風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

シスターで火鍋

2025-04-02 | 食べ物・お店

先日の日曜日はいろいろ相談に数人でここへ。
思いつきだったけど、ちょっと面白い企みを諮る。
概ね賛同を得られたかな?
また新しい波が来る気がする。


シスターの火鍋も新しいスープ登場。
ピリ辛ながら辛いだけじゃない深い味。
最近の締めは中華麺で終わっていたけれど
この日は割と人数も多かったので
追加で刀削麺も。
相変わらず美味しゅうございました。
ご馳走さま。
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不思議

2025-04-01 | 風屋日記
新年度から気持ちも立場も新たにスタート。

ところで、今とても不思議な気持ちでいる。
高校時代は物書きになりたくて、
文章修行と刺激を求めて東京の私大に進学した。
すぐに鼻っ柱をおられる。
紙メディアも作りたくてミニコミなどを作ってみたが
(高校時代に作った同人誌も、
 大学1年の時に作ったミニコミもガリ版印刷で)
それも長続きせずに1度発行しただけで終わった。
要は知識もスキルも無かったってこと。
それならと電波メディアに興味の方向を変えて
某民放でADのアルバイトなどを経験し
就職活動では在京民放キー局すべて受けて玉砕。

結局、いろいろあって帰郷せざるを得なくなり
都落ちの悲哀を胸に、盛岡のOA機器販売会社へ就職。
そこで営業職を6年経験したのち
誘いを受け、30歳で印刷会社へと転職することとなった。
そこでは総務から始まり、人事、労務、法務から
財務を経て総務部全体を見る立場となり、経営企画も。
その後、生産管理や製造も併せて担当し、
最後は営業や企画を主に担当する役員を務めた。
それらの経験はすべて、自分で会社を立ち上げて生きている。

東京にあった営業本部勤務を経て、
本社に戻ったタイミングで退職を決めた。
退職後のことはノープランで
いざとなったらコンビニでバイトでもしようと思っていたら
東京時代に知り合った出版社や広告会社から
「一緒に仕事しようよ」と誘われ、独立することとなった。
気づいたら文章書いて、紙メディア(マチココ)も作っている。
一直線にめざした道じゃなかったけれど
いつの間にか20歳前後のころ夢見た仕事をしていた。
それが不思議でしょうがなかった。

そして今、新たにテレビの仕事をすることとなった。
これも大学新卒時に一時目指した道だ。
またまた不思議と感じている。
この10年間やってきた仕事も、これからの仕事も
自ら切り開いたものではなく
声をかけてもらって開かれた道。
人生は川に流れのようだとある人が言っていたが
流れに身を任せ、分かれ道では自分で判断してここにきた。
この歳で新たなことにチャレンジさせてもらえるのは幸せなこと。
その気持ちを忘れることなく取り組んでいこう。
とにかくこれまで歩んできた、これから歩む道を示してくれた
たくさんの方々に感謝しながら。

しかし、紆余曲折、寄り道ばかりの人生だったけど
経験したことすべてが残らず役に立ってるなぁ。
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年度末

2025-03-31 | 仕事
今日で私の会社設立から10年目が終わる。
10期をもって合同会社を解散登記することとした。
明日からは個人事業主として仕事は続けるが、
(ひとり会社とはいえ)会社という組織から離れて、
初めての個人事業主。
なんとなく鎧を脱いだような開放感と心細さが同居する。
今までは会社のことと自分のことの
両方を常に考えていなければならなかったのだけれど
明日から自分のことだけ考えればいいという意味では気楽。
仕事の内容もかなり変わってくる予定だが
これまでのように仕事中心の毎日であることは変わらない。

それにしても、この10年いろんなことがあったなぁ。
ひとつひとつのことを思い出すと長かったようで、
俯瞰してみるとあっという間だった気もする。
名刺も、社判も変えた。
これまでの社判と代表者印は大切にしまっておこう。
ともあれ、これまでお疲れ様→自分
明日からまたよろしく。
(まだまだ面倒な手続きは残っているけど😅)
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大切にしたいことからはじまるまちづくりフォーラム

2025-03-30 | 社会



花巻市職員が実務に従事しながら
慶應大学SFCの指導のもと
まちの課題解決につながるプロジェクト
「花巻地域おこし研究所」の発表が今年もあり、
昨年に続き参加してきた。


参加している研究員たる市職員の方々は
忙しい業務の合間を縫っての研究で大変だろうが
市民目線でいうと楽しみで仕方ない。
しかも官と学だけでなく
民間の人間ともコラボしながらのプロジェクトで
より広い効果を期待できるだろう。
市民だけじゃなく久慈市や青森県からの参加者もいて驚いた。
ここ何年も指導にあたってくださっている
SFCの先生方にも感謝。

