Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

安全性? 避難計画? それでも原発は動くよ

2014-10-28 22:41:38 | 社会・経済
最近、アサヒる新聞やテレビ朝日が叩かれているワケですが。

これは、慰安婦や原発に関して反原発の姿勢が見られるメディアへの、
権力側からの攻撃とも思えるのでして。

そして最近、アサヒる新聞もテレビ朝日も権力に屈することになったのかなと、
そんな状況なんですが。


 テレ朝「報ステ」プロデューサーら7人処分へ 川内原発報道の不適切編集

 テレビ朝日は28日、報道番組「報道ステーション」の
 九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)での事実誤認報道に絡み、
 番組プロデューサーら計7人を減給やけん責処分にすることを明らかにした。
 処分は29日付。また、取締役報道局長が役員報酬5%(1カ月)を自主返上する。

 同局によると、番組制作を担当した番組プロデューサー、番組ニュースデスク、
 社会部担当記者の3人を減給3カ月、管理職に当たる報道局ニュースセンター長ら
 4人をけん責処分にする。

 問題となったのは9月10日の放送。原子力規制委員会の田中俊一委員長の
 記者会見での発言を不適切に編集し、事実誤認もあった。
 規制委がテレ朝に訂正を求め、古舘伊知郎キャスターが同月12日の番組内で謝罪。
 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は今月10日、
 番組の審議入りを決めていた。

 同局の吉田慎一社長は28日の定例会見で、
 「BPOがこの事態を重視し、取り上げたことを非常に重く受け止めている」と述べた。


凄いですねえ。

誤報とか、意図的編集とか、別にこの番組に限らないことで、
他局でも見られることなんですけどね、こうなるともう、
原発に不利なことを言うなという見せしめなんでしょうね。


そんな原発関連では、こんな記事がありましてね。
ま、元経産官僚の言い分ってヤツですけども。


 岸博幸が語る原発再稼働「電気料金が倍で本当にいいのか」

 経済をわかりやすく解説してくれることで定評ある、
 元官僚の岸博幸・慶應大学教授に、日本経済の現状を聞いていく短期集中連載。
 今回は、経済的な観点から見た原発再稼働問題について聞いた。

 すでに41%の世帯が年収300万円以下

 ――東日本大震災以降、日本の原発は止まったままです。
   元資源エネルギー庁で働かれていた岸さんから見ると、
   原発は再稼働すべきなんでしょうか?

 岸 原発に関しては、経済的な観点で見れば短期的には絶対に必要です。
   反対する意見に惑わされてはいけないですよね。
   原発に反対する人の理由は、「原発は危ないから」というもの。
   それは分かりますが、じゃあ交通事故で人が亡くなるから、
   クルマは使うのをやめましょうということになるのか?
   そういうこともありますが、何よりも大事なポイントは、
   原発を再稼働しないと国民皆が貧しくなっていくということなんです。
   原発が停まり始めた震災から3年で、企業向けの電力料金は3割、
   家庭向けは2割も上がっています。もし原発を再稼働しなければ、
   もっと料金を上げざるを得ないというのが事実です。

   もちろん原発を新設することに反対する気持ちはわかるのですが、
   少なくとも既存の原発については、安全が確認されたものは使うべきです。
   それだけでも電力料金はある程度抑えられます。
   逆に、それすら動かせないと電力料金が今後更に上がっていきますから、
   企業からすればコストが増します。利益が減るということ。
   それは家計に置き換えてみても同じです。家計の電気代が上がる分、
   支出が高くなるので、実質的な収入が減るということです。

   つまり企業も家庭もますます貧しくなっていきます。
   今、国税庁の数字で言えば、2013年末で勤労者の年間所得の平均は
   414万円ですが、実は勤労者全体の41%の世帯が年収300万円以下なんです。
   この年収300万円以下というのは、社会保障や税金を差し引くと、月の手取りが
   20万円を割るんですよ。これで奥さんと子どもがいる家庭は大変ですよね。
   今、こういう家庭が多いからこそ、国全体の消費動向が悪いという結果になっているんです。

   重要なのは、原発を動かさなければ電力料金が上がり、
   こうした低所得層がダイレクトな影響を受けるということです。
   なので、個人的にまず大事だと思うのは、低所得の家庭を守らなければいけない。
   そのためには、安全が担保された既存の原発については再稼働を急ぐべきだと考えています。

   もちろん、原子力という狭い世界だけで考えると、危険なものは使わない方が
   良いに決まっているんですよ。でもエネルギー全体を俯瞰して考えると、
   日本みたいに資源がない国、輸入に頼っている国は、資源の輸入元も
   多様化しなければいけない。エネルギー政策は常に多様化を追求していますから、
   多様化の観点から言えば、原発は必要なんです

 原発を動かさず電気代が2倍になってもいいのか?

 ――日本において原発は最低限持っていなければいけないオプションということですよね。

 岸 そうですね。そうした多面的な見方を示さずに、原子力の危険性ばかりを
   報道するメディアがあります。それは間違っていると思いますね。
   そうしたメディアの言うことを主婦の人ほど鵜呑みにして、
   反対する人が多いのですが……。

 ーー子どもを守らなければいけないという本能が、そうさせるのではないでしょうか?

