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事件報道におけるプライバシーの扱い

2014-03-06 23:49:37 | ニュース



千葉県柏の通り魔事件で逮捕された24歳の青年。

逮捕前の事情聴取の時点での報道では「24歳の男」と氏名を明かされず、
インタビュー映像でも顔を隠すか、ぼかしエフェクトを入れてました。

それが、逮捕状が出てからは実名も出るし、顔も晒されるようになりました。

ま、これはこれで正しい対応だったのかなと思います。

事件性が凶暴凶悪のものではあるにはしても、
容疑が確定する前の段階であまり特定の個人を犯人扱いするような報道は
すべきではありませんね。


なんですが、逮捕・拘留から1年以上経ってやっと保釈された
PC遠隔操作事件の容疑者、片山氏の扱いは酷いものでした。

逮捕される前からマスコミに備考されて顔も日常の行動も晒され、
容疑者どころか完全に犯人扱い、変人扱いだったのですからね。

たとえ警察側がマスコミにけしかけたにせよ、
いかに異常な報道ぶりだったことでしょう。


ま、警察や検察からしたら、この凶悪犯を逮捕するから、
Making of からちゃんと撮影して記録して、盛大に報道して、
その活躍ぶり・ヒーローぶりを大いに喧伝するように!
ってな魂胆だったのでしょうけども。

それが、操作が思うように進展せず、操作のずさんさが露呈するばかり。

この度の片山氏保釈のプロセスではまた醜い駆け引きに及んだようで、
片山氏も言うように悪あがきがすぎますねえ。

必死すぎてむしろ哀れでさえあります。


その検察の悪あがきに、


 「重大悪質な事件で、被告が全面的に争っており、
 罪証隠滅の恐れがあることから一貫して保釈に反対してきた。
 高裁の保釈許可決定には著しく正義に反する法令違反と重大な事実誤認があり、
 特別抗告している。最高裁で適切に判断されると考えていてる」


と、のたまっているようなんですが。

彼らの言う、

 「著しく正義に反する法令違反と重大な事実誤認」

ってのが具体的に何なのか、素人にわかるように説明して欲しいものです。


もちろん検察は、自らのメンツのために一度拳を振り上げたからには、
あくまで片山氏が犯人として追求を辞めないのでしょうけども、
証拠が600幾つもありながら容疑確定に持ち込めないようじゃ、ねえ。

で、大マスコミを使えば片山氏が奇人変人であると洗脳して、
彼が犯人だと国民をだませると期待したんでしょう。
そして片山氏自身がコロっと自白すると期待したんでしょう。

ところが、そんな検察の思うようなシナリオにならなかったものですから。
それどころか検察側がむしろ不利であって、追いつめられてるカンジでしてね。

もうね、捜査はイチからやり直した方がいいんじゃないのと、
誰か中のエロいヒトが言って上げた方がいいんじゃないですかねえ。


まーでも、それから比べれば、柏の通り魔事件報道に関しては、
マスコミもちっとは学習したのかどうなのか、ってことですかねえ。


あーでも、ところで、柏の通り魔事件については、NHKなんかで、
容疑者の小学校時代の担任の教師とやらがインタビューに応えていて、
なんとこれが、浮いてたとか作り話をするヤツだったとか、
かつての教え子についてネガティブな発言をばんばしているワケですよ。
こんな先生なんて嫌ですよねえ。

しかもNHKではこの映像で、教師の顔を隠し、音声にエフェクトをかけて、
教師のプライバシーを守るかのようなことをしていたのですが、
テロップで小学6年のときの担任、なんてことが表示されてまして、
それだけでその教師が誰なのか特定できると思うのですが。
あれはなんだったのでしょうか。