最近テレビの温暖化問題についての報道で、コメンテーターの不用意な発言が
気になる。16才の少女スエーデンのグレタ・トゥーンベリさんの「若い人たち
は、私たちの未来が奪われようとしていることに怒るべきだ」などの発言に対し、
米国のトランプ大統領は「心を休めて昔のいい映画などを見ているべきだ」とい
うような意味あいの発言をしている。この点について日本のあるテレビ局のワイ
ドショーで「大人気ないトランプ大統領」と一人のコメンテーターが発言した。
ちょっと聞くと当然のコメントのようにも思われる。しかし、その一方では、
「グレタさんの話は間違っている」、ましてやまだ若いのであるから、ムキになら
なくてもいいのではないか、とも聞こえる。その意味であるならば、とんでもない
話である。子や孫をこの世の温暖化地獄へ故意に突き落とすという意味になるから
である。自分の父母や祖父母は親の資格があるのか、という疑問に発展する可能性
がある。すなわち親子の絆が切断される重大な危険性を含むことになるからである。
最悪の場合、世界中の親子が殺し合う流れになるかもしれない可能性を危惧せざる
を得ない。
若い人たちは温暖化による人類の絶滅に達しようとする段階を実感しつつあるの
ではなかろうか。その時期はそう遠くないと確信しはじめているようである。今回
のCOP25では何も決められなかった。しかし、グレタさんの主張は間違っていな
い。間違っているのは我々大人の方と云わざるを得ない。