The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ルフレーヴの宝物

2008-05-24 13:20:58 | ワイン
先日のラック+T澤のスペシャルワイン会のラインナップの中で、
97’シュヴァリエ・モンラッシェ ルフレーヴに触れないわけにはいかないでしょう。

もちろん、ルフレーヴのフラッグシップはモンラッシェですが、
そのワインの希少性にかかっては跪いても飲めません!

とすれば、シュヴァリエ・モンラッシェが現実的には筆頭リューディーと言えるでしょう。

本当に久しぶりです!

このシュヴァリエは正に小型モンラッシェ♪

確かに、そのスケール感を比べれば、アレクサンドル・デュマをして跪かせたモンラッシェに一日の長があるでしょう!

しかしながら、その繊細さ、その沸き立つような香りの華やぎ・・・
それは正しくシュヴァリエの真骨頂と言えるでしょう!

10年の歳月で練れた高貴な芳香を漂わせる97’シュヴァリエ・・・

美しい黄金の輝きを持ち、わずかにエッジはオレンジのニュアンスが・・・
ノーヴルなヴァニラのトップにミネラリーなアクセント!
サンザシ、へーゼルナッツに特徴的なマロングラッセを見つけ出しました。
染み渡るようなイエローフルーツ!
繊細で壮麗なレースのような酸味はシュヴァリエだけのもの・・・

これを宝物と言わずして、何を言う?

PS:拙者、これからアル場所へ出かけます!
   事の顛末は後ほど!では・・・

ラック・スペシャル・ディナーはサプライズ!

2008-05-22 23:43:27 | ワイン
ブルゴーニュのアイテムでは他の追随を許さないラックさんのラインナップ!
数あるアイテムの中でもスペシャルのスペシャル♪を頂けるという会が催されました。

もちろん『盛岡の良心、T澤商店』が共催で、場所はワイン所『ヌッフ・デュ・パプ』!

まずはラインナップをご覧下さい↓

1996 Salon

2004 Chablis Les Foret Jean Marie Raveneau

1997 Chevalier Montrachet Vincent Leflaive

1997 Batard Montrachet Etienne Sauzet-Blind-

2005 Chambertin Almand Rousseau

2005 Chambertin Clos de Baze Almand Rousseau

1995 Chambertin Clos de Baze Almand Rousseau

1954 Ch. Haut Brion-Blind-

1996 Salon

サロンに始まりサロンで終わる・・・
なんというゴージャス極まりないディナーであります。

加えて、04’のラヴノーのフォレ以外は全てグランクリュなんですね・・・
なんと中盤にはルソーのシャンベルタンとクロ・ド・ベーズが惜しげもなく!

そして皆さん既にお気づきの方もいらっしゃったようですが、
すごいサプライズがありました!

月光氏も本当にやってくれます!(涙が出るほど、大感謝!!!)
なんと、二本目のサロンの直前に物凄いブラインドが出されましたのですよ・・・

それは、1954年のシャトー・オー・ブリオン♪

誰のバースデイ・ヴィンテージでしょう?
本人の個人情報ゆえここでは差し控えさせていただきますが・・・

これが本当のサプライズ!
さてその足掛け54年目を向かえたオー・ブリオン!

液体は極めて流麗、底味が甘く、舌先にはわずかなタンニンが・・・
さらにボルドーの熟成香でしかありえない、独特のシャボンの香りと、
焙煎とタールの風味を感じました!
味わいは驚くほど堅固にまとまり、総体的にはシリアスな印象・・・
いやらしさや進みすぎたニュアンスは微塵もありません。
むしろ、まだまだ10年先でもOKでしょう!

5月21日、その日我が家はたくさんのバラで飾られました!

皆さん、どうもありがとう!!
ワタクシ、その方に成り代わりましてお礼を申し上げます。

ペリエールの響きを感じますか?

2008-05-20 21:30:04 | ワイン
1994年からのジョセフ・アンリオとの資本提携によって、
巨大ネゴシアンのブシャール・ペール・エ・フィスは量だけではなく、
ワインの質の点でも目を見張らせる存在となったようです!

特に、白ワインの充実ぶりは顕著で、
先日の『サクラ~ワイン会』での98’モンラッシェにも驚かされました!

さて、第31回のキュイジーヌの会の白のメインを張ったのは03’ムルソー・ペリエール!

これは何とも見事なムルソーで、白ワインの圧倒的な品格を見せ付けることになったのですが、未だ5年の熟成期間でありながら、味わいの複雑なニュアンスときめの細かいフルーツを楽しめたわけです。

ペリエールであれば、当然といえば当然ですが・・・
それにしても、かつての手抜き工事のブシャールとは『似て非なるもの』であります。

輝きの強い薄い麦わら色の液体を注げば、
ミネラリーなトップに美しいイエローフルーツのアローマが立ち昇ります!
ナッティーなニュアンスに僅かなハーヴィーさ・・・
きっちりと締まった壮麗な酸味と繊細ながらも地味の豊富な果実が心地よし。

もし、5年の待ちがあれば更に良し!