参加者の中から新たな繋がりができたり
この先の自分の仕事にも参考になることがあったり
個人的にも収穫あり。
土曜の午後いっぱい費やした意味があった。
関係者の皆さんもお疲れ様でした。
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サザン、中島みゆき、ユーミン、山下達郎

2025-03-29 | 音楽


話題のこのCDを買った。
それもサザンが「参加は最後」と言っている
夏フェス出演時のDVDがセットになった限定版。
相変わらずのサザンワールドが繰り広げられているが
夏フェス最後ということでより一層の感慨が込められている。
水戸黄門のような偉大なるマンネリではあるけれど
それがこのバンドの最大の魅力だろう。
ファンの期待を裏切らない。

ところで、サザン、ユーミン、中島みゆきの3人は
それぞれ約半世紀も人気を保っている稀代のアーティストたち。
たくさんの人たちが浮かんでは消える音楽業界の中にあって
なぜそんなことができているのだろうか。

まずはサザン。
このバンドの1番の特徴は、
いくつになっても大学のサークルのノリを失わないことだ。
メンバーを惹きつける桑田さんの強烈なカリスマ性はあるが
一方でみんな仲良く実に楽しそうだ。
イタズラっぽさも若い頃と変わっていない。
その時々の時代に共感を呼ぶ楽曲の良さもある。
そんなサザンも20代、30代の頃とは違った印象がある。
少々荒っぽいながら楽しそうに演奏するバンドサウンドの頃から
ブラスやストリングスまで使ってまとまった演奏の今。
恋愛などの切ない気持ちを歌った若い頃から
社会性を帯びてきている現在の楽曲。
彼らとともに年齢を重ねるファンもそれに追随していく。
一方で若い頃の曲も、ファンのノスタルジーを掻き立てるために
何年経っても古びることはない。
コンサートなどではそのバランスが絶妙だと感じる。

中島みゆきさんにも同じことを感じる。
個人的な内面を歌い上げて強烈な共感を得た若い頃から
今では社会を支える年代に響く楽興を提供。
(その歌詞表現がまた秀逸)
一方で昔の曲もファンのノスタルジーを掻き立てる。
サザンの場合は新しい曲でもあくまでサザンサウンドなのだが
みゆきさんの場合は「そうきたか」と思える引き出しの多さ。
ある意味詩人だし、優れたコンポーザーでもある。

ユーミンや達郎さんの場合はちょっと違う。
デビュー当時から30代ぐらいまでに発表した曲が
今も全く古びることなく受け入れられているという楽曲の魅力。
私的には、最近のお2人の曲を知らないけれど
それでも今でも昔の曲を好んで聴いている。
ユーミン独特の世界を描く歌詞といつまでもおしゃれなサウンド。
ファンクやドゥワップ、サーフロックなど
アメリカンポップスのいくつかの潮流を取り入れて
シティポップというひとつの音楽ジャンルを作り上げ
ひたすら音楽性を高めてきた達郎さん。
このお2人は時代とともに変遷してきたというよりも
自分の音楽のストックを徹底して増やしてきた感じ。
その土台にははっぴいえんどやティンパンアレーサウンドがある。
もはやユーミンというジャンル、山下達郎というジャンル。

少しづつ変革していった者たちと、変わらない者たち。
それぞれが時代は流れても広く受け入れられ続けている偉大さ。
とはいえ彼らも総じて70代になっている。
サザンが夏フェスからの引退を宣言したように
徐々に、あるいは突然姿を消す日もやがてやってくるだろう。
(まぁ80代になっても元気な海外アーテイストもいるが)
それでも恐らく彼らの楽曲は消えてなくなることはない。

全く個人的な好みだけど
最近の、角が丸くなった口当たりの良いサザンではなくて
初期のブルージーなバンドサウンドのサザンが
結構好きなんだなぁ😅
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「ドカベン」

2025-03-28 | 読書

ちょっと思うところがあり
(少し仕事も絡んでいます)
メルカリで元祖ドカベン(高校野球編)を全巻購入。
高校時代に本屋で立ち読みしたり、
大学時代や社会人になってからも頃漫画喫茶で読んだりして
なんとなくランダムにストーリーなどは知っていたが
改めて1巻から順繰りに読んでいくと
認識が違っていたり、新しい発見があったり
ツッコミどころもあったりして面白い。

しかし時代だねぇ。
ルバング島の小野田さんが出てきたり、
江川卓投手はまだ法政大学の学生だったり、
なにせ金属バットすらわざわざ紹介するほど珍しかった。

そして舌を巻いたのは水島新司先生の絵のうまさと
その野球知識、発想力。
ツッコミどころはあれど傑作漫画のひとつだろう。
最近はMLBの影響で高校野球も変わってきたけれど
すでに当時から現代野球に通じるシーンもある。
本作を教科書にしている選手や指導者もかつてはいただろう。
(2番セカンド殿間の役割などはその典型)
日本の野球漫画史上、傑作に挙げられるのは間違いない。
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「御上先生」

2025-03-27 | 映画・芝居・TV

「VIVANT」「海に眠るダイヤモンド」に続き
TBSの日曜劇場は毎回内容の濃いすごいドラマを持ってくる。
今回のストーリーはひとことで言うと勧善懲悪だし
政官の闇を暴くという意味ではカンテレドラマと似ているが
本作はそんなストーリーに載せながらテーマは違うところにある。

「たとえ答えが出なくても、考え続けることが大事」

日常に潜むたくさんの問題、課題に目を瞑ることなく
なんとなくスルーすることなく考えろ!
その結果答えが出なくてもいい。
とにかく考え続けろ!
自分の頭で考えることなく誰かの言葉を盲信することで
闇バイトや陰謀論に振り回される人が出てくる。
そしてそれが嵩じるとオウムやナチスに繋がってくる。
戦前の日本も同じだ。
相手を論破したりマウント取ることに汲々とするよりも
たとえ言葉にできなくても、考えること。

考え続けることを、自分も大切にしたい。
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またまた春見っけ

2025-03-26 | 生活の風景

我が家の庭にて。
東京じゃ桜開花のニュースだけど
当地はようやくクロッカス。
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母の誕生日

2025-03-25 | 生活の風景
昭和6年生まれだから今日で94歳。
足はかなり弱くなったものの、元気に過ごしている。
なにせ
「いつまで経っても要支援で介護に認定してくれない」
とブツブツ文句を言っているくらいだから😅
ワタシの子どもが2人とも息子ということで
「老いると頼りになるのは娘、歳取ったらあなたは大変だね」
と「息子」に対して以前言っていたことがある😆
まぁ男として女である母の手助けはなかなか難しいが
見えないところ、細かいところで
ささっと手を出せばいいのかなと思っている。
寝たきりになったりすると本当に大変だし。
誕生日おめでとう。
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さよならの言葉(岩手弁)

2025-03-24 | 文化
んで
そんで
そんでば
そんでまんつ
んだば
だばまんつ

すべて「それでは」「それではまず」という意味。
だから別れの時だけじゃなく
例えば
「だば、けづぁなんじょだ?」
(それではこれではどうだ?)
みたいな使い方もする。

よく岩手以外の人たちに
「『それでは』の後は何?」
「『それでは』で文章終わるわけ?」
と聞かれることがあるけれど
実は「さようなら」も「左様なら」。
同じ意味なんだなぁ。
だから決しておかしな表現ではない。
・・・という、今日の話題はエクスキューズ😁

ちなみに、「そんで」や「んだば」の「ん」は
しっかり「ん」とは発音しない。
軽く「ン」と自然に入る感じ。
「っ」や「ゃ」「ゅ」「ょ」みたいに
小さく書ければいいのにね。
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記念日(笑)

2025-03-23 | 生活の風景
自分の人生の終わりを強烈に意識させられてから今日で2年。
以来、朝起きてから血圧と酸素血中濃度測定&薬を飲み、
食事のたびに塩分を気にし、カリウムを摂り、
血圧安定化のためにBMIを機にする毎日。
ある意味、生活を変えた記念日😅

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花巻中央エリアのこれからを描く未来デザイン会議

2025-03-22 | 社会

年度末のドタバタの最中ながら、昨日はこのイベントに参加。
自分はプレーヤーではないものの
リノベーションまちづくり関連のコトには
これまでもいろいろ参加してきた。
2015年から始まった花巻のリノベ以降
結構な数のチャレンジが行われてきたことを再認識。
コロナ禍を挟んだものの、この波は衰えていない。
これからも楽しみなチャレンジがたくさん。


昨日は最初に大学の先生からの講義で全国各地の取り組みの説明。


その後、参加者たちによるワークショップがあった。
私が参加したチームで出された課題というか
今後取り組むべき方向性は、他のチームもほぼ同じ。
今盛り上がっている駅前エリアと
ある意味集客マシンであるマルカンビルを繋ぐ
大通り〜吹張町エリアをどう活性化していくかだ。
歩いて楽しいエリアにするためのアイデアがいろいろ。
面白い話もたくさんあった。
そう考えると未来は明るいけれど、
実現するまで私は生きていられるかなぁ😅
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マルカンビル大食堂ワッフル

