The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2010 ヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモン デュジャック

2013-09-05 14:00:35 | ワイン
サンテステフがテーマだった前回の『マコT』でしたが、
実は1本のみブルゴーニュが出てきました。

まあ、飲んでみますと、実にふくよかで、果実が充実して、
イイ酸味を持っている・・・

そこへ加えて、本格的なニュイ直球の風味をもあるわけだ・・・

しかも、エレガンスと言うよりは、肥えて、大地を感じさせる大らかさが迫り来るんですね。

ですから、2000年後半のニュイまでは当たり、
じゃあ村名は?と聞かれて『ヴォーヌ・ロマネ』もご名答!

では、造り手は?ときて、全く思い浮かばず、『グロ一族』ではないよね?
と聞いたら、僅かに首の傾きを見逃さず、では何だ?となったんですね。

もし生きていたら『ルネ・アンジェル』とか、と言いたい所だったが、
そうこうしている内に、後の方から『デュジャック』との答えが出てきた・・・



『デュジャック』?と、ワタクシ怪訝な顔をする間もなく、主宰が当たりとなって、オヨヨ!

ソウなのか、最近の『デュジャック』はこう来るのか?

言い訳ではないのですが、『デュジャック』と言えば『ジャック・セイス』のことで、
後継ぎの『ジェレミー・セイス』の造りは知らんわけ・・・

ワイン造りは『完全無除梗』を旨とし、『全房醸造』のため色素は吸収され、
色調はたいがい薄くなる。

しかしながら、色調の淡さの反面、複雑な香りと、味わいはしっかりとしたものとなり、
あの特徴的な『デュジャック・スタイル』が出来るわけだ。

それを否と言うほど、刷り込まれているワタクシは、
あの妖しげな『デュジャック・フレーヴァー』が無ければ、『デュジャック』を認識できず、
こんな肥えた、果実実たっぷりの、押しの強いブルピノはありえない!となったわけ。

いや~、時代は変わる、飲んでないとダメダメ!
そんな反省仕切りの『マコT』ではありました。

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