The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2007 モレ・サン・ドニ 1er Cru レ・シャリエール エルヴェ・シゴー

2012-12-09 08:04:29 | ワイン
一昨日、遂に雪が降り出しまして、昨日はこんな状態↓



すでに恐怖の『根雪』の体勢に持ち込まれた感があります。

で、実は昨晩は、週末なのに街にも繰り出さなかったんですが、
その理由の一つが、このドカ雪、そして加えて、忘年会シーズンの雑踏を考えますと、
本来のネクラな性格が頭をもたげ、外飲みは急遽取りやめと致したしだい・・・

そこで、家飲みにしよう!とネクラなのに切り替えも早く、
ササッとセラーを物色し、表題のワインを出しました。

外飲みの出費を出さずにすんだのだから、これくらいの物は飲んでイイよな!
と勝手に考えてしまう所には、全くネクラ感は無し!
この辺が、典型的なB型なんですわ・・・

で、久しぶりの『エルヴェ・シゴー』!心地よく飲ませていただきました。



この造り手は、シャンボール・ミュジニで古くからワイン造りをしている一族で、
シャンボールに4つ、モレに2つのプルミエを所有しているとのこと・・・

『レ・シャリエール』はその一つ!
0.6ha、年産1500本、極めて自然な造りを20年近くに渡って続けております。
加えて新樽は慎重に使い、プルミエでも30%に留め、
内在する果実本来のポテンシャルを引き出す努力を惜しまないわけだ!

実際これを飲んでみますと、いつか見た蒼い空・・・
実に懐かしく、心温まる典雅なブルゴーニュ・ピノ・ノワールでありました♪

グラスに注ぎますと、のっけから華やかな官能的な香気が漂い始め、コレコレと心が躍る!
程なく精緻なミネラルが立ち上がり、赤い花、熟したプラム、そしてベリーのアロマが続きます。
涼しげな香りが霧散し、鼻を近づけますと、アニマリックな肉系も感じ取れるわけ・・・

で、こんな香りのカレイドスコープに陶然としつつも、一方舌は味わいを見定める!
ピュアで透明感のある果実には、僅かなタンニンも感じますが、
総体的にはスタイリッシュ!ですから、モレか?と一瞬首を傾げます。
しかしながら、隠しようの無い内実の強さと、骨組みはシャンボールではない・・・

などなど、思い描きながらの、心に感じるブルピノ魂、
シッカリと受け取りました!

旨い♪

2009 N.S.G.クロ・ド・ラ・マレシャル ジャック・フレデリック・ミュニエ

2012-12-08 06:12:06 | ワイン
『ラック』さんの先日の試飲会で、このワインを久しぶりに飲みました。

まあ、ヴィンテージが2009年と言うこともあって、その仕上がりも予想以上だったのでしょうが、
それにしても美味しかったんですね・・・

普通に考えれば、ニュイ・サン・ジョルジュで、2009年で、しかも名門畑と来れば、
中々今の時点では、飲める代物にはならない筈なのですが、それが飲めた・・・

その理由は、『クロ・ド・ラ・マレシャル』と言う地所が、ニュイ・サン・ジョルジュの南端、
プレモーにあって、むしろその趣は異なり、本来デリケートで、
女性的な一面を見せる味わいと言うことなわけだ!



で、このモノポールは2003年に耕作契約(フェルマージュ)が終了し、
『フェヴレイ』から所有者の一族『J.F.ミニュエ』が全てを取り仕切ることになって、
一段とミュジニ魂が炸裂し、まるでシャンボール・ミュジニを彷彿とさせる、
見事な癒し系、内実無茶振り、驚異のN.S.G.の完成と相成ったわけ・・・

ワタクシとしては、その日の100本のワインから、10000円以内のワインで何かを選べ!
と聞かれれば、おそらくそれを選んだでしょう!

まだまだ、凄いワインが並んでいましたので、
またの機会に他のワインも紹介いたします。

さて、週末・・・
シッカリと仕事をして参ります。

2006 ジュブレイ・シャンベルタン クロード・デュガ

2012-12-07 05:06:14 | ワイン
『2012 試飲会 ラック』のあと、恵比須顔で家路に着いた、と書きましたが、
実はその後日談がありまして、そのまま帰らず『アル・Fルノ』に寄りました。

その理由は、小腹が空いたから、と言いますか、何も食べていなかったと言うわけ!

で、早速席に着くなり『マッキオーレ』などを舐めながら、『イタリアン・サラダ』
『ブカティーニ、アマチョリターナ』をいただくことになったんですね。

それらを食べて、一段落しましたら、オーナーシェフのS澤さんが一緒に飲んでください!
と表題のワインを、事も無げにセラーから引っ張り出すという荒業を披露!

まあ、この世知辛い時代に、最近は滅多にお目にかかれないことでもあり、
ワタクシも些か面食らいましたが、やはりそこはそれ『THE WINE HEAT』の性(さが)、
気を落ち着かせ、喜んで御相伴に与ったしだい・・・

『試飲会 ラック』では『2010 ジュブレイ・シャンベルタン クロード・デュガ』を飲み、
同じヴィンテージの『ジュブレイ VV デュガーピィ』も比較試飲もしつつ、
どっちがどうよ!との議論もあって、そのタイミングでこの06’を飲むシチュエーションは絶妙だ!



