NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

体感しながら指導すれば定着しやすいです

2008年10月30日 23時50分10秒 | 指導方法
先日、下のような計算をしている生徒がいました。
彼は
 4×4×3.14×0.75+4×2×3.14
=16×3.14・・・
と左から順番に計算しています。

こういう場合、僕は口出しせずにあえて、最後まで計算してもらいます。
そのあと、工夫して計算したらむちゃくちゃ簡単なんだと言う
事を説明します。

0.75が実は3/4だと言うことに気がつき、分配法則を利用すると
 12×3.14+8×3.14
=(12+8)×3.14
=62.8
って感じで暗算でできちゃうんだよ!
と、言いながら実際に書いて、やって見せてみます。

そうするとこの情報が彼にとってものすごく重要な情報になります。


それを、最初から「こういう計算の問題が出てきたらね・・・」って
説明してもただ単に「ふ~ん、そうなんだぁ~」なんて情報にしかなりません。


教え方というのは、講師それぞれがネタを持っています。
ベテランの講師になると間違うパターンがどこなのかを知っていますので
一回わざとその間違うパターンにはめてから(体験させてから)
詳しくその項目を説明したりします。

「これは大事だから覚えておくんだよ!よく間違うから!」と、
言うだけで覚えられれば苦労しないのですが、そうはいかないものです。
ですが、一度間違いを経験すると「なるほど!」と言う具合に印象に
残りやすいのでしょうね。僕が指導する時は、よく使っています。