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帯状疱疹が増加?

2023年03月17日 12時48分07秒 | 健康
  新型コロナウイルス過で注目を集めるワクチンだが、50代以降の人が受けておきたいのが
   帯状疱疹のワクチンだという。 帯状疱疹は発症すると数カ月間、夜も眠れない痛みにさ
   いなまれたり、治癒後も痛みの後遺症が残ったりすることがあるという。

  80歳までに約3人に一人がかかるといわれる帯状疱疹。 顔や体の片側に激しい痛みが
   起きた後、痛みを伴う発疹や水ぶくれが帯状に出る。
  原因は多くの人が子供のころにかかった水疱瘡だ。 この病気を引き起こす「水痘・帯状
   疱疹ウイルス」は、水疱瘡自体が治った後も脊髄などの神経節に潜んで生き続ける。 
   国立感染症研究所の調査では、日本の成人の90%以上は体内にこのウイルスをもつ。

 「加齢や疲労などで免疫力が低下すると、
 神経節中のウイルスが急激に活動を始め、
 増殖し発症する」と愛知医科大学皮膚科
 の”渡辺教授”は説明している。宮崎県の
 大規模疫学調査(宮崎研究)によると、発
 症率は50代以降急激に増え、40代ま
 では年に1000人に3人程度であるの
 に対し、50代ではそれが約6人に、7
 0代では10人を超える。 今、この帯
 状疱疹が急増している。高齢化の進展や
 2014年に水痘ワクチンが小児対象に
 定期接種化されたことなどが原因だ。

  宮崎研究では帯状疱疹の発症率は14年に1997年比約4割増、2018には同約6割
   増だった。 「それまでは水疱瘡感染者からのウイルスに晒されて帯状疱疹への免疫が
   自然に強化されていた。 定期接種の効果による感染者の減少でその機会が減り、ブー
   スター効果が得られなくなった」(渡辺教授)
  帯状疱疹では夜も眠れないほど強い痛みを経験する人もいる。 特に怖いのは顔面に症状
   が出た場合で、顔面神経麻痺や難聴、めまい、目の周りでは角膜炎などを起こし、まれ
   に失明することもある。 さらに「50歳以上で帯状疱疹にかかった人の約2割が3カ
   月以上痛みが続く帯状疱疹後神経痛になりやすい傾向がある」と順天堂大学麻酔科学・
   ペインクリニック講座の”井関教授”は指摘している。

  帯状疱疹を早く治すには早期発見と早期治療がカギ。 気づかづに治療が遅れると重症化
   を招く。 「通常抗ウイルス薬と痛み止めを組み合わせた治療を行うが、抗ウイルス薬
   は早く着くほど効果が出やすい。 皮膚症状が出て3日以内が望ましく、遅くとも5日
   以内に服用する必要がある」と岩手医科大学皮膚科学講座の”天野教授”は話す。
  帯状疱疹の症状の特徴は急に体の片側に痛みや発疹が出ること。 症状があればすぐに皮
   膚科を受診したい。 「脇腹などに痛みが出ると、肋間神経痛と勘違いして湿布薬を貼
   る人が少なくない。 効果がないばかりか、痛みが増したり、かぶれと見分けるのが難
   しくなったりするので避けてほしい」(天野教授)
  痛みをがまんしないことも大切。 「痛みで眠れないと免疫が落ちて悪化を招く。 さら
   に痛みを感じやすくなり悪循環になる」(井関教授)ためだ。 「強い痛みが1~2週間
   続くならペインクリニックを受診し、神経障害性疼痛用の薬や神経ブロックなどの痛み
   専門の医療を早めに受けるのがいい」(同)

  帯状疱疹の予防や重症化、後遺症を防ぐためにも有効なのが帯状疱疹ワクチンです。
   自身もワクチン接種を受けたという渡辺教授は「患者さんの苦しむ姿を見て、ワクチン
   を受けない理由はなかった」。
  現在、従来の弱毒化した生ワクチンと20年に発売された不活化ワクチンの2種類がある。
   不活化ワクチンは生ワクチンに比べやや副反応が出やすく、2回の摂取が必要で高額。
   一方で抑制効果が高く、免疫が落ちた人でも使えるそうです。

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