開発教育の第一人者である田中治彦さん(立教大学教員)をお招きして、久々にお話を聞きました。田中さんは、10年ほど前まで岡山大学におられ、国際協力や開発教育のイロハを私に教えていただいた方です。
今日は、「アジアの村落開発と日本のまちづくり」。アジアの村落開発で使われる手法のPLA(参加型学習行動法)は、実は日本のまちづくりにも必要であるとのこと。アジアでは村のみんなで作る「地域マップ」が基本。地面の上にみんなで地域のマップを描き、自分たちの課題を発見していく。討論では言いにくくても、大地に描いていくとみんな発言しやすいんだそうです。「地面の民主主義」と呼んでいるとか。
一方日本では、伝統的な地域が少なくなってきているので、社会関係図から入っていくのもいい。ということで、自分自身と、自分が行っている活動主体の関係図を描きました。確かに課題が見えてきます。
いよいよ次に発展というところで、田中さんの時間は終了。「もっと」と感じさせる田中さんの作戦でしょうか。いろんなところに、田中さんのこのワークが広がっていくことを願います。