香川県知事選挙。応援をしていた渡辺さと子さんは残念な結果になりました。当選の浜田恵造さんは163,583票、渡辺さんは111,646票、共産党の松原昭夫さんは22,895票です。
投票率が36.92%ですから、「与野党相乗り・天下り候補」批判に、最後の追い風が、今一歩、吹きませんでしたね。もう少し投票率が伸びないと、渡辺さんの当選には手が届かなかったです。
渡辺さんの選挙は、まったくのボランティア選挙。組織力では雲泥の力関係のなかでのこの得票数は、県政を変えたいと願う県民の希望・声が現れていると思います。新知事には、そのことを心していただきたいです。
渡辺さんの、実践・実績に裏付けられた説得力ある訴えの声がいつまでも耳に残ります。勇気ある挑戦に大いに励まされました。
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全国政策研究会二日目の分科会は、「自治体においての真のセーフティーネットを目指すために」に参加。布川日佐史さん(静岡大学教授)による生活保護制度に関する丁寧な報告・提案が行われました。
自治体において真のセーフティネットをめざすために、生活保護制度には自立支援のためのナショナルミニマムの保障として、①最低生活費、②基盤となる資産、③必要不可欠な社会サービス支援が必要だと。現在の生活保護制度だと、資産(預貯金、自動車、家)が基本的にNGであるが(*正確には、「生活のために資産活用する」が優先だという原則とのコメントをいただきました)、自立を支えるためには必要である。また自立支援プログラムには、就労支援に結びつく具体的なプログラム、社会的なつながりの中で暮らしていくのを支える対人援助サービスなど日常生活や社会生活の自立支援が必要であると。
ホームレス支援のなかで、「自立」支援について考えてきましたが、確かに、生活保護制度のなかで、こうした実効性のある自立支援プログラムが必要です。全国の自治体で行われ始めていて、具体的には、釧路市で行われている生活保護自立支援プログラムについて、ご紹介いただきました。
生活保護世帯が増えるなか、自立支援プログラムについて真剣に考えなければなりません。
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どの分科会も時宜にかなった興味をひくもの。参加できなかった分科会の資料もすべていただけたのはありがたかったです。帰りの新幹線も研究会の続きでした(^^)。たくさんの学びと参加者皆さんから温かなオーラをいただきました。