The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 ポマール レ・スーシエ ジャン・マルク・ボワイヨ

2015-11-24 23:07:04 | ワイン
世の中とっつきにくいブルゴーニュはいっぱいあって、それでも待つことによって化けるブルゴーニュも相当あるのも確かだ。
この造り手の赤ワインも、いわゆるヴァン・ド・ガルドで、若いうちはタンニン強く酸味バランスで、ハッキリ言って色気のイの字もない。

今回連休前の土曜日にこの表題のワインを鮨屋に持ち込んだわけ。
まあありきたりのマリアージュはともかくとして、なにしろブルゴーニュが飲みたくて持ち込んだのだ。





14年の熟成期間で天下のポマールがどうゆう姿にメタモルフォーゼしてくれるのか?はたまた?
という感じだったけれど、これが素晴らしい熟成した姿を見せてくれた。

ミネラリーに鎧をかぶってはいるけれど、果実は厳しく端正に溶けて、実に古武士然としている。
その色香はメチャメチャの色香ではなく、アル意味ハードボイルドなんですね・・・

それでも、唯一無二のブルゴーニュ!
飲んでみて、ブルゴーニュ以外のどこのピノ・ノワールでこんなのあるか?つうことなのだ!

これは正しく熟成したブルゴーニュだ!血統書つきのブルゴーニュだ!(キッパリ)
跳ね返されたブルゴーニュに頬ずりをするって、待ててからこそ成せる業。

実に絶妙なタイミングで飲めた!ということなのだろう。