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VAIOはソニーで頑張ってもらいたかったが

2014-02-08 16:06:36 | Mac,ガジェット
首都圏は大雪で、自分も外に出る気がしないのですが。
雪は明日の明け方までとのことですが、明日はクルマで出かける予定があるので、
それはどうしようかと軽く悩んでいるところであります。

明日といえば東京TTG総選挙投票日なんですがね、
この雪で投票率が低くなったりしないでしょうね。

こんな雪くらいで投票所に行くのをためらうようなヘタレじゃ困りますんでね、
ちゃんと投票してくださいよ、東京都民。

大マスコミの世論調査(笑)ではマスゾエセンセーがリードと既に報じられており、
明日も大マスコミは出口調査でやっぱりマスゾエセンセー有利とか、
雪だから無理に外出するなとか、投票率に歯止めをかけようかというような報道を
朝から仕掛けてくることが予想されますが、そんなものに惑わせれてはいけませんよ。

都民じゃない自分から無責任に勝手に言わせてもらえれば、
今回のTTG総選挙は誰が都知事の座につくのかを決めるのではなく、
原発をどうするかというのでもなく、ましてや芸能人の人気投票でもなく、

ただ、アベちゃん政権を止められるかどうか、なのです。

というワケでどうか是非、都民のみなさんにはそのあたりを汲み取っていただければと。


さて、円安のおかげで大企業が好決算を発表するなか、
どうやらソニーは蚊帳の外のようであります。

そして、PC事業は売却、テレビ事業は子会社化するという
リストラ策を発表しましたね。

テレビが赤字続きなのはわかりますけど、
VAIOのPC事業まで手放すことになるとはねえ。

自分はずっとMac使いなのでWindows PCのことは詳しくないのですが、
それでも、ソニーのVAIOは他のメーカーと違う個性があるように見えたのですけど。
実際、国産PCメーカーでは人気は高くこ熱心なファンもいたはずです。


VAIOといって印象にあるのはなんといっても1997年の初代VAIO NOTEです。
スリムでメタリックな紫色のノートPCは鮮烈でかっこよかった。
マカーの自分からしても、これなら持ちたくなると思わせたデザインでした。


このとき、何故、他のメーカーはこれくらい薄くシンプルでかっこいいマシンを
作ることができないのかと不思議に思うくらいでした。

そんな中でPCに参入したばかりのソニーがそれをやりとげてしまうのですから、
やっぱりソニーは凄いなと思いしらされたものです。


初期のVAIOはPCのボディに採用した紫色が特徴で強烈なアイデンティティがありましたが、
紫色はブランド名の「ヴァイオ」と「ヴァイオレット」をかけたかららしいですね。

そう言われると、なるほど、なのですが、今でこそカラフルなノートPCは当たり前でも、
黒やベージュといった地味な色と質感が筐体に主流だった当時からしたら、
PCに紫色を使うなんて、かなり大胆な発想、そして決断だったはずです。

こういう発想と判断ができ、それをデザインに活かせるあたりはさすがソニー、
おそらくソニー以外ではできなかったでしょう。


また「VAIO」のネーミングがまたよいのです。
V,A,I,Oはなんかの略称、ということになっているみたいですがそれより、

「VA」が波の形でつまりアナログ、「IO」は1と0のことでつまりデジタル、
その融合が「VAIO」ってことで、このコンセプトメークにはうならされましたね。

ただカタチとスペックから入って作っただけでない、
根底に独自のフォロソフィがしっかりあったからこそ、
このかっこ良くて個性際立つブランドPCが誕生したということがわかります。

これもAV分野で数々の名ブランド、名マシンを生み出してきたソニーならではの、
他のメーカーがなかなかマネできない仕事ぶり、そう思ったワケです。


ただし、そんなVAIOも、今やワン・オブ・ゼムでしかないと言いますか、
これといった特徴もデザインアイデンティティも見当たらないように思われます。

それでも、デザイン性で他メーカーよりちょっとはスタイリッシュで、
VAIOブランドならではの世界観もまだ保っているのかもしれませんが、
やっぱり紫色の時代が一番存在感あったんじゃないでしょうか。


なんか、PCに限らずいろんな分野でソニーの独自性、デザイン性、エッジ感、存在感が
低下し始めたのと、VAIOが紫色をやめたシンク頃とがシンクロしてたりしません?

2004年頃なのですけど、当時はアップルのiPod miniが日本でも大人気、
その前の年にiTunes Storeがオープンと、iPodが爆発的に市場に浸透し始めていました。

アップルは緩いDRMと使いやすいiPod連携音楽管理ソフトのiTunesで
消費者の大きな支持を集めたのですが、日本はというとがんじがらめのDRMのお陰で
マルチデバイスで音楽を聴くことへの壁があってネットワークウォークマンも使いづらく、
コピーコントロールCDなんていう音楽CDのPCへのリッピングを防止するトンデモ規格CDに
音楽ファンが反発、つまり消費者を犯罪者と見なす前提にあったかのような環境でした。

ま、VAIOとは直接関係がないかもしれませんが、そんな時代を経つつ、
いつまでも紫色じゃいられない、次のステージに進化しなければということで、
VAIOも変わっていったのかなぁと。


そんなことで、今回のPC事業の売却でソニーのしがらみから解き放たれて、
初期VAIOの存在感を取り戻し、またヴァイオレットカラーのVAIOが
復活するとしたら楽しみなんですけど。
自分はマカーなので買いませんけどね。


ところで、今回のソニーのPC事業の売却、あるいはテレビ事業の子会社化などの決断は、
市場圧力、投資家などからの圧力に耐えきれなくなったこともあると言われてますが。

いやー、そういう圧力でVAIOを手放しますかねえ。
そりゃ、投資家から見れば不採算事業をなんとかしろ、ってことなんでしょうけど。

んで何ですか、その後ソニーはゲーム、ネットワークサービス、モバイルに注力、ですか。
まるで投資家が望む通りの方向に合わせた回答をしているかのようです。

ん~コレ、ソニーは一体なんの企業になっていくのでしょうか?

ソニーのオーディオとかヴィジュアルは、どうなっていくのでしょう?
ま、放送機材も手がけている関係で簡単にはなくなったりしないでしょうけども。


しかし、調子の悪い事業はそりゃあるでしょうけど、
その企業ならではの資産として大事にしていくべき分野とかあるとして、
もっと長い目で見る寛容とか許容とかないのでしょうかね、投資家様には。
ないでしょうけどもね。

短期的な利益利益で大事な資産を棄てる判断ってのはどうなんでしょうかね。
投資家様にとっても。

こうやって投資家圧力に屈してばかりになると、
日本の企業はますます閉塞していくんじゃないですかねえ。