300年以上の歴史を有する「皮革のまち」「太鼓のまち」として発展してきた浪速。皮革産業を営み育んできた人たちの歴史と文化、生き方を正しく伝えていきたい、人と人の交流を深め、人権文化の街づくりに役立てたい、と整備されたのが「人権・太鼓ロード」です。
ロード沿いのモニュメントなどには、皮革・太鼓をモチーフとしたデザインが生かされ、施設や案内表示には、ユニバーサルデザインの工夫が随所に見られます。
初めの写真は大阪市バスのバス停。ベンチには太鼓がデザインされ、私の頭の後ろにあるのは、ほんものの牛皮に太鼓のリズムが描かれています。バス待ちの間にも太鼓への理解を深めることができます。2枚目の写真は、太鼓作りの名手、太鼓屋又兵衛の屋敷跡に作られた「からくり時計」です。定時になれば、回転する台の上で太鼓を打つ二体のからくり人形が現れ、太鼓の音を鳴り響かせるようになっています。街への誇りが感じられます。
浪速人権文化センターには浪速の歴史や皮革・太鼓にまつわる資料が展示され、この地域にはリバティ大阪もあります。岡山でも人権文化という視点から街づくりをしていきたいですね。