即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

愚者である事

2008年12月13日 00時54分56秒 | 雑感
TVの連ドラを毎回ちゃんと見ることなんて、ここ数年ないのだけど、なぜか「風のガーデン」、見ちゃってます。

いやあ、泣けちゃいますよ。
球根、一緒に植えに行きたかったなあ。。。

それはさておき、
倉本聰が先日、NHKの番組に出ていました。

NHKアーカイブス、「どろ亀先生と樹海の仲間たち」


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「森には何ひとつ無駄なものはない」。北海道富良野にある広大な樹海・東大演習林の林長を36年間務めた高橋延清さん(東京大学名誉教授)は、生前こう語っていたという。自らを「どろ亀さん」と呼び、動物や植物と同じ目線で森を見つめ、愛し続けた高橋さん。その思いは、後輩の研究者はもちろん、作家の倉本聰さんなど、多くの人に受け継がれ、富良野の豊かな森を守る原動力となっている。
今回は、キャスターの林家いっ平さんと桜井洋子アナウンサーがスタジオを飛び出し、実際に富良野の自然を体感。森を守るために行われている様々な活動や、どろ亀さんの遺志を受け継ぐ人たちの言葉を通して、森の魅力と大切さを考える。
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倉本さんが語ってました。

『今、賢者ばかりの世の中。

そんな中で、どろ亀先生は、我々に愚者である事の大切さを教えてくれた。

愚者とは何か。

1.ものごとを利害で判断しない
2.何事も情熱を持って突き進む

今の時代だからこそ、愚者である、あり続けることがいかに大事かと思う。』

サブプライムローン、そして、市場経済。
弱肉強食、格差社会。
誰もが異常と思えるような拝金主義がどんどん増長している。

賢者ばかりが賢者の論理、ルールで世の中を席巻している。
支配している。

愚者はそんな世の中でどうするのか。
何をしていくのか。

損得ではなく、あくまでも善悪でものごとを判断する。

そして、自分の大事にするものを慈しみながら、淡々と自分の暮らしを豊かにする努力を続ける。

どろ亀先生の本を読みたくなりました。
そして、これからの生き方について、考えたいと思いました。
どろ亀さん、最後のはなし―夢はぐくむ富良野の森づくり
高橋 延清
新思索社

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森と生きる―どろ亀さんと東京大学北海道演習林 (未来へ残したい日本の自然)
高橋 健
ポプラ社

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2 コメント

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賢者 (神代)
2008-12-13 10:03:31
転職には賢者の書が必要。
ただし遊び人はその限りにあらず。
森の賢者は確かオランウータン。
高山の哲学者は・・・・ネズミの一種だったような。

田中正造は言った。
「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を敗らず、人を殺さざるべし」

自然を征服することが神の御心に適うことだ・・・西洋(キリスト教)はそうした価値観で近代までやってきたのだし、キリスト教徒以外の蛮人にも救いを与える為に征服し布教してきた。合衆国では今でも民主主義の押し売りは戦争の大義名分になる。
ひふみん(将棋ファンなら言わずと知れた加藤一二三先生。棋士であり騎士)にケチをつける訳ではないのだ。しかしそういう文化でながくやってきた人種、大陸で闘争から逃れる術がなかった人たちと、島国で植民地経験のない日本人と、思いつくことやらなんやら当然異なるのだが。

これも長くなりそう、ということで、先日ブログ再開しました。
まだ開いただけに等しい状態ですが、無駄に長いコメントはトラックバックに変貌すると思うので、是非お立ち寄りください。m(._.)m
返信する
キリスト教と猫のえさ? (nanapon)
2008-12-16 00:18:24
神代さん、こんばんは。

>これも長くなりそう、ということで、先日ブログ再開しました。
まだ開いただけに等しい状態ですが、無駄に長いコメントはトラックバックに変貌すると思うので、是非お立ち寄りください。m(._.)m

お邪魔しましたよ。
ホント、将棋に限らず広範囲に造詣の深い神代さんなので、もっと早く再開してほしかったです。
今後ともよろしくお願いします。
返信する

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