即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

将棋界近況7.20

2010年07月20日 09時14分34秒 | 将棋
ずいぶんご無沙汰の将棋ネタ。
それぞれ一応はチェックはしていたけど、しっかりネット観戦などはできていない。
メディア関連もあり、いろんなことがあった将棋界をさらっとおさらい。

過去、高橋五段、郷田四段など、新鋭が活躍するシーンの多い王位戦では、第一局開始時に羽織の紐が取れてしまった新鋭が得意の振り穴戦法で快勝。
広瀬六段、棋界に革命を起こす事が出来るか否か、第2局が楽しみです。

竜王戦決勝トーナメント
知らないうちにどんどん進んでます。
羽生、丸山がすでにベスト4決定。
あとは久保vs.郷田・戸辺の勝者、そして、阿久津・松尾の勝者。
ここでも上記王位戦リーグで活躍した戸辺六段があっと言わせることができるかどうかが注目。
順当に最近の勢いから行けば、羽生対久保になるのだろうけど、どちらにしても渡辺竜王との秋から暮れの七番勝負は今からワクワクする。

羽生王座18連覇中王座戦は、いよいよ深浦・藤井の挑戦者決定戦。
タイトル戦3連続登場になるか、本当に久々の桧舞台登場になるか、これも目が離せません。
熱狂的藤井九段ファンの方は、ドキドキして眠れない日々が続いている事でしょう。

大和證券杯ネット将棋最強戦
羽生、渡辺、深浦のタイトルホルダーが姿を消し、久保vs.佐藤、山崎vs.広瀬・森内の勝者、というベスト4になっている。
ここでも新鋭広瀬が深浦王位を破りしっかり勝ち残っているのが注目です。

その他順位戦も序盤が進行中。
JT杯将棋日本シリーズNHK杯(里見さん、あっさり負けちゃいましたね。)、マイナビ女子オープンなども着々と進行中で将棋ファンとしては話題にことかかない状況になってます。


遠山四段編集長を務める連盟の携帯サイトができたようですね。
とりあえずはdocomoだけのようなので、auの僕はまだなのだけど、ずっと前からいろいろ議論しつつ取り組んでいた新事業が形になったのは素晴らしい事です。
どれくらい初期会員、集まったのでしょうか。
中には入会しないという方もいるようだけどファンに喜ばれる新サービスとして広まっていくことを期待します。

7.8に放送された「クローズアップ現代」学びをあきらめない ~74歳老棋士最後の闘い~
いい番組ではあったけど、いきなり「老棋士」、というタイトルはいかがなものか。
遠山四段書かれていますが、あの棋譜入れには目を丸くしました。
昭和の名棋譜がたくさん詰まっていることでしょうし、その一枚一枚に対する有吉九段の研究の重みが伝わってくるようでした。
番組の詳しい内容についてはぜひこちらをご覧ください。臨場感のあるステキな記事です。


7.12日から15日の朝日新聞夕刊「人生の贈りもの」で、有吉九段が4回にわたって取り上げられました。上記の番組では伝え切れなかったことなど、将棋を覚えた子供時代から引退に至るまで、ミニ自伝のような形でかなり突っ込んで取材されています。

1.注目された現役最年長棋士の引き際
2.「もう少し頑張れ」という言葉を胸に
3.盤上番外で攻め倒す火の玉流
4.記者会見では言わなかったこと



「どこまで頑張り抜けるかの人体実験のつもり。」

「勝ちに結び付けられなかった原因は『無意識下』にあると思います。無意識のうちに開放感を求めて、例えば二つ道筋があれば、短い方、早く終わる方を選んでしまうような気がします。」

「天才的なところは一つもない平凡な人間です。それでも一生懸命努力すれば、60歳までA級を維持でき、74歳まで指せる。そのことは示せたと思っています。」

「『年配者は若者に無いものを持っているはず。自分はそれを生かす方法がないか考えている。』という木村義雄先生の心持ちだけは、負かされても負かされても忘れなかった。そんな私の棋士人生も、若い人への贈りものなんです。」

7.16放送の世界を変える100人の日本人

もうすぐ、この8月8日で彼が亡くなってから12年になるのですね。
あの風貌、あの天才的な将棋、忘れられないです。
「東に天才・羽生、西に怪童・村山」と並び称された羽生名人がかなりグッときたような表情で語ってました。


さて、この先、いろいろ楽しみな対局もあり、毎年遊びに行っている東急将棋祭りももうすぐです。
ワールドカップも全英オープンも終わったので、少しずつ将棋ネタも書いていくことにしますね。
コメント (7)
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