2025-03-21 | 食べ物・お店

最近は食事制限もあり、
またすっかり食が細くなったせいもあって
スイ爺(スイーツ爺)は開店休業みたいになってるけど
たまにはね😉
このジャンボなワッフルは
かつてのマルカンデパート時代からあるけれど
今はほぼ同じ大きさや味ながら
作っているのは福祉施設で運営しているお菓子屋さん。
そんなこともあって、
ここのワッフルは抵抗なく食べられる😆
これは生チョコクリーム。
他には生クリームとバナナクリームがある。
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しきたり

2025-03-20 | 社会
将来の天皇家についての議論がある。
女系天皇を認めるか否かだ。
保守派は「男系で継承するのがしきたり」という。
「女性天皇」は古にもいたが
「女系による継承」はこれまで前例がないらしい。
つまり簡単に言ってしまうと
「愛子さまが天皇を継承するのは良いが、その子はダメ」
ってことだろう。
しかしよく考えてみて。
長い歴史の中で男系による継承ができてきたのは
「側室」という存在があったからこそ。
現代社会の価値観の中でそれは現実的じゃないから
こういう問題が生まれてくる。
そういう環境の変化を考えることなく
「男系継承を」というしきたりだけも守ろうとすると
絶対に無理が生じてくる。
「なぜそうだったのか」「なぜできなくなったか」
という思考を停止させているだけでは物事は前に進まない。

同じようなことを郷土芸能にも感じる。
「地域の長男(あるいは男子)だけが継承できる」
というしきたりを頑なに守ろうとした結果
継承者がいなくなって芸能そのものが消失してしまう例が
おそらく全国にたくさんあるだろう。
なぜ「地域の長男(あるいは男子)だけ」なのか。
それは昔の決まりや法律による。
家を継ぐのは嗣子である長男(または後継となる男子)で
その子が家の財産すべてを「家督」として受け継ぐ。
昔は農家や武士の領地などがあるから
家督を譲られた者はその土地を離れられない。
だからこそ郷土芸能の継承も自然にその子となったのだろう。
嗣子以外の男子は外に出るし、女子は嫁に行く。
そういう者たちが郷土芸能を受け継いでも
その土地からいなくなるということでできたしきたりだろう。
しかし現代は違う。
家を離れる子は男女ともにいるけれど
それが近隣ならば車で簡単に帰ってこれる。
そもそも家督はひとりが受け継ぐわけじゃない。
そういう「しきたりの理由」も考えず
「決まりだから」と守るだけならその芸能は先がない。
本当に守らなければならないのは芸能そのものであるはずだ。
しきたりだけ守って芸能そのものが先ゆかなくなるのでは
まさに本末転倒の典型だろう。

たぶん校則やPTAなどの学校関係や、
政治、行政の世界にも似たようなことがありそうだ。
最近は「生産性があるかどうか」で人の価値を決めがちだが
(それも間違いだと思うけど)
頑なにしきたりだけ守るのも生産性がないことだろう。
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「ナミビアの砂漠」

2025-03-19 | 映画・芝居・TV

続けざまに河合優実主演作品を鑑賞。
この人の存在感はなんだろう。
NHKで放送された連続ドラマの
「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
でその存在を知り、TBSの連続ドラマ
「不適切にもほどがある!」で惹きつけられ、
彼女の演技を見たくての2作連続鑑賞。

「あんのこと」も「ナミビアの砂漠」も
社会の枠から外れたZ世代の生きにくさを描いているが
「あんのこと」の監督は40代半ばの男性である入江悠さん。
「ナミビアの砂漠」は主人公と同じZ世代の女性である山中瑶子さん。
もちろんストーリーもシチュエーションも違うけれど
主人公の描き方の違いは監督の年代や性別にある気がした。
「あんのこと」では社会的な問題を客観的に切り取っている。
というより、どこか俯瞰目線を感じる。
一方の「ナミビアの砂漠」の目線は主人公とほぼ同じ高さ。
主人公に寄り添っているような描写を感じた。
またひとり新進気鋭の監督の誕生。

とにかくこの作品の作り方の斬新さには舌を巻いた。
ほとんど音楽(BGM)がなく、手持ちカメラによる揺れを活かし
まるでドキュメンタリーのよう。
女性監督がここまでやるかという演出。
(それがリアリティを生んでいる)
タイトルの出し方や、唐突なエンディング。
 Z世代のリアルを表現させたら第一人者といえる河合優実さんを
最大限活かし切った演出が素晴らしい。
考えてみたら主演と監督は3歳ぐらいしか離れていないんだもんね。

入江監督も山中監督も、そして確か河合優実さんも
(中退含め)日本大学芸術学部映画学科。
なんだかんだあまり良い話題がこのところない日本大学だけど
既成概念を突き破っていく、こんな芽が育っている。

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