本邦初公開とは、私の浴衣姿ではなく、末っ子の妹です。私の妹というと、ボクサーを思い浮かべる方が多いと思いますが、私にはもう一人、愛すべき素敵な妹がいます。帰省した実家の米子から帰宅するときに、岡山に途中下車してくれました。
浴衣姿は、伊島学区盆踊り大会の帰りです。今年は「京山音頭」に初挑戦しました。伊島の盆踊り大会も温かいです。毎年、全国的に新しい盆踊りが発表されて、1曲は入れるのだそうです。今年は「龍馬おどり」(^^)。
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岡山県人権教育研究大会が岡山大学であって、記念講演は、ホームレス支援でいつもアドバイスをしてくださっている、奥田知志さん(NPO法人北九州ホームレス支援機構理事長)。教員の皆さんが多い大会なので、最近、増えてきた若年ホームレスさんを中心に話をしてくださいました。
路上でこのまま「死にたい」という若年ホームレスさん。帰る家はあるのに、「こんな格好じゃ、帰れない」。自分の存在意義を見失い、いざという時の助けがない=絆がない状態。自己責任論が日本社会を覆うなかで、若者も追いつめられています。ある自立者が言われたという「助けてと言えた時が助かった時」という言葉は印象的です。何人も親がいていいじゃない、何人も子どもがいていいじゃない。誰かがホームになる、新しい社会的家族をと。
岡山のシェルターにも、若者が多いです。奥田さんの話は、いつも多くのことが自分にもダブってきます。ホームレスさんのことは、個人のことではなく社会の問題です。
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午後からは、岡山市が建部町文化センターで行った「イノシシ対策講演会」に。実は、講師の江口祐輔さん(近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究チーム)の話を、前々からお聞きしたかったのです。どんな方かなと。私が、イノシシの勉強をし始めたときに、読み、役立ち、刺激を受けたのが、江口さんの分かりやすい著書でした。
江口さんは、元々はイノシシの飼育管理がご専門。「まずはイノシシを知ろう」と、イノシシのことを本当によくご存知で、イノシシの気持ちになって考え、ステージ中を動いて、話してくださる姿がよかったです。なるほど、なるほどと(^^)。
人間生活の変容が、イノシシ被害をもたらしていると。例えばその一つが、以前は11月頃収穫のお米だったが、台風がない8~9月の収穫に品種改良された。11月には山に食べ物がたくさんあるので村に出てくる必要がないが、8月はお腹をすかしているシーズン。そこに美味しいものが登場したので、食べに出るようになったと。
イノシシは、山に食べ物がないから里に出てくるのではなく、里にある食べ物の方が美味しいから里にでてくる。イノシシに里の食べ物の味を覚えさせないような努力が必要だと。
イノシシ被害を防ぐには、①イノシシが嫌がる環境を作る、②田畑を効果的に囲う、③適切な駆除を行う。①②③の順で、地域で協力をしてバランスよくと。
①の、知らないうちに行っている餌付け行為をやめて、野生獣が人間の生活域に出てくるのを難しくするだけで、かなりの効果があがるということ。その中には、私がかねてより気になっている耕作放棄地の整備もあります。③の駆除の考え方としては、数は少なくていいので、被害を起こす個体を捕まえる。そのためには、山奥のイノシシより、田畑周辺のイノシシを狙うこと。
②のオリの囲い方、立てる位置などなど、役立つ情報が満載でした。張っている網を止めるために大きな石を置くのは逆効果。その下には虫やミミズがいることを知っているetc。年に数回、大きな講演会をするだけでなく、こういう情報を用いて、きめ細かく各ごとでワークショップなり実地講習を行ったらいいのになと思います。