即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

悲しいことです

2007年04月22日 00時24分09秒 | 将棋
いつもお世話になっている『勝手に将棋トピックス』のコメント欄を見ました。

「指さない将棋ファン」さんの、冷静な考えさせられるコメント、全文引用させてもらいます。
この方の気遣い溢れる文章、とても真面目で優しい方なんだろう、と勝手に思ってしまいます。
どちらにしても、ちょっとショックな内容です。

****************************************************
『以下はもずさんの記事への直接のコメントではないので、その点についてはあらかじめお詫び申し上げておきます。
4月19日の「大矢順正の記者ニュース」に、女流名人戦の就位式の模様が記されていますが、日本将棋連盟会長の席上の挨拶の内容を読み、私は、あらためて深い悲しみを覚えました。もし、大矢氏の記述が正確であるとして、たとえば渡辺竜王、片上五段、遠山四段といった方々は、これを一体どのようにお考えになるのでしょうか。以下、大矢氏のブログからの引用です。「・・・続いて米長将棋連盟会長の挨拶。『矢内女流名人は、最良の道を選択した。この後、藤森奈津子女流棋士会長が表彰状を渡すだろうが、これが最後の女流棋士会長の仕事になる。“情けは人の為ならず”という言葉がある。人に情けをかけておけば、いずれ良いことが帰ってくるということです。しかし“泣いて馬しょくを斬る”ということもある』会場には、新法人に参加する女流棋士の姿は藤森会長以外はなかった。」
将棋が職業として成立し得るのは、将棋を「楽しい」と感じ、将棋指しに敬意と憧れを抱くファンがあってこそです。今回の騒動に関し、表に出ていない部分を含め、一体何があったのかは、私たち一般のファンにはわかりません。しかし、将棋を職業とする方々には、たとえ何があったにせよ、そのことで長期にわたりファンを悲しませ、不快にするような態度をとってほしくはなかったと思います。私は、実は女流棋士の独立が将棋界にとって、あるいは女流棋士の方々にとってよいことなのかどうかについては、いささかの疑念を持っているのです。しかし、この問題をめぐる独立派と将棋連盟の一連の対応に注目し続けてきた者として、一つだけはっきりしていると思うのは、独立派の方々には、少なくとも、ファンを悲しませるような露骨な言動はなかったということです。長くなって申し訳ありませんでした。』
**************************************************
『女流名人戦就位式での将棋連盟会長の挨拶について、上の私のコメントで引用した「大矢順正の記者ニュース」の記事とほぼ同じ内容が、4月19日の「せんすブログ」(「矢内女流名人の表彰式にて 」)にも記載されています。実際に挨拶を聞いた上で書かれた2つの記事の記述がほぼ一致していることから、内容はほぼ正確とみてよいと思われます。悲しいことです。』
**************************************************
『もずさん。あまりにも悲しい気持ちになって、いささか冷静さを失い、もずさんがいずれ伝えて下さるであろう内容をフライング的に先取りしたコメントを書いてしまったことは、このような素晴らしいサイトを維持して下さっているもずさんに対して差し出がましく、礼を失してしまったのではないかと恐れております。どうかご容赦下さい。』
***************************************************

これを読んで、ひどい人だ、とか、人間としてあるまじき発言だ、とか言うのは簡単です。
ここから勝手に想像すると、
『自分の顔に泥を塗って勝手に出て行った奴らは、けしからん、絶対に潰してやる、業界から抹殺してやる、』って思ってるだろうな、なんて。
mtmtさんのブログに載って削除された文書は、気に食わない奴らへの報復手段なのだろう、とも思ってしまいます。

今までも、理事会や会長に対して、いろいろ批判めいたこと書きました。
でも、いろんなところで汚い言葉で書かれているような批判はしませんし、批判することは本意でないです。
そうしたところで、別に気が晴れるとか、影響力があるとか、そんなことは全然ないですもの。

単に将棋が好きだから、
将棋が発展してほしいから、
連盟も、理事会も、会長も、がんばってほしいから、
感じることを言っているだけです。

僕らファンをもっと楽しませてもらいたいからです。
もっと将棋を好きにさせてほしいからです。
もっとまわりに将棋好きな人を増やして欲しいからです。
将棋の素晴らしさを伝えて欲しいからです。

女流独立派は応援していますが、独立派がどうなろうと、
基本になる理事会や連盟がしっかり棋界をリードしていってくれないと、
将棋ファンの期待に応えていってくれないと、
皆が困ります。

すべては、心からの応援の意味で言ってます。

批判でなく、提案、提言、その前の自分の素朴な疑問として、今までいろいろ書いてきました。これからも書くとしたら、僕の気持ちはそれが基本です。

この、「指さない将棋ファン」さんのコメント読んでいると、ひどいこと言ってるなあ、あったまきたあ!、というよりは、ご本人も感じているように、悲しいことです、って思いがすべてです。

先週の週刊将棋、見ました。
中井委員長と、女流担当の西村専務理事のコメントがあり、どちらも今後は協力体制でやっていくとの意向が載っています。

中井委員長のコメントの中に、米長会長と会見の前に非公式で会って、いろいろ話しました、ってあります。
中井さんの言い方か、あるいは、週刊将棋の書き方がおかしいのかもしれないけれど、なんか不思議です。

会長は、女流のことは担当の西村理事に、全部まかせると言ってましたよね。
それであれば、まかせればいい。
そうでなければ、中井委員長と非公式で会っていろいろ話すべきではない。
非公式なのであれば、公表してはいけない。

理事会と、準備委員会の正式な協議の内容や感想を、コメントすべきです。
結局は、会長が全部決めていて、すべては会長の思うがままに動いていて、担当の理事には何も権限がないのかなあって思ってしまいます。

ちゃんと、公式の協議は行われたんでしょうか?
以前から、委員会が望んでいて、受け入れられませんでした。
そして、結局、残留派が多数派になるまで、延び延びにさせられていて、多数派が確定したところで、強気での協議ができる段階になって、やっと協議しようと言うことになったんじゃないのでしょうか?

なんだかなあ、って感じです。
勝手なやり方だなあ、って感じです。

ここに来て、いろいろなしこりになって残りそうなデータをお互い削除して、いわゆる大人の手打ちの状態になったような気がしていました。

米長会長のさわやか日記での発言も、以前と比べて、ずいぶんと、大人しく、棘のある余計なチクリ的なこともなく、来ていました。

そういう流れで、いろいろあったけど、水に流して、大人としての解決の方向で物事動いているんですよね?協力体制で、うまく行っているんですよね?
しこりを残さずに、残留派も独立派も、従来通り棋戦に参加できて、問題なく進んでいくわけですよね?

すべての基本は、相互信頼、ってことだと思います。

本当の意味のこれがないと、カタチ上はうまく行っているように見えても、だめです。

狭い村社会の中での、いがみ合い、憎しみ合い、村八分的なこと、嫌いです。

この、「指さない将棋ファン」さんのコメント、今夜はちょっと重いです。
信じられないことがあっても、なんとか信じたいと思うのが人情です。

もう一杯、飲んじゃおうかな。。。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする