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「りゅうぐう」 昔は水の星か

2024年08月05日 12時39分22秒 | 雑学
  海洋研究開発機構や米航空宇宙局(NASA)などの国際研究グループは10日、小惑星
  「りゅうぐう」がかつて水にあふれていた天体だった可能性がるとする論文を発表し
   た。 
 小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った試料を分析
 し、他の隕石に比べて水に溶けやすい物質の割合が著
 しく小さいことを明らかにした。 
 かつてあった水 に溶けたとみられる。 地球の水の存
 在の起源などに迫る成果だ。
  (左の写真は探査機はやぶさ2が持ち帰った砂状の試料) 

  海洋機構の”高野上席研究員”や九州大学の“奈良教授”、NASAの”ジェイソン・ド
   ワーキン主幹研究員”らの国際研究グループが、りゅうぐうの試料を詳しく分析し
   て明らかにした。  ジカルボン酸という有機物群がどれくらい含まれているかを
   探った。 この有機物群のうち「マロン酸」という物質の割合が、過去に地球に
   落ちた隕石の試料と比べて小さいことが分かった。 マロン酸は水に触れると形
   が崩れて溶ける。 1969年に地球に落ちたマーチソン隕石など他の隕石に比
   べてマロン酸の割合が著しく小さかった。

  水に溶けやすい物質の少なさは、りゅうぐうにかつて大量の水があったことの間接
   的な証拠になる。
  原始的な地球には水は存在しなかったというのが研究者の一般的な見立てだ。 そ
   の後に水を含む多数の小惑星が長期間かけて衝突し、海ができたとされる。
  また、これまでの研究では生命の源になるアミノ酸や核酸塩基の存在などが報告さ
   れてきた。 今回はさらにアミノ酸などの原材料となるピルビン酸と呼ぶ物質な
   ど84種も新たに見つかった。

   研究成果は英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」(電子版)に掲載された。