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岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

12月9日 私の質問日でした。一歩一歩前に。

2016-12-09 | おにき日記







 私の個人質問の日でした。

1.選挙について
 いくつか伝えたいことに一つに、岡山大学期日前投票所のことがありました。私が暮らす地域の投票所は津島小学校で坂の上にあり、期日前投票は北区役所(市役所)であり、どちらも交通弱者には厳しいとかねてよりお話はいただいていましたが、今回、岡大に1日だけでも期日前投票所が設けられ、とても喜ばれる声がアチコチから聞かれました。
 私もこれまでに、何度か、このことを選管と話してきましたが、なかなか前に進みませんでした。それが、18歳選挙権をひきがねに実現をして、ほんとうに嬉しかったです。
 でも、この質問は、初日に川本議員が行われたので、私としては要望として重ねてお伝えしました。岡大と協議をしてくださるということです。
 もう一つ、前回の選挙で、全国的に中山間地域の投票率の下げ幅が大きかったということがあります。岡山市でも計算をしてみました。2011年と2015年の岡山市の統一地方選挙で比べてみますと、岡山市全体では、48.1%→43.3%へ4.8%の減少ですが、御津は、64.8%→55.1%へ9.7%、建部は74.3%→66.1%へ8.2%、足守は、63.9%→57.2%へと6.7%の減少です。その前の統一地方選挙からは10%前後もさがっています。岡山市も同じ認識で、高齢化率と投票率が反比例しているということです。
 選管は、コミュニティバスを走らせているのでそれを使ってほしいと。「明るい選挙推進協会」の意識調査では、平成25年~27年の国政選挙において、投票所までの時間が5分未満ですと、約8割前後の人が投票に行ったと回答するのに対し、投票所までの時間が20分以上になると、投票に行ったと回答する割合が約5割程度まで低下するというデータがあります。郵便投票の緩和も期待しておられるようですが、それでも制限があり、また、それまでどうするのか。自治体でできることがあるのではないかと思います。
 島根県浜田市では、10人乗りワゴン車を使った移動期日前投票所が実施されました。岡山市は岡大と連携して、若者と政治参画について協働のいい取り組みをしておられますので、ぜひ、中山間地域でも、選管だけで考えるのではなく、支所や住民の皆さんと話し合って、投票率アップに向けた施策を実施していただきたいです。地域の実情をよく知っている皆さんと連携することは重要だと言われたのですが、では、行うのですねとの念押しをし損ねました。また、お話をします。きっとしてくださるでしょう。

2.子育て支援と教育について
1)放課後児童クラブ
 障がいをもった子どもたちの支援にも、岡山市は昨年からより力をいれておられます。平成28年度では、全体6539人の利用者のなかで、数字的には8.5%の子どもがハンディキャップのための支援が必要です。今年から障がいをもった子どもたちに配置する支援員は研修を受けたものとしていますし、そのための研修の数も増やしています。また、活動アドバイザー2名を配置して、巡回しながら、ご相談にあたっています。平成27年度には、85クラブ中20クラブから発達障がいへの相談があり、岡山市発達障害者支援センター(ひか☆りんく)などにつながっていますが、指導員をささえるチームとして、体制を整えていただきたいです。
 今回、質問をしようと思ったのは、岡山県事業で、倉敷市の放課後児童クラブに作業療法士のチームが訪れ、発達障がい児への対応を児童クラブ支援員にアドバイスをしていて、とてもいい効果をあげていると知ったからです。岡山県学童保育連絡協議会が2015年に県内の児童クラブで支援員にとられたアンケートでは、「実際の子どもの様子を見て、支援員の関わり方で気をつけることを指導してほしい」がもっとも多かったのです。また、国ではこの11月に、地域活動支援事業における、障害児等療育支援事業及び巡回支援専門員整備等について、児童クラブが支援の対象となっていることが明記されました。
 実はこの質問も、前日の東議員とかぶってしまったのです。順番が遅くなるとこういうことになるのですが、仕方がありません。冬休みにも、倉敷市で作業療法士が児童クラブを訪れますので、ぜひ、職員の方には視察にいっていただき、前向きに検討をしていただきたいと思います。

2)教育について
 いま、第2期岡山市教育振興基本計画素案が現在パブリックコメント中です。
 私は、この基本計画の理念にある「人権教育」がきちんと生かされた計画になっているのか。道徳心とか思いやりとかという概念などに狭まってきているのではないかという懸念がありますが、教育長は、学校教育・社会教育全体を貫くものという答弁でした。
 とはいえ、教職員と保護者の項で、これまであった基本計画には人権教育が項目立がしてありましたが、今回は他の項目の内容のなかに吸い込まれていたので、項目立てをして体型のなかに見えるように位置付けてほしいと質問をしました。この間、幼稚園や学校の「いじめ」へのお問い合わせをいただいてきました。いじめは人権問題です。そこで、教職員と保護者の皆さんの人権意識で、子どもたちへの対応が大きく異なり、子どもたちのこれからの育ちに大きく影響することを痛感しました。いじめが起きてからの対応だけではなく、普段から、みんなで人権意識を育み、いじめが起きないようにと願うばかりです。再質問でこのことを含めて再度お聞きする予定でしたが、時間をにらみながら、言えなかったのが残念ですが、ぜひ、体型のなかに組み入れてほしいです。
 もう一つ、「渋染一揆に学ぶ」という質問もしました。平成25年度に行われた人権意識調査において、子どもが結婚する相手が地区出身者であるとわかった場合、親の立場として、結婚を認めないと答えている人は11.4%、あなたが地区出身者と結婚をしようとするとき、親や親戚から反対を受けたらどうしますかという質問に対しては、結婚をしないと答えた人は21.6%で、いずれも平成20年調査より悪くなっています。今の教育・啓発のあり方をきちんと見直すべきです。
 岡山には「渋染一揆」という素晴らしい教材があるので、生かしてほしいと質問をしました。来年度の教職員の研修に取り入れるということです。以前は、多くの教員が渋染の学びを現地でしていました。研修内容も含めて確認をしていきたいです。

3.新斎場について
 このたび、新斎場整備事業基本構想概要(案)が示されました。
 候補地の安全性の項で、「形質変更に伴う工法や建設工事中及び建設後の必要な対策の検討を行った結果、候補地が安全に利用できる土地であることを確認している」とあるのですが、工法も建設後の必要な対策の検討もこれからということ。これでは、安全に利用できる土地であるとはまったく言えないです。
 岡山市は、これから火葬場の設計を行い、それからまた、形質変更の届出を行うということ。私は、火葬場の設計ができて、そこではじめて、例えばクイを打つのなら、どんなクイを何本どんな形で打つのかがわかり、地下の産業廃棄物層がどのくらい攪拌されるのかがわかる。どんな影響が環境に出て、そのためにどんな防止策をしないといけないのかは、そこで環境影響調査をしないとわからないのではないか。それがガイドラインに書いてあるのではないかという質問をしました。これまでの調査を踏まえて、適切に処置をしていくということでしたが、環境局も市民生活局も住民の安全を一番に、調査を行っていただきたいです。私はそのためにはトレンチ調査(深く掘っての断面調査)や多くのボーリング調査が必要だと思います。
 ところで、岡山市長(生活安全課)が届出をして、岡山市長(産業廃棄物対策課)が受けて、検討・計画の変更を命ずることができるというのは、どうもいただけません。何かいい手立てはできないものでしょうか。
 基本構想概要も含めて住民説明会を提案しましたが、これは行われるということです。

 課題は大きいし、質問もまだまだ甘いですが、すべてを今後への糧とします。よろしくお願いします。




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