即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

価格と価値のつばぜり合い

2013年04月29日 11時06分12秒 | 仕事

作戦負け

価格戦争の行方

不定型の未来

昨今外食事情雑感

価格から価値へ

と、今までもいろいろ書いてきましたが、今日も価格と価値の話。

吉野家が定価をついに値下げも注目は価格でなく“あの時の味”

この前テレビで吉野家の安部社長が話していたのを聞いたのだけど、どうも説得力がないように感じました。
『決して低価格競争に参入したわけではない。

競合よりもお客様の方を向いている。

味をわかってほしいのでお客様にとって大事な要素である価格を下げて課題である客数増を目指したキャンペーンだ。』と。

ではなんで100円も値下げして、他社と同じ時期に同じ値段に揃えないといけないのか、理屈がつかない。

『牛丼はファミレスなどと違ってコモディティ商品なので、価格が何よりも大きな要素になるので、価格を下げることが大事。』

これも説得力ないです。

価格は大事な要素であるのは間違いないけど、納豆でも醤油でもトイレットペーパーでも何でも、普通のよりもちょっと高いけど、何かが違うって商品ありますよね?

ネットでは、『今更、価格を下げるよりも、“昔の味が戻ったから値上げします”くらいの思いきったことをやったほうがよかったのでは』という声も多いし、そう思ってる人は多いはず。

値上げしないまでも、『あの時の味に戻った、味が格段によくなったので一度ぜひ食べてみてください!』と、価格でなく価値訴求のキャンペーンを大々的に繰り広げたらよかったのに。

結局、わざわざ無理して他社と横一線にしちゃうことが、自分の強みを消していることに何で気づかないのでしょうか?

結局(そうしたかったのだけど)できないというのは、大して味に自信ないのね、と皆思ってしまうんですよ。

せっかく吉牛でなきゃ嫌、吉牛だけが本物の味、というコアなファンがたくさんいたのに、何年もかけてブランドの毀損を繰り返してきてしまったとしか思えないです。

値段が上がることになったっていいから、本来の味を追求することを地道にやっていけば、絶対に勝機はあると思うのに、もったいないです。情けないです。

価格戦争から抜け出して、一人別の道を楽々進めたというのにね。

“おいしさ”追求でロイヤルホストが復活

こちらは、元祖御三家の明るいニュース。

16年ぶりって、すごいです。

ずいぶん長いこと苦戦、低迷していたんですね。

「競合の低価格攻勢に飲まれて、自社の強みを見失っていた」

そう、吉野家だけでなく、目先の数字に追われて、ついつい自社の強みを見失っちゃう企業、ほんと多いと思います。

自社の強みを見直して、再確認、再認識すること。

その強みを着実に進化させ続けること。

それをターゲットにうまくアピールすること。

それに尽きると思うし、時代と関係なくそこだけを愚直にやっていきさえすれば、消費者はちゃんと支持してくれるはず。

これ、基本だと思います。

GWということもあり、遠出をするわけでもないので、いろいろ外食を楽しみつつ世間の動向を探って来たいと思っています。

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