The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1999 バルベラ・ダルバ ジュゼッペ・リナルディ

2012-12-14 22:42:32 | ワイン
同じ『リナルディ』でも『フランシスコ』と『ジュゼッペ』ではチョト違う、
『フランシスコ』には申し訳ないけれど、『ジュゼッペ』の『バルベラ』は凄まじい代物!

ナニが凄まじいかって?ソリャー内実、奥行き、思索的な佇まい?
まあ細かいことは言いませんが、四の五の言わずに、まずは飲んでみてください!

で、前置きはそれ位にして、
いずれ『1999年物』の『ジュゼッペ・リナルディ』の『バルベラ』を開けました。



お料理はこんな感じ↓



マリアージュはどうよ、とかって次元じゃなくて、ワインそのものが凄まじい!

香り一つ取ってみましても、ブラックチェリー、カシス、バラの花束、トリュフ、
プロヴァンスのハーヴ、ローズマリー、モカマタリなどなど・・・

誰かがこの香りをして、ヴォギュエのボンヌ・マールだ!とのたまわったそうですが、
むしろワタクシは、アルマン・ルソーの熟成したクロ・サン・ジャックを連想する・・・

酸度の裏打ちが、まるで太平洋の凪ぎの迫力で、タンニンはシッカリと感じるも、
タッチが端正で、まるでギリシャ彫刻を見ているかのよう、
そこへ持ってきて果実が熟れて、デカダンスやら、神秘性までひけらかす!

『バルベラ』だよ!『バローロ』じゃないよ!
ワタクシ『バローロ』封印して、若い『バルベラ』買って、長生き競争するでよ!



拙い『バルベラ』経験で、おそらく最高の『バルベラ』だと思います!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

10’がありました。コレは買いです↓

2005 ドルチェット・ダルバ ルチアーノ・サンドローネ

2012-12-13 23:21:08 | ワイン
とどのつまり、ピエモンテの造り手で好きな造り手は何ですか?と聞かれれば、
ボーイズだろうが、無かろうが、『ルチアーノ・サンドローネ』が最初に頭に浮かびます。

今日はK子さんが夕刻からジックリとトマトソースを仕込んでいるのを垣間見、



それをパスタで絡める寸法であることを小耳に挟み、
じゃあってことで、イイ感じでこなれて来た『ドルチェット』が、
セラーの奥底にあることを確認し、早速準備にかかりました。

その『ドルチェット』が表題のワイン!
で、2005年と言えば、いささか難しいヴィンテージであったとのことですが、
それが功を奏したのか、意外にイイ熟成具合を見せてくれまして、
実に美味しく飲めました。



一頃、蛸の口のように、口をすぼめて飲む羽目となったこのワインですが、
厳しい酸度は鳴りを潜め、アクマデモ優しく、
果実味重視の濃密系のドルチェトにメタモルフォーゼ!

ココだけの話、さすがのルチアーノ・サンドローネもドルチェットは2千円台で買えるので、
コレを複数本買いこんで、セラーで寝かせて、待てば海路の日よりあり!てな調子で、
楽しむのも良し!と考えるにいたったしだい・・・

もちろん、その日のラグー系パスタなどと抜群の相性を見せてくれました。
実に至福の時間!



イイ造り手の気軽なクラスを抱えて待つ!一つの選択です。

『忘B』さんで、ユドロ・ノエラの08’ブルピノを飲む!

2012-12-12 23:03:59 | ワイン
久しぶりのお邪魔でした、朝から放射冷却現象で厳寒の候、
足元悪く、行脚どころではないのですが、そこはそれ止めてしまったらフツーでしょ?

てことで、『忘B』さんでの食事です・・・
こんな流れでありました↓





ビールで乾杯をして、さてこのあとどうするか?となりまして、



リストを見ても目ぼしいワインは見つからず、これ以外は何かありますかね?
と聞いたところ、ご主人待ってましたと『ユドロ・ノエラ』が絶妙のタイミングで登場!



『08’ブルピノ』でしたが、コレが意外にも旨かった!
和食との相性が半端じゃあない!

素晴しい♪

まあ、細かいことは、ここでは差し控えますが、
最後はこんな感じで、飲み散らかして終わり・・・



楽しい時間を過させていただきました。
サンキュー!


2010 ロマノー・デストゥゼ ブラン エルヴェ・スオー

2012-12-11 20:13:26 | ワイン
日曜日恒例のパスタ(ベーコンとアスパラのアーリオ&オーリオ ペペロンティーノ)に、



数日前の『11’甲州アロマティック シャトレーゼ・ベルフォーレ・ワイナリー』を合わせてみたものの、
酸味が勝り、マリアージュは失敗!



で、北部ローヌのビオ系白ワインを出してみました。



それが表題のワイン、ヴィオニエ70%、ルーサンヌ30%の混醸です。

実はこのワイン、アペラシオンなしのヴァン・ド・ペイですが、
その味わいは、はるかにそれをクロス・オーヴァーする見事なお味♪

濃厚なイエローの色合いは、テリも見事でキラキラ光り、
グラスに注がれるなりの、蜂蜜の芳香を感じます。



待っていますと、濃密な黄桃の缶詰めシロップやら、プロヴァンスのハーブ、
甘いフルーツ・キャンディーのアロマが続きます。

味わいは香りほど濃厚ではなく、ホドよい厚みを見せつつも、
パスタと良く合う素直なバランスをも持ち合わせているわけだ・・・

ビオロジックの所以を探してみれば、果実のピュアさとテロワール!
さて、コスパはどうなのか?となる訳ですが、ワタクシはコレは買いだと思ったしだい!

使えるワインだと思います。
待ってみようぞ・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ココで買えます↓

2012 身土不ニ キュベ・アオキ ベリーA ヒトミワイナリー

2012-12-10 06:00:47 | ワイン
先日『身土不ニ 2012』シリーズの『壺』を飲みまして、
薫り高く、優しい味わいの『ベリーA』に感激し、
さて『キュベ・アオキ』はどう来るのか?と開ける機会を見計らっておりました。



で、本当であれば、もう少しの時間をガマンするのがイイのでしょうけど、
叩き込みを食らった相撲取りのように、突然バタッとガマンの支えが折れ、
情けないほどフツーに件のワインを開けてしまったわけ・・・

『牛すね肉のスパイシー・スープ』『小松菜のおひたし』
『トマトと胡椒のバゲット、カレンズとレーズンの黒パン』などを食べながら・・・



で、ともかく飲んでみましたら、全く違う次元の『ベリーA』!なんですね・・・
どう説明したらいいのでしょうか?



喩えは難しいけれど、敢えて大胆に、ザクッと言わせて貰えば、
『壺』のブルゴーニュ風に対して、『キュベ・アオキ』のローヌ風、とでも言いましょうか、
とにかく濃密で、コンセントレイトして、ミネラリーに締まっている。

いわゆる、今飲むのであれば『壺』、果てしない将来性を買うのであれば『キュベ・アオキ』なんだわさ!

ソウは言っても、このワイン!『ベリーA』の一級品であることは間違いなし!
グラスで30分ほど放置すると、甘く、ラヴィリンスなメタモルフォーゼ♪

黒系の完熟果実にスパイスが乗って、極上のミネラルの縁取りと相まって、美味しさ爆発!

食事なぞソッチノケで、ワインだけでもスルスル飲める、イイお酒!
ですから、来年まで待てば、どんなに美味しくなるんだろう?
と、今から指折り数える、ワタクシではありました。