農業じゆう人

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迷子札

2018年06月27日 12時42分24秒 | 世間
  「迷子札」 わぁ~懐かしい言葉ですネ~ 皆さん使われたことはありますでしょうか?
  現代の皆さんは「迷子札」なんて言うと“なにそれ?”っていわれてしまいそうですが、 
  まだ言葉を十分に話せない幼い子供が迷子になったときのために、その子に携帯させる
  「掲げ札」(現代風に言えば名札のことです)。 今の名札と違うのは本人の名の他に
  親の住所や氏名が書かれていること。 (昔は今ほどプライバシーが厳しくなかった)
  (我が家では私の会社の運動会など大勢の人が集まる場所へ子供を連れて行くときにこういった札を
    つけさせて連れて行きましたいました)


  明治から大正時代、都市部では押し絵の迷子札が使用されていたんだそうだ!
   押し絵とは、型紙の上に薄く綿をのせ、ちりめんなどの布をかぶせて型を作る手芸で
   当時の女性は女学校や裁縫学校でこの技法を習得していたという・・。
   白絹を張った裏面に持ち主の情報を書きつけるというものだったらしい?
   例えば「上京区押小路東洞院東へ入ル町南側 藤井熊之助 倅(せがれ) 為造」と書か
       れた子犬の迷子札が遺されているという・・?
    100年以上前、愛らしい子犬の札を帯びに結んで京都の街を走り回る為造君は、
    周囲の人々に見守られ、すくすくと育っていたに違いない。

  明治時代の迷子札のデザインは、猫やウサギ、鈴、タチバナ、筆、太鼓、鏡、扇、勲章   
   鏡餅、羽子板、本箱、家、童子 ・・・ と実に多彩であった言われている。
   中にはおろし金や植木鉢など、果して幼い子が喜ぶだろうかと首をかしげる品も・・
  それがある時、今は亡き明治生まれの老婦人から「昔もね、誘拐などの恐れがあったの
   で、住所を書かなくても地域の大人たちにはどこの家の子か分かるような図案が選ば
   れましたよ」と聞かされ、合点がいった。 おろし金は金物屋、植木鉢は花屋を象徴
    しているのかもしれないと・・。

  さかのぶって江戸時代、突然の行方不明を「神隠し」といい、子供は時に天狗(てんぐ)
   などの仕業によって家に帰れなくなると考えられていた。
   太鼓や鉦(かね)を打ち鳴らし、大声で迷子の名前を呼び歩くのは、音で天狗を驚かせて
   子供を取り戻すための行為でもあった。 迷子札における宝珠や小づちなどのお守り
    ともなるデザインには、我が子の無事を祈る心が織り込まれていたんですネ~。

 今の様々な場面で使用されているのかな?
 幼い子供や心身障がい者、認知症の高齢者など、誰かの保護を
 必要とする人のために、専門業者が商品化しているという。
 従来の掲げ札型に加え、腕輪型も見られるが、やがて、迷子札
 に全地球測位システム(GPS)が応用される時代がくるので
               しょうかネ~  (左の免許返礼のようなものは?)

   昔も今も、迷子札は人々の善意と社会への信頼に支えられてこそ意味をなすもの!
   危機管理への視点とともに弱者を見守る地域力を育てていくことの大切さを
    小さな札は教えているのではないでしょうか・・?

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