The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

海外土産のヴァン・ナチュールはナゼ旨いのか?

2015-11-15 23:08:02 | ワイン
これはひょっとしたら、全くの勘違いかもしれないけれど、土産でご相伴にあずかった『リッボッラ・ジャッラ ラディコン』がビックリするほど旨かったのだ。



じつは同じワインの同じヴィンテージのものを、少し前に飲んだことがあるけれど、その時の印象の遥か上を行っていたのだ!

その少し前に飲んだものは、もちろんインポーターさんを通して、市中に出回ったもので、それを料理に合わせて飲んだのだけれど、もちろん総体的な味わいにおいては、何の不足も無かったけれど、今回のモノを飲んだ後には、そんなことなど、どこかへ吹っ飛んでしまったのだ。
さて、どうしてこうなのか?

現地で飲んだものが、際立って旨いのはわかるけど、その方法はどうあれ、日本で飲んだものなので、これだけハッキリとした違いがあると分かると、これってどうよ?となるのも必定。
現地で売られているものと、インポーターさんを通して入ったものでは、瓶詰め前に何か違う行程があるのか知らんとも思う・・・
たとえばSO2などなど・・・

いや~、そんなことは無いでしょ!とは心では考えてはいるけれど、さてさて・・・
これは気のせいなのだろうか?

2013 ヴァン・ド・ペイ キュベ・ピルエット ドメーヌ・フォンテディクト

2015-11-13 22:53:50 | ワイン
このワインもナチュールの範疇だけれど、この造り手もとにかく情報が少ないのだ。
でも、この手のナチュールには良くあることで、むしろそれが功を奏するということもある。
どんな品種さえも分からずに飲むって、実はナチュールには好都合で、とにかく飲んで楽しんで!
という、そんなお祭り事情が異様に合致するような気がするのだ!





この造りは何がどうかって、聞かれても、どうなのよ!と答えられはしないだろう。

まあいえることは、濃厚にして瑞々しくて溌剌♪てことかな・・・

特にも2日目の下半身は絶妙で、いつもワタクシが言いまわしに使っている『炎天下で、汗して、その場でもいで、かぶりつく赤い果実』そのものなのだ!

ともかく、飲んでみて、今はそれだけ言いたいのだ。
もちろん、あればの話だけれど・・・

2011 シュペートブルグンダー Qbaトロッケン フリードリッヒ・ベッカー

2015-11-12 19:17:25 | ワイン
さて旅のことなど、最近の話題が一段落したところで、先日のパパジイに戻るかな?(笑)
先日のパパジイったって、もう来週が11月のパパジイなので、随分前のことでゴメン。
でもこのワインは、かなり印象的だったので、触れないわけにはいかんのだ!
で、少しばかりお付き合いの程を・・・



表題のワインは、端的に言えばドイツの赤、シュペートブルグンダーなのでドイツのピノ・ノワールということになる。
その昔、ドイツでピノと言えば、アスマンズハウゼン(ラインガウ)もしくはバーデンとなるわけだけれど、このワインはファルツのワインとのことだ。
ファルツと言えば、もったりとした濃密で薫り高いリースリングを思い出すけれど、今時のファルツはこの造り手のこのピノが評判を呼んでいる。

で今回初めてご相伴に預かったわけ。
飲んでみて思うのは、かつてのドイツのピノとは違う。
その昔希薄なドイツ・ピノを見て、このピノ造ったのは何処のドイツだ?と言ったとか言わないとか(笑)
まあこれは冗談だけど、何の情報も無く、ブラインドで出されたら、さすがにニュイとは言わないけれど、優秀なシャロネーズあたりかな?位には思うかもしれない。

なにしろ、適度なタンニンと豊かな果実があり、14%のアルコールを感じさせないほどバランスが良く、加えて辛口に引き締まっている。

漏れ聞く話では、引っ張りだこの造り手とのことだが、コスパもイケテテ、ナチュールの表看板を考え合わせると、さもありなん!というところだろう。

もう少し、また別のチャンスがあればいいなあ、と思っている。

2014 窓辺 クレーレ 四恩醸造

2015-11-11 23:12:47 | ワイン
色々評価はあるけれど、2014年のここのクレーレは旨い!
と言うか、ジブン好みのロゼなんだ。



それは極めてピュアな果実感と適度に切れ上がる酸味の妙♪
そしてその酸味を優しくしてくれる、果実の甘みが程よくて秀逸なんだよね。

ここまでクレーレに傾注することがあっただろうか?
ロゼ全般を括っても、ホボこんなヨロコビ~は無かったと思う。

その日は、いつもの焼き鳥屋さんでタンパク質を補給し、家に帰ってその脂を流すのに、そのワインを開けた。





ゼイタクだけれど、なりふり構わずの健康投資だと、ジブンでは信じて疑わず♪またそうなってしまった。

もう一度言うけれど、クレーレ美味しかった。

2003 ストッパ ラ・ストッパ 

2015-11-10 23:00:04 | ワイン
濃密過ぎるイタリアワインに辟易する時代もあった。
イタリアワインのバランスって何だ?と思ったこともあった。
でも、今は違う・・・
エミリア・ロマーニャ州のボルドー品種で造られたこのワインも、向こうが見えないほどの濃密さではあるけれど、何しろバランスがイイのだ!
何と言うのでしょうか、果実が上手くまとまって、決して突出しないというお行儀の良さ♪





30ヘクタールの畑は全て有機栽培、セメント槽にて天然酵母のみにて発酵、何も足さない、何も引かない(笑)
そして、そのあと地下セラーにて、ユックリと熟成を待つのだ。

このヴィンテージも最近リリース物というからビックリなのだ。

その日の『トマトソースのペンネ、ルッコラのサラダ』にはモチ・アッビナメントでイイ気持ち♪



素敵なワインだと思うのは、ワタクシだけではないでしょう。