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それでも夜は明ける

2014年03月11日 | 映画・DVD
カメラワークが特徴的で、基本ローアングル。
細部のアップから映し出して、徐々にカメラを引いていくと全体図が判るような撮り方。

重い映画でした。
今でも人種差別的な扱いは残っていて、南米あたりでは日本人に対して差別があるという話はよく聞く。

差別どころの話じゃないんだよね、金で売り買いされる奴隷だからね。
奴隷に対して、家畜という表現が何度も出てきたけど、家畜は自分を家畜とは思っていない。
肉体的にも精神的にも苦痛がいかほどのものなのか想像もできない。

エンドロール時にその後の解説があり、主人公は農場主と自分を騙したブローカーを訴えるが、当時の法律では白人が被告の裁判で黒人は証言できず結局被告達には何の罰も与える事ができなかった。

邦題は「それでも夜は明ける」だけど、全く夜明け感がなくて、ただ絶望感に包まれる。
原題の12years a slave(12年間奴隷として)の方が納得いく。

しかし酷い話もあったもんだ。

この映画はアカデミー作品賞を獲得したけれど、感動は無い。