 岸 そうした気持ちはもちろんわかります。でも、主婦の人に聞きいてみたい。
   「原発はやめましょう、その代わり電気代は近い将来2倍になっても、
   給料が増えなくてもいいですか。もしくは既存の原発を動かします。
   その代わり電気代は下がります。どっちがいいですか?」と。

   このように原子力だけの話で聞いたら、みんなが反対するに決まっているんですよ。
   原発反対と言っている人たちには、もう少し経済全体のことを考えて
   どうするかっていう議論をしてほしいし、そうした反対派の世論を恐れて、
   原発をゼロにした場合の現実を提示しない政府の対応も問題が大きいと思いますよ。

 ――短期的に既存原発の再稼働は必要ということですが、
   長期的にはなくせるものなんでしょうか?

 岸 それは技術進歩の度合いによって決まりますから、正直、予想するのは難しい。
   ただ、個人的には将来もある程度は必要だろうと思っています。
   もし技術が飛躍的に進歩して再生可能エネルギーの発電効率や蓄電池の性能が
   凄く良くなって、太陽光で発電した電気を溜めていつでも使えるようになれば
   別ですけど、なかなかそうはならないと思います。
   そうであれば、原発は将来的にも必要ですよね。

 東電ばかりが電力会社じゃない! 電力会社の強い使命感

 ――もう一つ再稼働するに際して心配なのが、原発の運用上の不安があると思います。
   今までと同じやり方だと心配という人が多いのも事実なのでは?

 岸 東京電力は確かにダメな会社でした。でもそれが電力業界のすべてだと
   考えるのも違うと思います。例えば東日本大震災の時、
   福島原発よりも震源地に近かった東北電力の女川原発は無事だった。
   ここはちゃんと津波の高さを想定して、原発の敷地の高さを15mにし、
   非常用電源も高いところに設置するという安全面を意識した対応がされていました。
   その結果、無事だったわけです。震災から3ヶ月の間は被災者の避難所として
   開放していたほどですからね。

   先日、その女川原発を見学に行ったんですけど、東日本大震災を踏まえて、
   防潮堤の高さをこれまでの海抜17mから29mにまでかさ上げしようとしています。
   こうした現場を見ていると、東電の福島原発は確かにいい加減だったけれど、
   電力会社全体はそんなことはないと思っています。

   基本的に電力会社の人たちは、生活に必要な電気を途絶えさせてはいけない、
   という使命感が強い。だから、キチンと安全性を高めている原発については、
   国民生活の安全性を守るためにも再稼働していくべきなんです。


ということで、まぁご立派。

ご立派過ぎて、いちいち突っ込む気にもなりませんが、
例えば「安全が確認された」ってのは、どういう状態を言うのでしょう?

新しい安全基準をクリアしたのが安全なのでしょうか。
それを審査する専門家(笑)の方々である原子力規制していいんかい?
の長が、安全だとは言わないのですよ。

だったら誰が安全と言うものが安全なのでしょうか。
そもそも、どうやって安全を確認するのでしょうか。


それに、311以前に、その当時の安全基準で稼働していた原発は、
安全ではなかったのですね。

それでも、福島の事故が起こる前は、原発は安全で絶対に事故は起こらない、
なんて言っていたのですよ。

なのに、今度は安全だから信用しろと言ったって、
簡単にそうもいかないのですけど。


あとねえ、経済全体のことを考えろと言うのですけど、
そりゃ庶民だって経済はとても大切ですよ。

でも、ひとたび大事故が起きたら何万人も避難して、
放射能に汚染された土地はほとんど死ぬのです。

今の福島の状況があるのですから、それを否定などできない筈ですし、
そんなことが経済と引き替えで起こっていい筈がないのです。


ま、都市部育ちの都市生活者には、一つや二つの山が汚染でダメになったって、
日本全体としてはたいした変わりがないとでも思っているのでしょう。

それが、自然への冒涜であり人間の傲慢であり、
それがもとでいつかまた自然から大きなしっぺ返しを喰らうのだということを、
どんなに経験しても学習できない。人間ってホントにバカですね。


なんて言ってるウチに、薩摩川内市議会が川内原発の稼働に同意したとかで。
確か、ろくな避難計画もなかった筈ですけど。

それに霧島や桜島などで大規模な火山噴火が起きた場合に大丈夫かとの心配には、
噴火を予知して核燃料を運び出す、のでしたっけ。

凄いですねぇ。
噴火を予知するのも凄いんですが、核燃料を運び出すのって、
そんなにさっさとできるものなんでしたっけ。

それだけで何ヶ月もかかる作業でしょう。
仮に運び出せたとして、どこに持っていくのかもわかりませんが。


ま、いいんじゃないですかねえ、地元が望むのなら。
事故とか起きないといいですねっ!!


でも、やめとけやめとけという声を余所に稼働を決めたんだから、
何か起きても自分たちだけで解決してくださいよ。

政府に頼って税金を使うようなマネはやめてくださいよ。

だって、そんなことをしていたらキリがないのですし、
逃凶電力のような醜い姿はさらしてはならないというのは
わかったうえでの再稼働合意なのでしょう。

それが「ないがしろにされちゃ、事業者のモラルとかあったもんじゃないですし、
結局は事業者が体たらくでも許されるということになってしまいます。

え、それを見込んでいるんですか。やっぱり。
 

コメントを投稿