即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦と、将棋は羽生さんを中心に回っていく

2011年06月27日 21時32分11秒 | 将棋
先日の名人戦、最終局。

3連敗から3連勝というのは、タイトル戦で過去4回。
うち2回は、最初に3連勝した方が勝ち。
そして、残り2回は竜王戦と王位戦の3連敗4連勝の大逆転。
果たして今回はどちらのパターンなのか。

振り駒、森内九段先手で始まった注目の最終局。
そして、2日目の水曜日、木村八段@朝日の解説会に行こうかな、と思っていたのだけど、夕方からの打ち合わせが入ってしまい、定刻には難しそうな雲行きになってしまった。
そして、戦局がどう動いたのかまったく掴めないまま、打ち合わせが長引いて、結局6時半過ぎに。
さあ、どうする?

たいがーさんからはやっと仕事が終わり、朝日解説会に急いで行くとのメールが。
そして、第六局の藤井九段の毎日解説会のレポートが鰻屋本舗で紹介されたご縁で知り合った、堀さんからもすでに朝日の会場にいるのでお待ちしてますとのメールが。
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鰻屋本舗のご紹介。
【毎日新聞社】「第69期名人戦第六局」藤井猛九段
名人戦は最終局へ

涓滴さん、ご紹介いただき、ありがとうございました。たくさんの方がそちらからいらっしゃっていただいてます。
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そして、朝日の解説会は、立ち見、大混雑、入場制限、との情報も入る。
夕方の仕事の打ち合わせを踏まえ、いろいろ電話しないといけないこともあるし、忙しい一日で(特に頭が)なんだか疲れてしまっていて、将棋を楽しむ余裕、吸収力が欠如している状態。
ということで熱気ムンムンの会場に行きすぐにズバっと溶け込める自信がなかったので、申し訳なくお誘いをお断りして、新橋駅前で観戦、ということに予定変更。
7時過ぎに到着。



相変わらず大内九段の歯切れのよい解説。
断定的なのが気持ちいい。

そうか、よほどのことがない限り、森内九段が圧倒的に優勢か。
3連敗4連勝は難しいのか。
ここから羽生マジックは無理なのか。
すぐには終わらないけど、逆転の可能性はほとんどないのか。

そして、しばし観戦した後、また打ち合わせに呼ばれて、最終局を楽しむのは、帰ってからのBS放送ということに。

最初の二人の映像を見てすぐわかった。
羽生名人、投げるんだなあ。
やっぱりだめなのかあ。
名人じゃなくなるのか。
二冠か。

やはり粘りに粘ったもののひっくり返ることはなかったんだ。
森内九段が6度目の名人に復位。

羽生名人変調で、ストレート負けか?というところから、
3連敗から4連勝で大逆転防衛か、というところまで盛り上がったことに感謝。
楽しませていただきました。

ということで、すっかり出遅れてしまったのですが、内容その他はこちらをご覧ください。

shogitygooさん2011 名人戦第七局 森内名人復位 

ssayさん第69期名人戦七番勝負第7局は挑戦者の森内九段が勝ち、対戦成績4勝3敗で名人位に復位

7局とも、中盤からのリードをしっかりそのまま守りきり、普通の棋士だったらいろいろあったところだったかもしれないけど、この二人ゆえに最後まで見事に勝ち切った七番勝負だったと言えるのでしょうね。
終盤になって、一手指した方良く見えるということはなかったものの、最終局まで十分に我々を興奮させてくれた見応えある今期の名人戦だったと思います。

そして、土曜日の棋聖戦
千日手になっての指し直し局。
これはまた迫力ありました。
羽生棋聖の攻めが切れそうでいて、どこまで行っても切れない。
しっかりと攻めが続いていく。
深浦九段も、どこをどう間違えたということも全くなく、的確に対応しているのだけど、なかなか反撃の順はまわって来ない。
ということで、羽生棋聖の強さが光りこれで2連勝。
昨年ストレートでやられている深浦九段は2年連続のスウィープはどうにも許せないはず。

さて、そうこうするうちに、月が変われば王位戦が始まる。

名人戦、棋聖戦に続いて、またしても羽生二冠の登場だ。
広瀬王位との対決は新鮮この上ない。
初防衛の相手がこの人というのはアンラッキーといえばそうかもしれないけど、ここは怖いものなしの新鋭としてチャレンジャブルに暴れまくってほしいです。

さて夏の王位戦の次は9月の王座戦
これはもう羽生王座の20連勝、20連覇というとてつもない記録がかかってるわけで、またしても注目です。
挑戦者決定トーナメントは準決勝を迎えていて、挑戦者は、久保二冠、丸山九段、渡辺竜王、屋敷九段の中から。
どこまで行っても今年の将棋は羽生さん中心に動いていきます。

