The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 エシェゾー ジャック・カシュー

2013-07-14 15:37:36 | ワイン
さて7月10日の盛岡&高崎合同ワイン会のライン・ナップをもう一度復習してみますと、
下の通りになっております。↓



75’ローザン・ガシーまで来まして、さてブルゴーニュに入るわけですが、
酔っぱらう前に『00’リッシュブール ルロワ』を飲もう!
という意見がありまして、ソウだ!ソウだ!ということになりまして、
どうやら次の次に登場するとの話を小耳に挟みました。

とすると、次のブルゴーニュと思しき、このワインは何だ?となるわけですが、
コレがなんとも、色気のある香気を放つ、艶めかしいワインなんですね・・・



あの還元香が強かった『98’ヴォーヌ・ロマネ メオ・カミュゼ』にも、似てなくも無いな。
なぞと、数回ステアーをして、口に含みます。

ココで、月光氏が97年物でございます、とのたまうので、
ヴォーヌ・ロマネ村は置いといて、さてドコの造りか?とギアチェンジ!

周りでは、ジュブレイの意見もあったのですが、この酸味の締まりと、
隠しようの無い大地の風味の強さは、ヴォーヌ・ロマネのティピシテ・・・

造りは、無清澄の無濾過に徹し、樽は十分にかかっている。
さてさて・・・となったわけですが、ヴォーヌ・ロマネ一点に絞って、ソレはあたり!

造り手は?ジャック何とか、と強力なヒントが出て、
隣の高崎のシェフがカシューと答え、一件落着となったんですね。

まあ、後で答えが出て、たまげたわけですが、
ジャック・カシューがこんなんなるんだ!

若いうちは、あれだけ『真面目な愛媛のみかん』っぽいのに、
16年の熟成期間で、これだけ色気づく?凄いことになっちゃってるんですね・・・

WS誌の評価も、あながち的外れではないということでしょう!
ワタクシ、ビックリ致しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

直近の10’エシェゾーはココが最安値↓
エシェゾー [2010] ジャック・カシュー 750ml

エシェゾー [2010] ジャック・カシュー 750ml
価格:9,200円(税込、送料別)


ごめんね『ガシー』

2013-07-14 07:54:59 | ワイン
説明しないと、わけわかんない表題ですが、実はこうゆうことなんですね。

少し前にはなりますが、その昔、70年代のボルドーを飲み込んでいた時期に、
よく味噌ダルの風味に苛まれたことがあって、とくにもマルゴー地区のものが多かった、
と書き込みをしたことがありました。

それは、今時の自然派のワインが、出始めた頃のトップノーズ云々に関連して、
ブレタノミセス菌について言及した時の流れだったわけですが、
飲みに任せて、70年のRSと75年のRGはヤバカッタ、となったわけ・・・

もちろん、75年のRGこそ『75’ローザン・ガシー』のことで、
今回、月光氏がそのワインを持ち込みまして、長年にわたる、
ワタクシから受けた、ブレタノミセス汚染の汚名を晴らしてくれたということです。

ですから、ごめんねガシー



まあ、その昔に、御相伴に与ったガシーは、3500円のワインの持ち寄りの会で、
銀座の酒屋の店舗前で、野ざらし状態のワインだったようで、
そのワインに関して言えば、ブレタノ云々というよりは、
すっかりと焼けてしまっていた!ということなのでしょう・・・

で、そのワインを持ってきた人は、業界の重鎮になってはいるのですが(笑)

さて、月光氏持参の正統な75’ローザン・ガシー!

メドック2級と言うには、極めてスリムな、スタイリッシュボルドーですが、
38年の歳月を忘れさせるほどの、見事なエレガンス・ブケ・・・

そこにはヴィオラの花や香水用のニュアンスに、僅かですがミネラルが利いている!
味わいにはフィネスがあって、ともすればブルピノ・グランクリュと見紛う美しさなんですわ♪

コレをブラインドで飲まされたから、タマリマセン!
隣に鎮座していた家人は、マルゴーをバッチリ当てるし、
何も知らずにバカ飲みしていたワタクシは、
知った時には、あまりの衝撃で、酔いも吹っ飛ぶ始末。

でも、知るは一時の恥じ、知らぬは一生の恥じ・・・

マルゴー中堅も侮れませんということでした。