The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2012 ファンキー・シャトー ストラテ・カッセ 長野県上田市

2013-07-23 20:52:18 | ワイン
先日の『根菜屋』さん行脚で、秘密裏にこのワインを持ち込んで、
空港の税関でパンツの中の麻薬を、すっとぼけて知らないと言った、かの勝新のマネではないけれど、
偶然ブリーフケースに入っていたとうそぶいて、ヒンシュクをかったことがありました。

何しろ、到着1週間の待ちでしたが、
兎に角開けてみたくてしょうがない・・・

濃密系と思しきセミヨン100%であるゆえ、オデンには合わないだろう、
との判断は、モチあったには、あったのですが、セッカチの性分には勝てなかった。

前述のすっとぼけ云々のあとの、しっぺ返しもあったけど、
ファンキーだから許して、とは言わなかったが、
一件落着してこのワインを開けました。

そこで、お品書きをツラツラと眺めてみましたら、
ラフテー(沖縄風豚の角煮)の文字をハッケン♪



おそらく、この黄金に輝く、グリスたっぷりの、豊満セミヨンにはラフテーでしょ!
と気合もろとも、それをオーダーし、合わせましたところ、
コレが予想通りのゲキテキ・マリアージュ!

実に美味しくいただきました♪

それにしても、2007年の標高530mの自社園場取得整地に始まって、
2012年のワイン発出荷の造り手ですが、
志が高ければ、質の向上には年月など必要は無いようです。

見事なセミヨンなんだわさ・・・

さて、次は何が出てくるのか?気の置けないファンキーでした。

2011 Deux Robes Violettes リュー・ド・ヴァン 長野県東御市

2013-07-21 17:13:16 | ワイン
先週の誕生日のことなどスッカリ頭には無くて、
久しぶりにMr.ベンジャミンと酒を飲もうと『想いZけ』さんにアポとって、
表題のワインを小脇に抱えてお邪魔をしたわけです。

まずはいつもの先付けに舌鼓を打ちながら、それをビールで流し込み、
そこに薫り豊かな『魚貝の奉書焼き』が登場して、
店主氏自ら包み紙を開けたところに、抜群のタイミングで、
『11’瑞雲 ロゼ 四恩醸造』が差し出されたんですね・・・





しかも『おめでとうございます!』のお祝いの言葉まで添えて・・・

まあそのお料理の美味しさもさることながら、
薄いピンクの『瑞雲 ロゼ』は、ほんのり甘みの乗ったペティヤンで、
こんなワインでお祝いしてもらった当事者は、嬉しいったらありゃしない!

ということで、この場を借りてアリガトー!

で、盛り上がったところで、件の『リュー・ド・ヴァン』を開けたって寸法です。

ソーヴィニヨン・ブランの鬼才として、その名を馳せる『リュー・ド・ヴァン』ですが、
この『カベルネ&メルロ』も凄い!



ソレは新大陸の凝縮性や、ボルドーの長熟性ではなく、
スタイリッシュながらも和のお出汁が利いた、実に表情豊かなお味♪
香りも大地とスパイスを鏤めて、黒系カラントのアロマを解き放ち、
良く料理を引き立てる、気の利いたヤツなんですわ・・・

この日は『トビウオのフリッター』と『白金豚とパプリカの炒め物』などと、
ゲキテキ・マリアージュを魅せてくれました。

また一つニッポン・ボルドー系の佳作を発見!
長野県東御市・・・憶えておきましょう!

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10’ですが、ココにありました↓

2003 クロ・ド・ヴージョ フィリップ・シャルロパン・パリゾ

2013-07-19 22:42:36 | ワイン
カレラのヴィオニエをゴチソウになった後、
当方持込のワインが表題のワイン!

