The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

西麻布『レフェルヴェソンス』その5

2014-08-03 05:08:00 | ワイン
さてこのワインが登場したからには、少しばかりあの事に触れねばならぬのでしょう。
コント・ラフォンのムルソー・シャルムは、それほど特別なワインなのである!

思い起こせば20数年前、今の若いワインヒートの皆さんと同様に、
そのころはワイン買うにも、例の本を参考にしていました。
その本こそR.P.氏のWAなる評価本なんですね・・・

1989年物の『ムルソー・シャルム コント・ラフォン』が白ワインで100点を獲得し、
100点ワインとは何ぞや?ということになって、
値段が上がる前に数本買い込んだりもしました。

もちろん、難しく、微妙な表現ですが、いわゆる凝縮しており、
そのポテンシャルには感心するけれど、本当のムルソーたる姿は、
到底見ることは敵わないわけでして、引き締まった、鋼のようなムルソーこそ、
本当のムルソーなのだ、という妙な凡例となってしまった時期もあったわけなんです。

その後、これを機会に『コント・ラフォン』を相当数飲み込むわけですが、
その経験の中で、『シャルム』こそムルソーらしいワインであると、
認知するにいたったということです。



果実は丸みを帯びて、粘凋性があって、若いうちは肉感性が勝る。
これが10年ほどの熟成期間を経ると、味わいにフィネスが備わり、
実に品格のある、この世のモノとは思えない、絶世のムルソーに、
メタモルフォーゼをしてくれるわけだ!

今回の2002年物の『ムルソー・シャルム』は、
正しくその類の見本のようなワインで、実に料理を楽しませてくれた♪

その日の『レフェルヴェソンス』の5品目、
『赤メバルをしっとり焼いて、じゃがいも”インカ”と網傘茸、
ソースグリビッシュとカタバミの葉』



そして6品目『フォアグラのナチュラルと白桃、ビーツ、フロマージュ・ブラン
塩漬けレモン、日本酒のジュレ、パンプネル』にまでも、
抜群の相性を見せてくれたんですね・・・



素晴らしかった♪

印象的だった『フォアグラ・・・』についてと、赤ワインの流れは、次なる機会に!
ではでは・・・