そして、秋の竜王戦
渡辺竜王の8連覇を止めるべく名乗りを上げるのは果たして誰か。
決勝トーナメント
、1組3位で勝ち進んだ羽生二冠の相手は2組優勝の橋本七段。
2回挑んでも永世竜王位GETがならなかったこのタイトルは、喉から手が出るほどほしいはず。
渡辺竜王との世紀の決戦がもしも見られるとなれば、今期のタイトル戦は全部、5連続出場ということになる。

そして、その間、またまた楽しみなのが、A級順位戦

羽生さんが3期ぶりにここに登場して、毎月トップ棋士との戦いが見られるというのはたまらない。
渡辺竜王や久保二冠との対局も含め、目を離せない一年がかりでの順位戦を楽しめるのは、ファン冥利につきるというもの。

そして、なんと言ってもあの、3月2日の一番長い日にも羽生さんが登場するわけだ。
まだ寒い朝の将棋会館に、コートを羽織って緊張した面持ちで現れるトップ棋士に中に羽生さんもいるわけだ。そして、深夜まで続く死闘を繰り広げる10名の棋士たち。
苦悶の表情をして、挑戦や陥落を争う棋士の中に紛れもなく羽生さんもいる。
当然、一番注目される棋士の一人として、羽生さんの戦いを深夜まで目の当たりにできるわけだ。
これは例年にも増して、なんとも言えない至福の時だ。

羽生さんを中心にまわっていく今期の将棋界。

名人戦最終局で惜しくも負けてしまったのは残念だったけど、まだまだお楽しみはこれからだ。
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5 コメント

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ご紹介とトラックバックのお礼 (堀 公夫)
2011-06-28 05:30:51
当日はお目にかかれず残念でしたが、本記事にて不肖私をご紹介頂き、また、当日の木村一基八段の大盤解説のブログ記事に本記事をトラックバック頂き、感謝感激雨あられでございます。(礼・笑)
恐縮ながら、件のブログ記事を本記事に逆(?・笑)トラックバックさせて頂きます。
お許し頂けると助かります。

本記事の内容、並びに、貴兄の羽生善治二冠への思いは、御意かつ禿同(笑)でございます。
将棋及び羽生さんネタを基点に、末永くお付き合いできると幸いです。(礼)
返信する
6度目の名人復位! (Guten Tag)
2011-06-28 05:36:59
それはすごいです(笑)。
6度目の名人「に」復位、ならわかるのですが。
茶々はともかく、幸い休暇がとれたので、
甲府に行ってきました。
熱気は3年前の竜王戦最終局の方が上でしたが
(あの時はいろいろな史上初がかかってましたから)、
モニターのすぐ近くの席だったので、
対局者の表情も見られました。
雨続さんやおさまこさんの毎日、朝日会場レポが
ないのが残念です。
返信する
ありがとうございました。 (nanapon)
2011-06-28 11:19:15
堀さん、こんにちは。
先日は失礼しました。
そして、ご丁寧なコメント、ありがとうございました。

>感謝感激雨あられでございます。(礼・笑)

そんなあ、オーバーですってば。

>恐縮ながら、件のブログ記事を本記事に逆(?・笑)トラックバックさせて頂きます。お許し頂けると助かります。

お許しも何も・・・。
こちらこそありがとうございました。

>将棋及び羽生さんネタを基点に、末永くお付き合いできると幸いです。(礼)

ぜひまた近いうちにお目にかかれればと思っています。それと、仕事の件でもいろいろお話できればと思っています。今後ともよろしくお願いします。
返信する
よっ、全国区! (nanapon)
2011-06-28 11:27:29
ぐーちゃんさま、こんにちは。

>6度目の名人「に」復位、ならわかるのですが。
茶々はともかく、幸い休暇がとれたので、
甲府に行ってきました。

はい、修正しました。さすがマニアの突っ込みで。(笑)

もちろんあんなにいっぱいテレビに大きく出てたら甲府に行ったなんて言われなくても、全国の将棋ファンは知ってますよ。
まして、東京から来た方?ってことで、真っ先に、唯一(画面的には)手を挙げた目立ち方は半端じゃない。かっこよかったです!

>雨続さんやおさまこさんの毎日、朝日会場レポが
ないのが残念です。

多分近日公開予定でしょう。

それにしてもぐーちゃんとも御無沙汰ですね。またどこかで日本酒をぜひ。
返信する
むぅ (Guten Tag)
2011-06-28 13:21:32
日曜の社会人団体リーグ会場でも
いろんな方から「見ましたよ」と言われました。
返信する

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