
ぐるーん岡山研修&交流会で何か話をと言われ、いっしょに考えようと次の2冊の絵本を選びました。
絵本をそう読むことのない私が書くのはなんですが…。
『ハグくまさん』と『えを かくかくかく』です。
『ハグくまさん』のお話は、子どもを「抱っこ」することを活動の柱とするぐるーんにピッタリ。抱っこの奥深さや、私は自然と人間の関わりも示唆しているなぁと思います。
、お父さんは、手洗いなどのベースの配慮の上で、基本、抱っこをしますね。「抱っこ」は子どもの心にとても大切。でも、「抱っこ」ができにくいコロナ禍でのボランティア活動は? 皆さん、いろんなアイディアで活動をされていました。
もう一人お話をされた河本会長は、目で「抱っこ」、言葉で「抱っこ」、心で「抱っこ」と。
コロナ禍では、0か100でなく、その間でできることを、それぞれが置かれた環境のなかで工夫することが大切だと思います。すると120のことが生まれる場合がある。
工夫のなかで、大切なことが、『えを かくかくかく』。ブルーの馬、グリーンのライオン、オレンジの象、水玉模様のシマウマさんなどなど。伸びやかな絵が繰り広げられます。
間違った色なんてない、いちばん自分にしっくりくる自由な色でいい。自分の心を大切に、自分の「えを かくかくかく」。コロナ禍でも、自分で考える、自分らしく工夫をする。
「子どもたちには、こんな絵を描くことができる環境を作ってあげたい」と伝えたら、その場で、「鬼木さん。今は、学校の先生に、馬の色はそうではないですよと言われ、自由に描くことができない」と。うーん。
絵の話とは異なるけど、インクルーシブな教育が求められるとき、学校で、例えば勉強の仕方で多様性が保障されていないという声を時々いただきます。
この絵本の作者は、『はらぺこあおむし』のカールさん。ナチス占領下で自由な絵を描くことが禁じられていたなかで、子ども時代のカールに先生が隠し持っていた絵をみせた。そのなかにあったフランツ・マルクの「青い馬1」にカールはとても影響を受けたということです。絵本のラストにその絵がありました。
いろんなことを考えさせられます。
8.11、朝ラジオ体操のあとは、ヤギさんに挨拶。〝ボスケリコ農園〟の「野草カステラ」で、友人たちと優しい時間を持ちました。ヨモギ、スギナ、ハコベ。体が元気になりそうです。
夜には、市民劇場の『素劇 楢山節考』に。感じることが多すぎる1日でもありました。
◎ エリック・カール スペシャルサイト 「絵本紹介/コラム まちがった色なんてない えをかくかくかく」
https://www.kaiseisha.co.jp/special/ericcarle/books/eokaku.html