The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

西麻布『レフェルヴェソンス』その8 最終章

2014-08-08 20:53:26 | ワイン
『ある夏の園~熊野地鶏胸の薪火焼き、内臓のジュ、茗荷、
ズッキーニ、ミント、ピモンデスブレット』

この料理がその日のメインでした。
熊野地鶏をカリッと炙って、濃厚な内臓のソースでいただきます。



それにあわせたのが『86’シャンボール・ミュジニ レザムルーズ ジョセフ・ドルーアン』!
と言いますか、あわせたのではなく、料理をあわせてくれたのだと思う・・・



何故かと言えば、10日ほど前に、すでに送って休ませていたわけだ!
コレがものの見事にマリアージュしたから堪らない!

ココでは、このネゴス物で、86’という不気味なヴィンテージの物で、
アペラシオンはプルミエの最高級ともいえる地所の物が、
果たしてどのような表情を見せてくれるのか?がモンダイだった・・・

送ってしまっていたものの、どう出るかが、ヒヤヒヤ物だった!ということだ。

皆さん、まずはこの色合いを見てください!(右の方)
カンペキなる熟成の色合いを見せよ!といわれれば、ワタクシはこの写真を見せるだろう!
それだけ熟成のニュアンスを的確に投影し、しかもあまりにも美しすぎる・・・



香りはといえば、その場に居なかった皆さんには、ただただ申し訳ない、というのみ!

バラやスミレの花束、石灰岩の埃、鉄分、ジビエ、カシスや完熟プラム、
そして何よりも官能的なフェロモンを感じることができるわけ・・・

それは熟成したレザムルーズのみの恩恵だ!
このワインを信用して良かった!
その辺で単品ワイン飲みの餌食にせずに本当に良かったと思う!

『レフェルヴェソンス』の最後にこのワインを合わせることが出来たのは、
全くの思い付きではあったけれど、若さで凝縮性を選ぶよりも、
怖いけれど年数を経ることによる、味わいの深みに賭けて正解だったということだ・・・

またこんな機会があればなあ、と本当に心から思っている。