などと感心しながら、飲み込んでみますと、
さすがにここ最近『ヴァン・ド・ガルド』ぶりを見せ付けている『クロード・・・』も、
2006年はそろそろ色気も出始めているところ・・・

実に美味しくいただきました♪

色合いは濃密さの中心からエッジにかけてアンバーさが見え隠れし、
トップのスパイシーさが霧散した後に、妖艶なアニマリックなブケが漂う寸法!
そしてパープル・ヘイズが立ち上がり、ほどなくブラックチェリーのアロマを楽しめます。
未だにタンニンも舌先に感じますが、それは甘く極めてスムーズ!
15分ほどで濃密かつ霊妙な液体へとメタモルフォーゼ・・・

凄いことになってきたわけ♪
すなわち『クロード・・・』はココからが、本当の見せ場になって、
この状態でナンボ?なのでしょうが、さてさて貴方はどう思う?

『Aル・フォルノ』でそんな楽しい体験をいただきました。

ラック・コーポレイション 2012 試飲会

2012-12-06 10:01:47 | ワイン
昨晩『ニュー・ウィング』にて、表題の会が行われました。

実は水曜日は遅番ですので、シッカリ仕事をすれば帰りは20時近く。
Tチャンマンからの連絡を受けた時点では、駆けつけてもギリか・・・
てな調子だったのですが、ラックでしょ・・・桜町さんも来るんでしょ・・・
タケちゃんの案内でしょ・・・などを総合的に鑑案しまして、すぐさま動く!

日程調整をして、なんとか18時半には会場入りをしたんですね・・・



入ってみましたら、これは凄い!
ブルゴーニュ・ルージュの36銘柄を中心にジャスト100銘柄!

で、ワタクシ最初に考えましたのは、一杯20mlとみて、
20時までの1時間半で、何杯飲めるのか?
タケちゃんや桜町さんのコメントを聞く時間を30分も考慮に入れて、さてさて・・・

2分で一杯のスピードであれば30杯、一杯20mlで600mlなので、
ほぼ1時間の間にボトルの約3分の2は飲み切るわけだ・・・

また酒びたりの夜がはじまるのか?とチョットは考えたが、そんな悠長なことしてられない!

で、『02’ドラモット ブラン・ド・ブラン』で舌を湿らせ、
早速ブルピノ・グランクリュからスタートいたしました。

始まってみたら、なにやかにやで、挨拶やら、ウィンクやら、手話やらで、
飲んでいるスピードも激減!

でも、そこはそれ百戦錬磨のマッサーウオゆえ、抑えるワインはシッカリ抑え、
所期の目的はほぼ達成!恵比須顔で家路についたんですね・・・

で、記憶に残ったワインは、こんな感じ↓







凄いですよね・・・まずは、無料試飲会でこの品揃えの男気に拍手!
それから、日程調整して駆けつけた自分を褒めてやりたい・・・違うか?

で、美味しいなあ・・と思ったワインは『09’NSG クロ・ド・ラ・マレシャル J.F.ミュニレ』
に『07’ヴォルネイ・シャンパン ドメーヌ・ド・モンティーユ』など!

心のよりどころとしての確認は『10’ジュブレイ・シャンベルタン VV デュガーピィ』で、
『10’ジュブレイ・シャンベルタン クロード・デュガ』との鍔迫り合いに刺し勝って、その場でスッキリ!

そして、第一次賞味期間に入った『07’マルコンソール デュジャック』ではリターンしちゃった♪

というわけで、何本試飲できたのか?
まあ、それはともかく、ウレシ&タノシの試飲会ではありました。

2011 The Koshu ダイヤモンド酒造

2012-12-05 05:56:33 | ワイン
今日も甲州、明日も甲州つうくらい、鍋や豆腐が出れば、
甲州が続くけど、とにかく和食には甲州、飽きることはありません!

で、先日は『キャベツと人参の温野菜、焼いたソーセージを添えて』や、
『アヴォガドと椎茸の炒め物』などを食べながら、『10’アマリージョ 』を軽く空け、



昨日は昨日で『肉豆腐』『鶏と白菜のトロトロ煮』などと合わせて、
『11’The Koshu 』を飲みました。



いずれも『ダイヤモンド酒造』の造りであります。

特にも、昨晩の『The Koshu』は『勝沼ワイナリーズ・クラブ』の認証ワイン!



実はこの『The Koshu』、一昨年の勝沼行脚でも、ワイナリーで御相伴に預かったのですが、
旅先の一杯は美味しいというけれど、今回はジックリ寝かせて、
しかもマリアージュも上等と来て、その時の印象にも増して、
今回の方がさらに美味しく飲めたな~というのがジッカン!なんですわ・・・

このワインは、色づきも良く、香りもミネラル豊富で、果実も柑橘よりは黄桃寄り、
味わいは仄かに甘みがあって、ジュワット広がる酸度が心地よし、
そしてそこには絶妙なバランスの妙味があるんですね・・・

自信を持って、ワールドスタンダードで世界に紹介できる甲州、
すなわち『The Koshu』というわけだ!

『ダイヤモンド・・・』さんはべりーAだけではない!ということです。