The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

バースデイ週間のワイン達♪

2013-07-16 05:25:43 | ワイン
水曜日10日があの合同聖誕祭でしたが、実は12日金曜日から、
連休の終わる昨晩15日まで、4夜に渡って、何某かのワインを開け、
楽しませていただきました。

まあいつものように、詳しいコメントは、後ほどになりますが、
まずは12日からの流れをご覧下さい↓

12日金曜日





13日土曜日





14日日曜日



15日月曜日



と、こうゆう大盤振る舞いだったんです。
行く場所、行く場所では花なぞ頂きまして、恐縮至極・・・

後半は家にて美味しいものをいただきました。
バースデイ・ワインの本命は、やはり記念日のボルドーを言って憚らぬワタクシゆえ、
誕生日前日から深夜にかけての『76’ラ・ミッション・オー・ブリオン』ということになります。

さてさて、どんなお味だったのかは、後ほど・・・

では仕事の準備にかかりましょう!

2000 リッシュブール ドメーヌ・ルロワ

2013-07-15 12:23:15 | ワイン
さて何といっても、その会の中心にはこのワインが鎮座する。
21世紀の幕開けのヴィンテージに、マダムはどんなワインを造ったのか?

『2000年』今世紀で最も早く収穫された年のひとつであり、
収量は1999年並に豊かだったという・・・

一年を通して、極めて順調に推移した年でもあったが、
問題は収穫前に待っていた、忘れもしない9月半ばの激しい雨、
ボーヌでは洪水もあったと、当時BS放送のニュースで肝を冷やしたものだった。

ボルドーが歴史的な当たり年だっただけに、ブルゴーニュは見劣りがするのでは?
と巷のワインヒートは囁いていたのだが・・・

さてさて、ジャッキー・リゴーも云うとおり、
造り手の力が試される年とのこと、すなわち剪定、グリーンハーヴェストを躊躇わず、
厳しい選果を実施した造り手のみが、偉大な成功を手に入れることが出来たわけだ・・・

とすると、結果は火を見るほどに明らかなはず!

マダム・ビーズ・ルロワ女史は、このような2000年にも、
目の覚めるような偉大なリッシュブールを造り上げたわけだ!



色濃いクリムゾンに傾いた、美しいルビーの液体は、
それまでの時間までに、月光氏によって語られた、ワインの流れ、はたまたストーリーを、
グラスの先の一舐めによって、異空間まで誘う凄みを持っている。

それは、あたかもフランスの古城の城壁に立ち並ぶ、鼓笛隊によるファンファーレのように、
澄んで、通りが良く、遥か遠くまで到達する・・・

なぜにワインヒートはブルゴーニュを愛して止まないのか?
その答えが、全てこのワインに詰まっている。

飲んでみて、と言ったって、飲めるわけ無いでしょ!
ダレがこんな流通にしたんだ?飲めるチャンスは有るべきだ!

思いが交錯しながらも、一方では飲めるシアワセに耽溺する自分がいる。

次は何時のチャンスだ?

意識しないで、待つことのみ、
それだけのフィールドに醸成していると、ワタクシは信じております。

この会に誘っていただいた、群馬氏と月光氏に兎に角感謝!

1997 エシェゾー ジャック・カシュー

2013-07-14 15:37:36 | ワイン
さて7月10日の盛岡&高崎合同ワイン会のライン・ナップをもう一度復習してみますと、
下の通りになっております。↓



75’ローザン・ガシーまで来まして、さてブルゴーニュに入るわけですが、
酔っぱらう前に『00’リッシュブール ルロワ』を飲もう!
という意見がありまして、ソウだ!ソウだ!ということになりまして、
どうやら次の次に登場するとの話を小耳に挟みました。

とすると、次のブルゴーニュと思しき、このワインは何だ?となるわけですが、
コレがなんとも、色気のある香気を放つ、艶めかしいワインなんですね・・・



あの還元香が強かった『98’ヴォーヌ・ロマネ メオ・カミュゼ』にも、似てなくも無いな。
なぞと、数回ステアーをして、口に含みます。

ココで、月光氏が97年物でございます、とのたまうので、
ヴォーヌ・ロマネ村は置いといて、さてドコの造りか?とギアチェンジ!

周りでは、ジュブレイの意見もあったのですが、この酸味の締まりと、
隠しようの無い大地の風味の強さは、ヴォーヌ・ロマネのティピシテ・・・

造りは、無清澄の無濾過に徹し、樽は十分にかかっている。
さてさて・・・となったわけですが、ヴォーヌ・ロマネ一点に絞って、ソレはあたり!

