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尾瀬で活躍「歩荷」さん

2023年08月10日 12時40分17秒 | 雑学
  福島、群馬、栃木、新潟 4県にまたがる、尾瀬国立公園には、山小屋に物資を歩いて届ける
  「歩荷(ぼっか)をなりわいとする人たちがいます。 全国的にはペリコプター輸送への切
  り替えで激減している。 しかし希少な湿原を有し、国の特別天然記念物になっている尾瀬
  では環境保護のため、歩荷が主力として荷物を運び続けている。

  5月下旬、ミズバショウが見頃を迎え、湿原に敷かれた木道を多くの登山客が行き交う。
  そんな中、歩荷の“石高さん”は木製の背負子(しょいこ)に段ボール箱を10個以上重ねて積
   み3㌔先の山小屋を目指して歩ている。
 肩を揺らさず重心を安定させるため、胸の前で腕を組んで
 歩く。肌寒さの残る季節だが、ほんの10分で汗が噴き出
 した。大阪出身の石高さんは高校卒業後、富士山の山小屋
 で働いていた時に尾瀬の歩荷を紹介する記事を読んだ。
 「人間って100㌔を背負えるんだ」。衝撃と同時に興味
 が湧き、尾瀬の麓にある群馬県片品村へ移住したそうだ。
 尾瀬の歩荷は4月下旬~10月、国立公園西部で湿地が広
 がる尾瀬ヶ原の周辺にある山小屋に食費や家電などを届け
 る。ルートは最長で片道12㌔。登山客は増える6月以降
 は週6回、100㌔ずつ運ぶ。今シーズンは6人が従事。

  石高さんは1年目、太ももの付け根を痛め、鎮痛剤を飲みながら何とか計17㌧を運びき
   ったという。 体重は10㌔も落ちたそうだ。 それでも「黙々と荷物を運ぶしかない
   歩荷のだましの利かなさ」に魅了され、辞めたいとは一度も思わなかったとご本人。
  山小屋からの感謝の言葉を誇りに、尾瀬の歩荷を続けて11年目。 「背負ってきた量を
   歩荷の器とする僕はまだまだ。 20年後も変わらずこの道を歩ていると思う」‥と。

  国内の多くの山では、ヘリやブルトーザーで物資を輸送できるようになっている。 では
   なぜ尾瀬には歩荷が残っているのか‥‥。
  尾瀬保護財団(前橋市)によると、尾瀬ヶ原は、枯れた植物が泥炭として6千年以上かけて
   積み重なった「高層湿原」です。 規模は本州最大の長さ6㌔、幅2㌔に及ぶ。 この
   貴重な自然を守るため、周辺では車道整備ができていない。
  中学生で歩荷になり、現在は尾瀬の語り部を務める“松浦さん”(片品村在住)「結局頼りは
   人間の機動力」
と強調している。  尾瀬でもヘリが燃料などを運ぶが、天候に左右され
   やすく「費用も高いため月2回ほどにとどまるという。 日持ちしない食品の運搬は歩
   荷頼みになると話す。 松浦さんは、長年使ってきた背負子を手にしながら、「いくら
   技術が進化しようと、歩荷は尾瀬になくてはならない存在。 どんな天気でも運び届け
   るんだ!」と意気込み次世代に思いを託している。

  私も尾瀬にはよく足を運んでいます。 鳩待峠から入ると歩荷さんにはよく出会います。
   出会うと‘ご苦労様です’と声をかけますが‥よくぞま~あんなに重い荷物を背負うもの
   だと感心してしまいます。 ホントプロ中のプロだな~出会たびに思っています。

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