アンリ・ジャイエの正統なる後継者と言って憚らぬ『シャルロパン』でした。
2003年にも何の不足もなし!しかも『クロ・ド・ヴージョ』♪



クリマはどうなの?と小難しいことを、さり気なく語る御仁もいるけれど、
『クロ・ヴージョ』は『クロ・ヴージョ』じゃん!とB系で迫りたくなるのは、
おそらくワタクシだけではないでしょう。

で、果実は緻密で、隙は無し・・・それはイイでしょ!
そして、香りは閉じてて、注ぎたては色気もへったくれもない。
加えて、酸度は抑えられていて、繊細さのカケラも無いんです。

コレは、どう考えてもジャイエの路線ではないよね・・・
悪いワインとは言いません、
でもコッチから気を使わなければならない、居心地の悪いスナックのようで、
一所懸命いいとこ見つける、努力を要するワインです。

おそらく、早かったということでしょうな、
最後の最後に、退散する直前に、一番美味しくなっておりました。

また次にトライしてみましょう(笑)

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09’はココが安い↓



2005 ヴィオニエ カレラ マウント・ハーラン

2013-07-18 05:49:35 | ワイン
誕生日シリーズの真っ只中、いつものイタリアン『アル・Fルノ』に、
飲み頃と思しき『2003 クロ・ヴージョ フィリップ・シャルロパン・パリゾ』を抱えてお邪魔。

そしたら、オーナー・シェフのS澤さんから豪華な花束は頂くし、
なんとも嬉しい、白ワインまでゴチソウしてくれると言う。

しかもブラインドで・・・

で、飲む前に、その白ワインはヒジョーに難しいですよ!との前置きまであって、
当方とすれば、難しいったって、30分の時間も貰えば、品種と地域くらいはダイジョウブ!
と鷹をくくっていたわけですが、あにはからんや、本当に難問だったんですね・・・

すなわち、結果は表題のワインなのですが、まず色合いは、少し色づきの良い麦藁色。
エッジには相当太い足が伝わり、香りはアロマティックではありませんでした。



ミネラルが利いて、清涼感すらある。
アロマは通常の黄色い果実の佇まい・・・
トーゼンのことながら、ニュートラルの品種と思いました。

生産地はカリフォルニア、品種はシャルドネ、酸度が少なく、甘さが勝るので、
地域はソノマではなくて、むしろサンタ・バーバラ方面かな・・・

で結果、シャルドネ、造り手はサンタ・バーバラのカレラ!と言ったら、
種明かしで、ヴィオニエと聞いてビックリ!

まあ『カレラ』まで当たったのだから、それにも逆にびっくりだけど、
基本の品種特性を見損じたのには残念至極・・・

そんなことでの、楽しい夕餉のスタートを演出してもらい、
スタッフの皆さんにもアリガトー!

ブラインドは出す方も、出される方もタマランということです。(笑)

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直近のヴィンテージの10’ですが、ココから買えます。↓



1976 シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

2013-07-17 02:24:49 | ワイン
100点満点の1975年の次の年だけに、
評点者の失望も大きかったのでしょう・・・

眼を背けるほどの、酷評の1976年ですが、
ボルドーはそれでも、ここに至るまでの保存状態云々で随分違います。

この誕生日に合わせて開けた『ラ・ミッション』は、
もちろん『記念日のボルドー!』のお題目よろしく、
加えてこの日は特にも自分の好きなものを飲みたい!と気持ちを一にし、
やおら開けたというわけなんですね・・・

さて、76年の危うい『ラ・ミッション』から、お主は何を望むのか?



それは、危うさのミナモトともいえる、艶やかなブーケ♪
ハバナシガーやアイラのモルトやフェロモン様の香気を感じたいが為!

果実は熱波に苛まれて、アルコールが高く、眼の緩んだ、茫洋とした『ラ・ミッション』で、
加えて酸度が低く抑えられている。

煮詰め感が大きく、ヴィンテージ・ポートの佇まいも見て取れなくも無い様相です。

それでも、いつも感じる、このワインに見るダンディズムは、
決して消えることはありません・・・

いつものお店で、前沢牛を炙って、頬張りながらのバースデイ『ラ・ミッション』!
文句のつけようないでしょ!

文句をつけたら、バチがあたる!

この際言わせて貰うけど、陰で上手い事やってるヤツは、必ずバチが当たる!
ジンセイそいうふうに、出来ているんだと・・・指南役を買ってでてくれたあの人には、サンキュー!

そして区切りのバースデイに、また一つ勉強するのでした。

ところでヤッパリこのワイン美味しかった!

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94’ですが、この辺が意外に面白いのかもしれない↓