「戦後レジュームからの脱出」(安倍首相)、「ナチを見習え」(麻生
財務大臣)の問題発言に続き、日本の図書館にある「アンネの日記」
が300冊以上破られるという騒動が続いている。これは大変な事態
なのを日本人は分かっていない。
この一連の社会現象はユダヤ系団体にとってはタブーなのである。
第二次世界大戦でナチによってユダヤ人は徹底的に虐待された。ホロ
コーストによって600万人が殺害された。まことにお気の毒なこと
である。衷心よりご冥福を祈念したい。しかし今や世界の経済はユ
ダヤ人の手中にある。この点については「闇の世界 権力構造と人類
の指針」(中丸薫著・文芸社)の中で明記されている。著者の中丸女史は
明治天皇のお孫さんに当たる人物である。同書をもとにユダヤ系団体
について記したい。現在の世界経済を実際に動かしているのはトップの
4・5人のユダヤ人といわれる。それらの人物を特定するのは困難だとい
われている。その中の一人と思われる人物は、大戦中には青酸カリを肌
身離さず持ち歩いたという。もしナチに捕まったら服毒自殺するためで
ある。そのくらい壮絶な思いで生き抜いたのである。また、ウォールス
トリートの証券界の大御所は、両親に手を引かれて日本を経由して米国
に渡った人物である。杉原千畝氏のビザを持っていたから命拾いした一
人である。また、国立銀行に当たる米国の「連邦準備制度(銀行)」は株式
会社である。この特異な銀行もユダヤ系が支配しているといわれている。
米の大統領に誰がなっても一つの駒に過ぎないといわれている。ノーベル
平和賞を受賞したキッシンジャー氏でさえ、トップに近いと思われる人
物に顎で使われているのを見たと中丸女史は書いている。欧米のユダヤ団
体はそのぐらい強大な力をもっているのである。米の重大な組織はほとん
どユダヤが握っているといわれている。ヘッジファンドのジョージ・ソロ
ス氏もユダヤ人であり、現在の米副大統領もユダヤ人である。
これに対し、日本の政治家は余りにも無頓着すぎる。まず、安倍首相
の「戦後レジュームからの脱出」という発言の真意は明確になってはい
ない。しかし、自由と民主主義というレジームを否定するかのような発言
は許されないことなのである。また、麻生財務相の「ナチに見習え」とい
う発言は許容範囲を超えている。さらに図書館にあるアンネの日記を破る
ということにいたっては、完全に「虎(世界金融財閥)の尾を踏む」事態に
いたったことを自覚しなければならない。
このまま行けば、アベノミクスは破綻させられるだろう。その現象の一
つに、TPP交渉の米との決裂と、昨年6月の株の投げ売り逃げもその一例
だと思われる。安倍政権のウイークポイントは経済政策の失敗にある。それ
をユダヤ系団体が知らないはずがない。債権国にされて困るのは日本国民で
ある。少なくとも、ユダヤ系団体と敵対するような政策は避けるべきだと考
える。600万人以上もの犠牲者を出したユダヤの人々と共に追悼する気持ちを
持って善政をしてほしい。