その日はレタスの山にカリッとグリルした鶏肉とベストマッチ!

その日もまた、『ペリエール』が心に響きました!

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PS:『第31回ワインとキュイジーヌの夕べ』の写真がアップいたしました。
   トップのバナーからどうぞ!

ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの選択肢?

2008-05-19 22:15:30 | ワイン
本日トゥワイライト・タイムの帰り道、キング・クリムゾンの『イージー・マネー』を聞きながら、4号線を飛ばしてきました。

この曲は1973年のクリムゾンのアルバム『Lark's Tongue In Aspic』の楽曲なんですね・・・

皆さんはお気づきでしたでしょうか?
ちょっと前の小型車『IST』のCMでこの曲を聞くことが出来ました。
オダギリ・j-とか言う俳優が出ているやつです・・・ハイ!
おそらくCMディレクターもワタクシと同年代あたりが幅を利かせるようになってきたのでしょう。

さて最近よく思うのですが・・・
美味しく飲めるピノ・ノワールってなんだろう?って事です!

まあ、当たり前のことですが好きな物を飲め!ということになりますか?

評判の造り手の、しかも当たり年の、素晴らしい地所のピノを飲みたい!
これってワイン飲みの性(さが)てことも分かります・・・

でもこのご時勢・・・
造り手の技術は平均的に高度になり、
ましてや、そんなピノ・ノワールはスケール感と凝縮性で他を圧倒しますが、
いつまで経っても飲める状態にならないわけです!
加えてコスパは最悪!!

そんな意味で逆に、先日のエルヴェ・シゴーは良かった♪美味しかった♪

抜栓するやいなや、溢れ出る華やいだ芳香、そしてしなやかな果実、
更にはシャンボール・ミュジニーのテロワを見事に投影しています。

確かヴィンテージは1999年!
瓶の中での還元的な熟成状態になって、たかだか7年ってところでしょうか・・・
そんなもんで、もう飲める感じになっているわけです。

質の良いブルゴーニュ・ピノノワールを買いにくくなった今・・・
じっくりとワインに向き合う事が大事なのでしょう!

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99’のシャンボール・プルミエでこの値段!
でも地味な造り手はこれだけ残っています。
でも美味しいですよ↓



シャンボール・ミュジニーのテロワを投影するもの・・・

2008-05-18 22:11:46 | ワイン
もうあと何日かで半年が過ぎようとしています。
気持ちのよい晴天の週末、昨晩も『プティ・モンド』の面々が集合いたしました。

さて今回の、中盤のメインを張ったシャンボール・ミュジニーのプルミエの2種、
二つのドメーヌはワインの造りから言えば、モダンとクラシックに対峙するものを飲み比べて見ました。

この両者を大ぶりのヴィノム・ブルゴーニュでゆっくりと楽しみます。

まずは、巨大なヴィンテージの05’!
ミネラリーに締まったトップノーズ、カシスやブラックチェリーのアローマもたっぷりと、鮮烈な果実とタンニンも目の細かい、モダンなブルピノの造り!
ご存知、最近注目の若きクリスチアン・クレルジェのシャンボール・ミュジニー・レ・シャルムを並べました!

続いて第一次飲み頃を迎えつつある99’
色合いのいかにもブルピノらしい、ミディアムなルビー色、
注がれた瞬間に3メートル先にもそのえもいわれぬ芳香は到達しました!
赤いラズベリーやプラムのアローマとバラの花のエッセンス・・・
そして、オリエンタルな香気にたっぷりのミネラル感!
味わいは美しい壮麗な酸味と繊細なフルーツを楽しめます。
これはブルピノのクラシックな造り、エルヴェ・シゴーのシャンボール・ミュジニー・レ・センティエを並べました。

さあ、シャンボールのテロワを投影するもの・・・はたしてどちらでしょう?

さて、それらを含めた「第31回ワインとキュイジーヌの夕べ」のラインナップは以下のとおり↓

NV Champagne Cuvee de Reserve Chritophe Lefevre

2002 Bourgogne Aligothe Robert Jayer Gilles

2001 Trevor Jones Virgin Chardonnay South Australia-Blind-

2003 Meursault Perrieres Bouchard Pere & Fils

2005 Chambolle Musigny Les Charms Christian Clerget

1999 Chambolle Musigny Les Santier Herve Sigaut

2004 Maboroshi Pinot Noir Russian Valley California-Blind-

1995 Ch. Beau Soreil Pomrol

1995 Ch. Larmand St-Emilion Grand Cru Classe

いかがでしたでしょうか?
照り焼き風にグリルしたスペアリブと後半の赤ワインの流れは抜群の取り合わせ♪
会話も弾み、あっという間の3時間!

涼しい夜風が恋しくなる暑い週末の夜・・・
次回はピノ尽くしで行きますか?と約束し、終了いたしました。

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会の写真は後ほどトップのバナーからご覧いただけます!

ではまた!