造り手は?ジャック何とか、と強力なヒントが出て、
隣の高崎のシェフがカシューと答え、一件落着となったんですね。

まあ、後で答えが出て、たまげたわけですが、
ジャック・カシューがこんなんなるんだ!

若いうちは、あれだけ『真面目な愛媛のみかん』っぽいのに、
16年の熟成期間で、これだけ色気づく?凄いことになっちゃってるんですね・・・

WS誌の評価も、あながち的外れではないということでしょう!
ワタクシ、ビックリ致しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

直近の10’エシェゾーはココが最安値↓
エシェゾー [2010] ジャック・カシュー 750ml

エシェゾー [2010] ジャック・カシュー 750ml
価格:9,200円(税込、送料別)


ごめんね『ガシー』

2013-07-14 07:54:59 | ワイン
説明しないと、わけわかんない表題ですが、実はこうゆうことなんですね。

少し前にはなりますが、その昔、70年代のボルドーを飲み込んでいた時期に、
よく味噌ダルの風味に苛まれたことがあって、とくにもマルゴー地区のものが多かった、
と書き込みをしたことがありました。

それは、今時の自然派のワインが、出始めた頃のトップノーズ云々に関連して、
ブレタノミセス菌について言及した時の流れだったわけですが、
飲みに任せて、70年のRSと75年のRGはヤバカッタ、となったわけ・・・

もちろん、75年のRGこそ『75’ローザン・ガシー』のことで、
今回、月光氏がそのワインを持ち込みまして、長年にわたる、
ワタクシから受けた、ブレタノミセス汚染の汚名を晴らしてくれたということです。

ですから、ごめんねガシー



まあ、その昔に、御相伴に与ったガシーは、3500円のワインの持ち寄りの会で、
銀座の酒屋の店舗前で、野ざらし状態のワインだったようで、
そのワインに関して言えば、ブレタノ云々というよりは、
すっかりと焼けてしまっていた!ということなのでしょう・・・

で、そのワインを持ってきた人は、業界の重鎮になってはいるのですが(笑)

さて、月光氏持参の正統な75’ローザン・ガシー!

メドック2級と言うには、極めてスリムな、スタイリッシュボルドーですが、
38年の歳月を忘れさせるほどの、見事なエレガンス・ブケ・・・

そこにはヴィオラの花や香水用のニュアンスに、僅かですがミネラルが利いている!
味わいにはフィネスがあって、ともすればブルピノ・グランクリュと見紛う美しさなんですわ♪

コレをブラインドで飲まされたから、タマリマセン!
隣に鎮座していた家人は、マルゴーをバッチリ当てるし、
何も知らずにバカ飲みしていたワタクシは、
知った時には、あまりの衝撃で、酔いも吹っ飛ぶ始末。

でも、知るは一時の恥じ、知らぬは一生の恥じ・・・

マルゴー中堅も侮れませんということでした。

2002 ムルソー・ペリエール メゾン・ルロワ

2013-07-12 05:03:46 | ワイン
ご存知ネゴシアン・ルロワのムルソーです。
しかもムルソーでは最上級の畑『ペリエール』です・・・

2002年の例外的に良いヴィンテージで、足かけ11年の熟成期間を経過しております。
トーゼン、美味しくなってきているでしょう。



群馬の一団の長(おさ)が、
すでに『00’リッシュブール ドメーヌ・ルロワ』をディエスに送っているとの情報を小耳に挟み、
このワインの引き立て役としては、絶妙のセレクトだと、確信を持って、
小脇に抱えて、馳せ参じました。

オーチョの究極の間接照明の中では、その色合いは見えづらかったけど、
まちがいなく良好なイエローに輝いているやに思えます。

なぜかといえば、保守本流のムルソーチックなアロマがムンムン!

かつて飲んだ、究極のクローズ・ムルソー『73’ムルソー・シャルム ルロワ』とは大違い!
洋梨やマンゴーやトロピカル憚らぬ、熟した果実を主張してきておりました。

味わいもトップリ熟して、正しく甘露!
今飲まないで、どうするの?という感じでしょうか?

あの姿を見せずに、ワタクシタチをイラつかせた、閉ざしたルロワの白ワインたちもイイけれど、
エイジングの妙を楽しませるのが本来の目的であるネゴス物であるなら、
これだけジャストミートもあって然るべき、ワタクシはソウ思います。

美味しいムルソーでした♪