佐賀市で行われた「多文化共生フォーラム2020 in 九州」に参加をしました。話も会場内もアツイ、アツイ。
フォーラムのテーマは、「集え!実践者! 起こせ、社会の変化を!」。パネルディスカッションと分科会と大交流会です。
阪神淡路大震災から25年。この震災を通して大きな気づきがあった一つが多文化共生です。外国人支援ではなく、外国人とともにという多文化共生。この25年間の動きや変化は大きく、私たちはきちんと現在の実情と課題を把握しているのか。
誰一人とり残されないというSDGs。取り残されているのは日本であるという認識が必要であり、変わるべきは私たち。私たちがいろんなファクターとつながりあって変わると社会も変わると。
自然の恵みあふれる日本なのに、食料自給率は低く耕作放棄地が多い。どうして?という日本の大きな課題に真正面から向き合うネパール青年のラマ・カンチャさんと出会いました。唐津市でトマト農園を経営しておられます。私とツーショット写真の方です。とても愉快な方でした。
地域課題解決にむけて、無力感に陥ることなく、相手のふところに飛び込み、行政、マスコミ、地域金融機関、教育機関、何よりも市民社会組織という総力で協働してがんばろうと、「佐賀未来創造基金」の山田健一郎さん。
「アンヌールイスラム文化センター」の古城良さんからは、日本で生まれ育つイスラム2世3世の子どもたちのイスラムとしてのアイデンティティの課題について気づかされました。2世の子どもたちの涙ながらの訴えに、1世の親はショックを受けていると。
「外国から来た子ども支援ネットくまもと」の竹村朋子さんは、とことん、外国ルーツの子どもたちに寄り添っておられ、スゴイです。日本語指導が子どもたちに行われていない県内自治体をなくしたい。ダブルリミテッド(2つの言語どちらも年齢相応の言語能力がついていない状態)の指導などなど。
「別府シールド」の石村文恵さんからは、熊本・大分地震をきっかけにスタートした「防災まちあるき」について。外国人のためにでなく、外国人とともに。外国人への思い込みの配慮・支援ではなく、ともに考え取り組む大切さを教えていただきました。