最近、民主党の幹部の山口県の衆院補選で民主が勝利したのは国民が民主党の主張を支持したので、自民党は直近の国民の民意を代表している民主党の意見を尊重すべきだと発言、それにに対して自民党幹部は自民党の幹部は山口県の結果は国民全体の民意を反映してないと言う発言を良く聞く。
それで果たして国会議員は真に国民の代表かどうかを考えて見たい。
勿論、法的には国会議員は国民を代表して国政に当たることになっている。
しかし、憲法改正などの重要事項は国民の意志を反映させるために、国民の直接投票で最終的には決定する。
それが問題になっている国民投票法成立だが、これは当然の話だ。
[地方都市議員の場合]
議員が市民の代表であるか否かを考えるのに身近な例を取って見たい。
ひと頃市町村合併の時の住民投票が良く行われた。
中間市
私が住む地域の周辺の例で言えば、中間市でも北九州市との合併問題で、合併推進派が勝利し、北九州市との間で合併協議会が設けられた。
どちらかと言えば受け入れ側の北九州市は合併の条件として、中間市域の市会議員の数を北九州市の人口と市会議員の割合に併せるようにと主張した。
それによれば、当時の20数名の市会議員が5~6名に減ってしまうことになるので、中間市側は他の地域の例の様に経過処置で何年かは今の議員の数の受け入れを主張したが、北九州市はそれを受け入れなかったため、中間市議会は合併問題を否決した。
それに対する市民の抗議に対して、市民の代表機関の市議会で決定だからと受け入れず、合併問題は白紙に戻った。
この場合に限って言えば、市の将来より自分たちの利益を優先した市議会議員は市民を代表していないのは明らかだ。
飯塚市
飯塚市は、旧飯塚市の他4つの町が合併したさい、在任特例を適用し、約85人の議員がそのまま市議として2年間つとめることになった。
これに対して財政の苦しいのを解決するための合併であるのに、この様な大議員数を抱えるのは反対と言う圧倒的な数の市民の署名に対して、市議会は自主解散をし既存の条例に基づく選挙の結果市会議員数は約34人に減った。
この場合は飯塚市議会議員は少しもたついたが、明らかに市民の意見を代表している。
[国会議員の場合]
以下自民、民主両党の問題については道路問題に絞って考えてみる。
党幹部の締めつけ
小選挙区制では選挙の際は、もし国会中に幹部の意志に反した行為をすれば当然のように、公認を得難くなるので自分の意志は反してでも党の方針や党議拘束に従わざるを得なくなる。
それでテレビなどでは、民主党の若手が党幹部とは違った意見を述べていても、国会での投票での造反はごく少数となる。
詰まり彼等は選挙民の代表でなく、党のボスの意向によって動いているのだ。
それで、自分の意見やその若さを信じて投票した人達を代表していることになるのだろうか。
地域や特定グループの支持を得て当選した議員
・いわゆる道路族の一部の人達はその道路関係の支援グループの代表ではあるが一般国民の代表ではない。
・日教組、官公労などの支援を得て当選した人達は、教育や官僚制度では専門家ではあるが、道路問題は素人で道路問題では党の幹部の言う通りにするだけで、その点では当然と言えば当然で国民全体の代表ではない。
この件に関しての私の意見を書くと、少なくとも国会議員の選挙では、地域のためとか特定グループのためとか言う人を選ぶことは国の方向を誤ると思う。
[自民党と民主党]
自民党
・勿論、時には民意に反しても国のためにやらねばならぬことがある。
それが中央、地方の関連予算の執行を妨げないための暫定税率の復活だ。
その点では今回の自民党の行動は仕方がないと思う。
・しかし、これには特定財源の一般化の閣議決定で、わざわざ「必要な道路は造る」と注記したのが福田さんが道路族の圧力に負けたのではないかと言う国民の不信を買って、今回のNHKの世論調査で内閣支持率が21%の急落を招いた大きな要因となったと思う。
詰まり国民は道路建設については何らかの形で見直すことを希望しているのに、自民党は今までの路線を変えようとしていない、
この点では自民党は国民の意見を代表していないことを示している。
私は正念場を迎えた福田さんの[私の提案]で書いた様に「08年度からの道路建設予定のゼロからの見直し」が国民の一般的意見であり、これを福田さんが決心し、そしてもし自民党がこれに従ったら、道路問題に関する限り、自民党が真の国民を代表する人達の党になると思うのだが。
民主党
・同じくNHKの調査によると政党支持率が自民党 25.6%、民主党 27.1%と逆転したのは、政府、自民党の失点のお蔭に過ぎない。
だ。
その証拠に1ケ月前の調査であるが、福田首相は、来年度から、道路整備に使われてきたガソリン税などの道路特定財源を、使い道を限定しない一般財源とすることなどを提案したとき、民主党の小沢代表は、今年度からの一般財源化と暫定税率の廃止を主張して、首相の提案を拒否したことに対して、この問題に対する小沢代表の対応を、評価するか否かの問に対して、
大いにまたは多少は評価するが 31.1%、
全くまたはあまり評価しないが 62.4%
に達していることでも判るように、国民は民主党にも言いたい事が一杯あるのだ。
つまり民山口補選では自民党にノーが突きつけられたので、民主党が同県民の全面的信頼を得た事にならないのだ。
・山岡国会対策委員長が自民党が衆院3分の2条項を使ったことで、憲法の精神に反しているから憲法違反だなどの発言は民主優勢に浮かれたのかも知れないが、国民を馬鹿にしたものでとても国民を代表する党の幹部の発言とは思えない。
これに似た国民無視の党利党略一本槍の発言が多くの幹部から出ているのを苦々しく見ている国民も多いと思う。
それで何時もの年寄りの愚痴だが、来る衆議院選挙では棄権など国民の権利を放棄するものだそうだから、頼り無い自民か民主に投票するか、それが嫌ならなお頼り無い他の政党に投票せねばならないなど、余りにも日本人が可哀相過ぎると思う。
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