由
を聞いたところ「操作方法が分からない」「苦手」といった回答が目立った。
消費経済財アナリストの”渡辺氏”は「人手不足が深刻化するんか、セルフレジは小売店
がサービスを維持していくうえで万引きの問題を抱えつつも不可欠なツール。 利用
者側はうっかりミスで不正とみられないように操作に慣れていく必要だある」と指摘。
その上で「業界側もさらに使いやすさを意識した開発を続けることで、5~10年後に
は買い物の当たり前の風景となっているのではないか」とみているそうだ。
私もセルフレジを利用したことがあるが、最初は戸惑いまして従業員さんを呼んで対応
しました。 以後はたまに利用することがありますが、待たずに比較的スムーズに処
理できるようになったので便利だと思っています。 最初が肝心のようです。