農業じゆう人

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「傘」

2018年07月25日 12時27分34秒 | 話題
  「傘」というと、今なら断然「日傘」。 熱中症予防のためにも男女を問わず必需品ですが、
   本来なら、ついこの間くらいまでは梅雨時だったので傘類は必需品だったハズ・・。

  梅雨の季節は、絵本コーナーには「傘」がテーマの本が並ぶという? (気づきませんでした)
  中でも、“あまんきみこ作”「わたしのかさはそらのいろ」は子どもたちの人気の本だという。
  傘を無くしてしまった女の子が買ってもらったのは青い傘。 うれしくて雨の中を散歩して
   いると、動物や虫、鳥、友達が「い~れて」と傘の下に集まってくる。
  どんどん大きくなった傘は青空のよう。傘の下は歌ったり踊ったりできる特別な空間になった。

  「相合い傘」も含め日本人には傘の下の空間を楽しむことのできる感性があるといわれている。
  色合いや傘に落ちる雨音を楽しみ、傘に招き入れることを助け合いや優しさとして教える絵本
   も多くあるという。
  世界を見渡しても日本人は傘好きではないだろうか? 年間消費量は「1億3千万本」ほどで、
   子供用の多様さも特出しているという。 雨の日が多い英国や他のヨーロッパの国々、東南
   アジアの国々を見ても雨傘をささない人の割合が多い。
  降り方や気温、湿度、風の強さなどとも関係しているのではないか?との見方もあるようだが、
   他国の「濡れても気にしない」という感覚と比べると、日本には特有の雨傘文化がある。

  傘は日傘や天蓋としての歴史が長く権力の象徴だったという? 
  日本には「蓋」として飛鳥時代に百済から伝来したが、鎌倉時代に描かれた「一遍聖人絵詞」
   には、一遍と僧たちが雨傘をさして旅する様子が見られるそうだ。
 竹の骨組みに柄を付け。編んだ藺(い)や和紙を張り、油を塗って防水し
 開閉も可能だった。 絵にはかぶり傘や雨衣の姿もあり、さし傘は身分や
 職業によって使われたそうだ。
 和傘は江戸時代に一段と普及したそうだ。 製造工程は金属を一切使わず
 100にもおよび細工も材料も進化。  商店や旅籠は貸し傘も置いた。
 劣化して破れると、修繕屋が回収し骨の修理や張り替えをして再利用した。
           従事するのは下級武士が多く、内職で家計を支えたそうです。

    明治中期頃から洋傘の国産化が実現したそうだが、木綿の傘は雨が霧のように漏れ落ちた。
    1954年から折り畳み傘、60年代にはポリエステル生地や透明のビニール傘が登場。
    当初、骨が透けて見えるビニール傘は見向きもされなかったが・・64年のオリンピック
     以降、海外でも売れ始めたという・・。

    傘は修繕し長く使うものから使い捨ての時代になったようだが、一方では雨の多彩な表情
     を繊細に感じる傘も作り続けられ、傘の下の空間を楽しむ感性を持つ子供たちも育って
     いるそうです。
    現代は和傘を使うなんてことはほとんどないが、一度は和傘を差して古い街並みが残って
     いるところをゆったりと散策したいものです・・。  希望!
     (今、日本では人気の街というと混雑しているのでなかなかないのが残念)