The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

一方バローロ・ボーイズの旗手は

2010-01-26 22:25:09 | ワイン
バルトロ・マスカレッロ、アルド・ビアンコとピエモンテはアルバの古典派の造り手



が続いておりますが、その対極にある造り手も最近飲む機会がありました。



それはバローロ・ボーイズの旗手エリオ・アルターレなんですね・・・



もともとこの地方の醸造法はと言いますと



長時間のマセラシオンとスロヴェニアンの大樽での熟成が常套手段だったわけですが



タンニンが豊富で熟成に時間のかかるネッビオーロを



短めのマセラシオンにしバリックの小樽での熟成を駆使し



若い内から瑞々しい果実をシナヤカな味わいで楽しめる



そんなネッビオーロに仕上げる一派・・・



すなわちバローロ・ボーイズの精神的な主柱になっているのがエリオ・アルターレ



というわけです!



ご相伴に預かったのは新着08’バルベラ・ダルバ エリオ・アルターレなんですね・・・



濃厚なヴァイオレットの色合いにミネラリーなトップとブラックチェリーの果実香!



味わいにはフックラとしたヴォリューム感があります。



加えて精緻な調和と言いますか・・・モチロン味わい的にはゼンゼン違いますよ



でもそれはブルゴーニュに通ずるフィネスのようなバランスを感じるわけです!



古典派も一興、ボーイズのようなモダンな一派も一興



ピエモンテはネッビオーロのみならずバルベラ、ドルチェット共に目が離せません!



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08’バルベラ・ダルバ でこの値段↓


07’ ドルチェット・ダルバ アルド・ビアンコ

2010-01-25 21:18:54 | ワイン
バルトロ・マスカレッロ亡き後はこの地方では最長老になってしまった


アルド・ビアンコ!


モチロンその造りは正真正銘の古典派なんですね・・・


当然のことながらスロヴェニアン・オークの大樽で長期に渡っての熟成を行いまして


ノンフィルターで瓶詰め致します。


味わいは過熟でネットリとした今風のドルチェットではなく


背筋の伸びた繊細でデリケートなドルチェット!


ブラッキーな風味にミネラルがビッシリで微かに紫の花の香気がいたします。


このドルチェットをサウスリヴァー地区の『B・・・・』でいただきました。


こんなスタイルのピエモンテも数少なくなりました。


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07’ドルチェット・ダルバはこの通り↓


第122回のオテルの事など・・・

2010-01-25 20:35:20 | ライフ
先週末はお世話になりました教室の新年会があり某ホテルへ


久しぶりのホテルでの宴会でしたが中々辛いものがあります。


お品書きまで書いてのお料理でしたがどうしたことか箸が進みません!


まあ旧知の先生方との海外での学会やら研究旅行やらの思いで話に花が咲き


実際の所お料理どころではなかったのですが・・・


さて今月もあと一週間!最終週の最後の31日は『第122回 オテル・ドゥ・ヤマダ』


が開催されます。


今回も新年1月の名物になりました『冬の闇なべ』なんですね・・・


一本釣りの珍しげな希少ワインを並べまして


しかもオール・ブラインドで会は進みます。


参加登録の御仁は楽しみにしていただきたいと思います!


さてブラインドアイテムのヒントは三つ出しておきましょうか・・・


1.泡⇒白⇒赤軽め⇒赤重めの流れ


2.100%Mルロ


3.この国でこんなワインを造っているのですか?


てな調子です・・・これらは大きなヒントになるでしょう!


ところでココに来て掲載ワインのイタリア寄りってこと気がつきました?


実はコレってイタリアはラッツィオでお仕事しているYチャコ氏へ発信!


デキレバ、イタリアの風コメント欄で送ってください!



08’ ソアヴェ・クラシコ サン・ミケーレ カ・ルガーテ

2010-01-24 11:26:55 | ワイン
最近イタリアの白の地場の物ではソアヴェを飲む機会が増えています。


品種はガルガネーガ、柑橘系の風味と独特の酸味の広がりが特徴でして


味わいの濃い薄いは造り手によって違います。


それに『レチョート』のように収穫後に数ヶ月のあいだ陰干しをして


それから発酵過程に入るといった手法によるものもあるんですね・・・


まあこの手法は品種がどうのこうのではなく


ヴェネト州のワインの特徴かもしれません!(ヴァルポリチェッラもしかり)


で、先日のボン・ションスの二番手にカ・ルガーテのソアヴェ・クラシコを出しました。


ソアヴェと言えばロベルト・アンセルミ、アッレグリーニ、ピエロパンと来ますが


カ・ルガーテの実力も相当なもの・・・


微かなアーモンドの香りにグレープ・フルーツとアプリコットのアロマです!


ミネラルもギッシリと詰めこめられアミノ系のニュアンスも見つけられます。


味わいはピュアーで力みのないどちらかと言えばピエロパン系!


酸味も柑橘系で爽やかなアフターを演出してくれます。


このワインが鱈とキノコをグリルしてフックラとした香ばしいパイで包んだ


キュイジーヌと見事なマリアージュを見せてくれました。


最近のソアヴェは侮れません!

『千本のバラ』という名のボルドー

2010-01-22 23:02:53 | ワイン
『100万本のバラ』でしたら加T登紀子でしょうが


『千本のバラ』という素敵な名前のボルドーのシャトーがあるんですね・・・


ボルドーはオー・メドック、マルゴーACの南に隣接するマコー村、


シャトー・カントメルルとシャトー・ジスクールの間に位置するシャトーとのこと・・・


それはシャトー・ミル・ローズ(Ch.Milles Roses)の事です。


昨晩の『第13回 ボン・ションス』の最後に2005年物を出しました。


2003年の『ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー』を獲得したダヴィッド・フォールが


1999年に興したシャトーですが、


そこでは100%手摘み、100%オーク樽、リュット・レゾネなどを駆使し、


極めて密度のある、柔らかな質感の、滋味の豊富なオー・メドックが造られます。


濃密なブラックカラントのアロマの中に確かに感じるバラの香り・・・


単独で飲んでヨシ、マリアージュも対応のオー・メドックの佳作!


まずは皆さんもためしてみて下さい!


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05’でここが最安値でしょうか?