農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

旧 幼稚園舎で「フグ」すくすく

2024年07月30日 12時38分35秒 | 話題
  兵庫県朝来市の山あいにある幼稚園だった建物で、トラフグの養殖が進んでいる。
 閉園となり黒板がそのまま残った教室に巨
 大な水槽が置かれ、ふっくらしたフグが悠
 々と泳ぐ。養殖に取り組むのは魚好きが高
 じて「脱サラ」した男性で、遊休施設の活
 用を模索する市との思いが一致。安い賃料
 で借りた建物で単価の高いフグを育て、新
 たな特産品にするのが目標だそうだ。

  「弾力があり、かめばかむほど味が出る」「臭みがなく、しゃぶしゃぶにしても
   おいしい」。 県内の旅館関係者らが集まった6月の試食会では、旧園舎で育
   った「但馬とらふぐ」の刺し身や唐揚げに高評価が相次いだ。
  稚魚から育ててきたのが「朝来食品」の“中村さん”だ。 「魚を見るのも食べる
   のも好き」で、大手精密機器メーカーで関東地方の営業担当だった2020年
   陸上養殖の取り組みを紹介するニュースを見て起業を決意した。
  フグの一大消費地・大阪に近く、出身地でもある兵庫県内で候補地を探したとこ
   ろ、朝来市から旧幼稚園2カ所の活用を提案された。

  養殖は人工の海水を浄化して再利用する「閉鎖循環式」を採用した。 水温や水
   流などを調節でき、生育に適した環境を整えやすいメリットがあり、排水もほ
   とんどなく環境に優しいのが特徴だという。
  22年8月、旧園舎を改修して構えた6つの水槽に約2400匹の稚魚を離した
   が、飼育は甘くなかった。 水質管理の技術不足や停電によるシステムダウン
   のため数カ月で全滅した。
  諦めずに大学や水産試験場を訪ねて浄化槽や餌の改良を重ねた結果、23年に投
   入した稚魚は出荷に適した800㌘を超えるようになった。 24年6月から
   旅館や飲食店で試験販売している。 「いろいろな技術を取り入れた安定出荷を
   目指し、但馬地域のブランドとして浸透させたい」と中村さんは話す。
  市経済振興課の担当者は「遊休施設を地域活性化に活用してもらえてありがたい」
   と歓迎。安定供給が見込めれば、ふるさと納税の返礼品になると期待している。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。